現代若者京ことば訳「落窪物語」

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平安時代のシンデレラ物語とも言われる古典文学「落窪物語」を今風京言葉でお届け。美しい姫、男らしい少将、溌溂とした侍女阿漕…いきいきとした平安の若者たちが古典文学を身近に感じさせてくれます。

   

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■  落  ■           ■ 現代若者京ことば訳 ■   ■
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■  窪  ■   ■ ■  落 窪 物 語  ■ ■       ■
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■  物  ■       ■   80   ■           ■
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■  語  ■              ■ 訳/綾大 鈴 ■   ■
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■■■ 前回のあらすじ
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    北の方の策略で典薬助(北の方の叔父で、お爺さんの年齢)
   と結婚させられそうになっている落窪の君。
    気分が悪いことにして何とか断り、朝を迎えることができた
   が、すぐに次の夜がやってくる。

   
 バックナンバー / 登場人物紹介
     「綾鈴堂」   http://suzu.cside.com/ayasuzudo/
   

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■■■   現代若者京ことば訳「落窪物語」巻之二 9      ■■■
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    北の方は鍵を典薬助に持たせて「人が寝静まった時分に入りよし」

   言うて寝はった。

    お邸の人らがみんな寝静まった頃に、典薬助は鍵を持って来て、錠

   をかけてある戸を開けようとする。

    部屋の中でお姫さんは「どうなってしまうんやろか」てはらはらし

   はる。

    錠をはずして遣戸を開こうとするとものすご固いもんやから、立っ

   たり座ったりよろついたりする。

    その音に阿漕が気づいて少し離れて見てると、典薬助は上も下も探

   しまくるけど、阿漕がうまいこと挿したつっかえには気づかへん。

   「何やこれは、おかしなこっちゃ。部屋の中につっかえしてあんのん

   か。このお爺をこないに苦しめはるのやな。お邸の人みんな許してく

   れてはる仲なんやから、逃げられるわけあらへんのに」

   て言うけど、誰も答えるわけあらへん。

    叩いたり押したり引いたりするけど、内からも外からもつっかえし

   てあるから、びくともしいひん。今か今かて夜が更けるまで板の上に

   座ってたら、冬の夜のことやから身もすくむほど寒い。典薬助はちょ

   うどお腹こわしてる上に、えらい薄着や。板から冷えが伝わって来て

   お腹がごろごろ鳴りだして、お爺が「いや、どないしよ。冷えすぎて

   しもたわ」とか言うてるうちに、余計にごろごろしてくる。ぴちぴち

   て聞こえてくるんはどうなってしもてんのか怪しい。

    手で探って「出てしまう!」てお尻抱えてあわてて逃げ出さんなん

   て時にも、ちゃんと錠はかけて鍵も持って行った。

    阿漕は「鍵忘れていかへんかったわ」て悔しいて憎らしい思たけど、

   戸が開けられんと済んだんが最高に嬉しくて、遣戸のとこに近寄って、

   「お腹こわして逃げ去りましたから、さすがにもうここには来られへ

   んでしょう。おやすみなさい。私の部屋に帯刀が来てるので、お姫さ

   んの少将さんへのお返事、伝えときます」て声をかけて自分の部屋に

   戻った。


  


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  落窪物語おすすめ本

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              読みやすい文庫本やまんがもあります。




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2011年06月01日
 
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