はじめてだった日本一周ひとり旅日記

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こんにちは!19xx年、初めて日本一周の旅をしました。ヒッチハイク、徒歩、自転車、野宿、約一年間。今、当時を活写する「書く旅」に出ています。さあ、ご一緒に 「日本一周」について蘊蓄を傾けません?

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メルマガ名
はじめてだった日本一周ひとり旅日記
発行周期
不定期
最終発行日
2017年04月10日
 
発行部数
136部
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0000082158
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
旅行・おでかけ > 国内 > 体験記

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日本一周ひとり旅、九州編、第76日目


 




 
両子寺(ふたごじ)
  大分県国東市安岐町両子の両子山中腹にある天台宗の寺院。
  山号を足曳山と称する。本尊は阿弥陀如来(大講堂)。
  九州西国三十三箇所第六番・国東六郷満山霊場第十三番。

 護摩堂(ごまどう)
 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/ec/%E4%B8%A1%E5%AD%90%E5%AF%BA%E8%AD%B7%E6%91%A9%E5%A0%82.jpg

 両子山(ふたごさん、ふたごやま)
  大分県国東市にある国東半島の最高峰である。標高720.6m。
  山麓には六郷満山の寺院群が点在し、近年はミカン栽培が盛んである。
  瀬戸内海国立公園に含まれている。

 三浦 梅園(みうら ばいえん、享保8年8月2日(1723年9月1日) - 寛政元年3月14日(1789年4月9日))
  日本の江戸時代の思想家、自然哲学者、本職は医者。
  豊後国(大分県国東市安岐町富清)の出身。諱は晋(すすむ)。


 泉福寺(せんぷくじ)
  大分県国東市国東町横手にある曹洞宗の寺院。山号は妙徳山(みょうとくさん)。
  国の重要文化財の開山堂と仏殿で知られる。境内は大分県指定史跡。
 (以上、Wikipediaから)

___________________________________________________________________________

 ■日本一周旅■‐No.214 (九州編、第76日目)     


 19××年9月1日(土)晴れ後雨   杵築→ 両子寺→ 国東
__________________________________________________________________________



 午前6時10分、起床。
 今日は、国東(くにさき)半島の旅を始めよう。


 阿蘇、久住の登山をした。
 山なみハイウェイは自転車で快走した。

 別府に到着した時点で九州一周の、大きな旅は実質的には終った。
 そう感じた。

 最後に国東半島へと赴くことで有終の美を飾る意味合いを
 持たせようと考えていた。

 半島の海岸線に沿ってただただ走ってゆくだけではつまらない。
 半島にも見所はあるにはあるようだ。

 でもそれら全部を見に行くという訳には行かない。
 どこを訪ねようか。

 国東半島への旅が若者達の間では何故か人気が出て来ていた。
 その事実を念頭に置きながらも、そう、何処を訪ねようか?

 ひとまず「両子寺」へ行って見ようか、と決める。





 午前8時半、出発。

 安岐までは舗装道路。

 そこから半島内部へと向って行く。
 と、舗装は無くなってしまった。

 ガタガタの砂利道がずっと続く。
 予想していなかった。

 砂利道の上、自転車を引っ張りながらと言うのか、
 大小様々な砂利と言うのか、寧ろ小石の絨毯の中に一本の通り道を
 見つけるかのように重そうに一歩一歩と押しながら進んで行く。

 このテンポだと、日が暮れてしまうよ。
 そう思ったほどに前進は難儀であった。

 来るのではなかったのかも。
 後悔の念が生まれてきていた。


 前もって道路状況を知っていたわけではなかった。
 現地の状況を殆ど知らぬままに移動の旅をしている。


 兎に角、自転車と共に小石の上を歩き続けた。
 歩くことにもいい加減嫌気が差して来ると、
 小石の凸凹絨毯の上であっても自転車に乗って走って行こうとする。
 気分転換だ。

 ガタ、ガタ、ガタ、ガタと砂利というか小石というか、
 それらが通せん坊をするかのような、
 タイヤと喧嘩をしているかのような、
 自転車は悲鳴を上げている。

 この両耳には余計な騒音を無理矢理に聞かされているようで
 疲れる。

 タイヤは道なき道を一本探るかのように作るかのように辛抱強く
 進んで行こうとする。

 道程はまだまだ遠いといった感であった。

 まだだろうか、まだだろうか?!
 思いは募るばっかりであった。

 道路に敷かれてからまだ日も経っていないように見える白砂利だらけ道
 がどこまで眩しく続いている。

 戻ろうとする気持ちも湧いてこなかったわけではない。
 でも戻ることも今となって遅すぎる。
 わざわざ疲れるのを求めているかのように黙々と難儀そうに移動している。


 国東では山並みが両側にある。
 あれが両子山だろうか? 


