京のおかし歳時記

  • ¥0

    無料

京都生まれの京都育ち、和菓子屋に嫁いで?年のマサコはんが、京都のお菓子にまつわる伝統や行事をおもしろくご紹介します。

著者サイト
 

メールマガジンを登録(無料)

もしくは

※ 各サービスのリンクをクリックすると認証画面に移動します。
※ 各サービスで登録しているメールアドレス宛に届きます。

メールマガジンを解除

もしくは

※ 各サービスのリンクをクリックすると認証画面に移動します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
 
メルマガ名
京のおかし歳時記
発行周期
月刊
最終発行日
2017年07月01日
 
発行部数
1,139部
メルマガID
0000050163
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
アート・文芸 > 文芸 > エッセイ

まぐまぐ!メールマガジンの用語集です。
下記の用語以外の不明な点はこちらをご覧ください。

 
発行周期
週1回、月1回などの発行頻度です。
部数
メルマガの配信数を記しています。
カテゴリ
まぐまぐ!に登録されているカテゴリです。
形式
メルマガには以下の配信形式があります。下部「メルマガ形式」をご参照下さい。
 
最終発行日
最後にメルマガが配信された日付です。
メルマガID
メルマガを特定するIDです。
RSSフィード
RSSを登録すると、更新情報を受け取ることができます。

― メルマガ形式 ―

  • PC向け
    パソコンでの閲覧に最適化したメルマガ
  • 携帯向け
    スマートフォンやフィーチャーフォンでの
  • PC・携帯向け
    PC・携帯どちらでも快適にご購読いただけます。
  • テキスト形式
    文書だけで構成された、一般的なメールです。
  • HTML形式
    ホームページのように文字や画像が装飾されたメールです。
  • テキスト・HTML形式
    号によって形式が変更する場合があります。

閉じる

メールマガジン最新号

      御菓子司「中村軒」
    http://www.nakamuraken.co.jp
vvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvv
           京のおかし歳時記
vvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvvv
 今月の出店・出品予定は下記の通りです。

     6/28 - 7/4 京都高島屋 出店
     7/12 - 7/17 京都大丸 出店

■■■■■■■■■■■■■エッセイ■■■■■■■■■■■

         第201回 建て替

   家の作りやうは夏をむねとすべし
   冬はいかなる所にも住まる
   暑き比(ころ)わろき住居(すまい)は堪え難き事なり
                     徒然草55段

兼好はんがゆうたはるように、
昔の京都の家は夏に過ごしやすいように建てられてます。

6月1日になると家中の建具を夏のものに入れかえます。
「建具替え」を転じて私らは「建て替え」と言うてました。

まずは障子をはずして葭(よし)で作った戸をはめる。
夏の強い光を遮るためと、葭の間からゆるやかな風を通すためです。

中村軒では葭ではのうて苅萱(かるかや)で作った戸をはめます。
刈萱はイネ科の多年草でススキに似てます。その茎を編むのです。

葭よりも細うておちついた色が私は大好きなのやけど、この頃は他でみかけません。
建具屋さんに聞いても「苅萱はもう手に入りまへん」と言わはる。
刈萱の戸を閉めるとやわらかな光が涼しさを誘うのです。

畳の上には籐筵(とむしろ)を敷きつめます。

これは藤(とう・ヤシ科のつる性の木)を細く割いて編んだ筵(むしろ)で、
ひやっとした感触であめ色の光沢があります。

部屋と部屋を仕切ってあるふすまをはずして簾(すだれ)をかけます。

   世の中を 美しと見し簾かな   上野奏

と句にあるように、開け放った部屋の見通し遮るのに、
掛けると何もかも美しくて涼しそうに見える。

中村軒ではこの夏、座敷の簾を新調しました。
京都東山にある伊吹すだれ店にお願いしてます。

京の名工に選ばれはったお父さんと息子さん二人で丁寧なお仕事をしてはる。
息子さんにいろいろとお話をきかせてもろた。

いろんな種類のすだれを作ってはるけど、家の軒に吊るので1番のおすすめは
蒲(がま)すだれやそうな。
字のごとく蒲の茎で作ったすだれで、芯まで詰まってる割には軽うて耐久性もある。

座敷のすだれは葭(よし)やけど、このごろ昔のように琵琶湖の上質な葭が
手に入りにくいそうな。

琵琶湖の葭群落は美しい風景と共に水鳥や魚の生息の場、
又水質保全に役立ってるときいてるのに、ほんまに残念なことです。

昔から伝わってきたもんも、時代とともに作る人がなくなったり、
材料が手に入らなくなってきています。

お菓子作りでも良質な蜂蜜・黒砂糖がなかなか手に入れるのが難しい時代やけど、
昔からずっと取引してる材料屋さんはありがたいもんで、あちこち手をつくして
くれはるおかげで、中村軒では国産の材料で作らしてもろてます。

伊吹さんも「材料をととのえるのがひと苦労です」と言うたはったけど、
誠実で熱心な息子さんがお仕事を継いだはるのは何よりの心強さです。

これからの若い人にほんまもんの京都の良さを知ってほしい。
すだれも安うて使い捨ての時代から良いものを大事に使う時代へと
移ってくるに違いおへん。

お饅頭もあっさりしているというのは砂糖が少ないだけと違うて、小豆の香りが
口に溶け込むような美味しさを味わって頂きたいとしみじみと思うのです。

京の暑い夏、ほんまもんのすだれとほんまもんの水羊羹。
中村軒でお待ちしております。

ほなこの月も、めでたしめでたし。


■■■■■■■■■■■■■中村軒より■■■■■■■■■■

7月頭はイチゴ氷、7月6日からマンゴー氷が始まります。
8月頃すだち、9月頃にいちじくと季節の氷は切り替る予定です。

ひやしあめは7月8日から始めます。

皆様のお越しをお待ちしております。
-------------------------------------------------------
京都桂離宮畔 中村軒 http://www.nakamuraken.co.jp/
株式会社 中村軒 京都市西京区桂浅原町61 (075)-381-2650
「京のおかし歳時記」第201回 平成29年7月1日発行
メールアドレスのご変更やメールマガジンの停止は下記ページからできます。
http://www.nakamuraken.co.jp/mag.html
メルマガ全文を読む
 

▲ページトップへ

▲ページトップへ