本当に面白い映画はどれだ! 映画瓦版・今週の目次

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本当に面白い映画はどれだ! 映画瓦版・今週の目次
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週刊
最終発行日
2014年11月03日
 
発行部数
2,631部
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PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
エンターテイメント > 映画 > レビュー・映画評

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◇今週の映画瓦版(無料版) 2014/11/03

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 これ以外の映画評は以下のブログで読むことができます。
 http://eigakawaraban.wordpress.com

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▽11月8日(土)公開予定 有楽町スバル座

『0.5ミリ』

家なし、金なし、男なし。女一匹どこへ行く。

 介護ヘルパーとして片岡家のおじいちゃんの世話をしているサワは、その
娘から異例の依頼を受ける。「おじいちゃんと一晩添い寝してほしいの。ボ
ケたら母親のおっぱいが恋しいらしくて」。ためらいながらもこの願いを聞
き入れたのが、サワの不幸(?)の始まりだった。その夜に起きた事件が原
因で彼女は仕事をクビになり、寮も放り出されてしまう。しかも全財産をポ
ケットに入れたコートをなくし、頼る者もなく無一文で寒空に放り出されて
しまうのだ。行くあてもないまま偶然通りかかったカラオケ店で、店員と泊
めろ泊めないの押し問答をしているおじいさんを見つけたサワは、連れの振
りをして彼の手を取りカラオケルームへ。そこで一夜を明かしたサワは、翌
朝彼からコートと小遣いをもらって別れる。彼女が次に出会ったのは、通り
がかりに自転車を失敬したりタイヤをパンクさせたりする困った老人だった。
サワは相手の弱みに付け込んで強引に家に上がり込む。

 主人公の山岸サワを演じるのは安藤サクラで、監督は彼女の実姉である安
藤桃子。エグゼクティブプロデューサーはふたりの父である奥田瑛二。母の
安藤和津もフードスタイリストとして参加し、安藤サクラの義父である柄本
明も俳優として出演している。家族親戚一同が勢揃いしているような映画だ
が、なかなかどうして見応えのある3時間16分の大作だった。

 物語の構成としてはロードムービー形式。主人公が次々に移動し、その先
々で出会う人たちとの間でさまざまなドラマが生まれる。それぞれが独立し
たエピソードが、主人公の移動によって連鎖していくわけだ。ただしこの映
画では、主人公の移動には目的地がない。彼女はある場所に留まりたくても、
それができないまま次の場所へと押し出されて行く。各エピソードではサワ
と接点を持つ老人が主役になり、サワはその傍観者、あるいは狂言回しだ。
その結果この映画は、オムニバス映画に近い雰囲気になっている。

 物語の設定には多少無理を感じるところもある。例えば主人公のコートだ
が、すぐに駅員に連絡すれば次の駅で見つかるはず。寮に置いてあったであ
ろう着替えなどの私物は、どこに行ってしまったのか。こうした細かな疑問
は物語の大きな動きの中ではあまり気にならないのだが、多少は頭の隅の方
でずっと引っかかっている。今の世の中、ひとりの人間を無一文で路上に放
り出すのは結構大変なのだ。この映画はそれに挑んだわけだが、完全に成功
しているとは言いがたい。だが映画前半の面白さは、こうした小さな穴ぼこ
をやすやすと乗り越えて行ってしまう。冒頭のエピソードがちょっと恐いの
だが、それ以降は恐さより可笑しさが優るコメディ調。井上竜夫と坂田利夫
の吉本新喜劇メンバーで笑わせてから、津川雅彦が登場するエピソードに突
入する。ここが映画のクライマックス。しかし映画の末尾にあるエピソード
はそれまでと毛色が変わり、やや蛇足気味の感があった。

シネマート六本木(スクリーン3)にて
配給:彩プロ 宣伝:『0.5ミリ』三姉妹
2013年|3時間16分|日本|カラー|ビスタサイズ|サウンド
公式HP: http://www.05mm.ayapro.ne.jp
IMDb: http://www.imdb.com/title/tt3825360/

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○映画瓦版アーカイブス

 映画瓦版には1992年頃からの映画評が合計数千本は掲載されていますが、
その中から「○年前の今日」観た映画を紹介します。

 今日ご紹介するのは1995年11月3日に観た映画です。
 http://www.eiga-kawaraban.com/95/95110300.html

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『ブレイブハート』

1995/11/03 スカラ座
メル・ギブソンの監督第2作は中世スコットランドを舞台にした壮大な史劇。
骨太のドラマに血液が沸騰しそうになるくらい興奮。

 謀略と裏切り、父子の確執、恋と友情、そして戦争。壮大な歴史ドラマに
たっぷりと酔うことができる映画だ。大がかりでダイナミックなスペクタク
ルを見せつける一方で芝居の方にも繊細な心配りが見られ、メリハリのきい
た演出は観る者を画面の中にぐいぐいと引き込むこと請け合いだ。監督主演
を兼ねたメル・ギブソンは、『リーサル・ウェッポン』シリーズや『マーベ
リック』で見せた大味なキャラクターとは裏腹に、演出面ではじつに繊細な
神経の持ち主らしい。カットとカットのつなぎ方といい、ひとつひとつの絵
作りといい、熟達した技を感じさせずにおかない。もっとも、この映画でも
演技の方は幾分大味なところがなくはないが、これは演技力以前に彼の風貌
によるところが大きいであろうから、あまりこの点については突っ込まない。

 映画の序盤で主人公がイングランドに最初に反旗を翻す場面は、じつに周
到に話が組み立てられていて感心した。占領したスコットランドにイングラ
ンド人の領主を定着させるため、領主に花嫁の初夜権を与えるイングランド
王。主人公ウォレスは恋人をイングランド人に奪われることを避けるため、
森の中で秘密の結婚式を挙げる。しかし直後にイングランド兵が妻に乱暴し
ようとしたことから、ウォレスは兵士たちと衝突。妻は兵士に捕らえられ、
逃げたウォレスをおびき出すために殺される。これがきっかけになってスコ
ットランドで最初の反乱が起こるのだが、イングランド人守備隊を全滅させ
て勝ちどきを上げる仲間たちを後目に、妻の仇を討ったウォレスの目は深い
悲しみに包まれている。

 イングランドに占領される屈辱的な生活を送りながらも、自らは平穏な日
々を愛し戦いを好むことはなかったウィリアム・ウォレス。彼がイングラン
ドに反抗を続ける根底には、常に失った妻に対する想いがあるのだ。処刑台
上のウォレスが過激な拷問に音を上げず、最後に笑って死んでゆけるのも、抽
象的な大義名分以上に妻に対する個人としての想いが行動の原動力になって
いたからに他ならない。彼の遺志は、残る者たちに受け継がれる。

 物語は中盤以降、策謀と嫉妬と裏切りが渦巻く政治劇の様相を帯びはじめ、
スコットランドの反乱という大きな動きの中で主人公の行動は脇に追いやら
れるが、主人公の力強いキャラクター造形は常に映画全体を支配して物語の
中だるみを許さない。何度も繰り返される合戦シーンも、男たちの汗と血の
臭いがぷんぷん漂ってくるような迫力だ。戦いになったら役に立つのは頭だ
と言うウォレスだけに、戦闘は数や装備の劣勢を跳ね返す創意工夫にあふれ
ている。こうした戦略をきちんと映像で納得できる絵にしてみせるのは案外
難しいのだが、この映画では見事にそれに成功している。

(原題:Braveheart)

Blu-ray: http://amzn.to/1trl8jE

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◇編集後記

 映画瓦版の無料メルマガ、リニューアルしての第1号です。有料版で掲載し
ていた映画瓦版アーカイブスを、こちらに引っ越しさせました。他にも有料
メルマガで連載していたコラムなどがあるのですが、それについてはまた後
日。メルマガのコンテンツは少しずつ充実させていくつもりです。

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○発行者について

服部弘一郎(はっとりこういちろう)

 1966年8月3日生まれ。東京都出身。血液型はB型。専門学校桑沢デザイ
ン研究所を卒業後、グラフィックデザイナーやコピーライターを経て、1997
年から映画批評家として活動。95年頃に映画評のホームページ「映画瓦版」
を開設。著書に「シネマの宗教美学」など。

・Amazonの著書ページはこちら→ http://amzn.to/12hfjSq

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○現在運営中のブログ

「映画瓦版」では現在以下のサイトとブログを運営中です。

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らせなど、雑多な記事が掲載されています。

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  編集・発行:服部弘一郎(映画批評家)
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