          
        *   *

 正午、「梅園橋(ばいえんばし)」バス停に自転車を一時的に残したまま、
 「三浦梅園旧邸」へと身軽く歩いて行く。

 反対方向から自転車に乗った土地の女子中学生だろうか、
 通過する時に、こちらに向かって挨拶をするではないか。

 こちらとしてはちょっと意表を突かれた。
 挨拶をされるとは全然予想していなかったのだから。



 「両子寺」への道はまだ続くのだろうか。
 ブルドーザが道を整備している。
 舗装工事である。


 どうやらやっと辿り着いたようだ。

 苔むした石段の所、両側には仁王像が仁王顔でお寺への山道を
 防御しているかのような風情。山門が見える。

 と、リュックを背負った若者が石段を降りて来る。
 グッドタイミング、仁王像を両側に、後に振り返った瞬間、
 その瞬間をカメラのシャッターで押し捉えて貰うようお願いした。


 石段を上って行く。

 両子寺である。

 観光バスが一台、観光客を数十人乗せて着いた。

 奥の院までの高い、高い石段を更に登って行く。

 実は、お寺を訪れても何も興味も湧いてこない。

 面白いとは感じられない。
 なにを隠そう、全然面白くない。

 そう、つまらない。
 が、そんな思いにも拘らずただ見て回ろうとしている。

 時間潰しか。自分でも良く分からない。

 日本旅行の一環として、九州はここにもやって来たということ。
 自分で綴る軌跡は連綿と続く、今日という日はここにやってきた。
 それだけ。

 尤も、現地に足を伸ばしたということで、
 将来何かの為のヒントが得られるかもしれない。
 そんな無意識な意識があったのかも知れないが。



 「護摩堂」の中へと着いたばかりの観光客たちと一緒になって入る。

 そして記念のスタンプをパンフレットに押そうとする

  「あんた、二枚も持って行っては困るよ!」

 住職だろうか? 知らない。
 その禿頭の大人は現場を目敏く声高に指摘した。
 叱責されたと感じた。



 白いランニングシャツ、そして半ズボンといった出で立ちでやって来た
 一人旅の若者、観光客たちの間に混じっていてもどこか目立ったのだろうか。

 やっぱり、こういう神聖な所には向かない放浪的な旅人だと見て取ったのか、
 宗教に帰依している人の目には真っ黒に日焼けした若者が反宗教人として見えたのだろうか。

 自分が嘗てこの場所にやって来ていたということ、
 住職らしき人から他の訪問者たちの面前で叱咤されてしまったということ、
 これらの事実に将来、何らかの意味が見出されるのかどうなのか、
 知りようもない、知りたくもない。




 山を下ることにした。
 下り坂で助かったが、非常に悪い道路であった。

 いや、道路と言うよりも山道と言えよう。
 大きな石がゴロゴロと寝転がっている。
 乾燥した土が砂のように層をなしている。

 それに急勾配、自転車自体の重みそのものが
 大名行列でもないのに下に、下に、と
 自然の重力の法則に従って、
 自転車操縦者の意思に逆らってまでも、
 一気に下り降りて行こうとする。

 勢いが付き過ぎて、後ろから自転車に遅れないよう
 早足で駆けて行くような格好になりそうなのだ。

 誠にひどい悪路であった。
 登りでなくて良かったのが幸いであった。

 しっかりと掴まれた手綱を振り切ってでも
 自分の意思を飽くまでも貫徹しようとする馬のごとき自転車との駆け引きが
 しばらく続いた。


 山から抜け出て、漸く平坦道路に出る。
 国宝があるとかの表示に釣られて「泉福寺」に寄って見る。

 自転車を寄せ掛けて行こうとする時に、おじいさんが気さくに話し掛けてくる。




 午後5時、国道213号線に出て、海岸線の道路に出てからは息が
 やっと自由に出来るようになったかのように感じた。

 でも行き先前方、雲行きが急激に、そして極端に悪化して行った。

 雷が鳴り出した。と思いきや雨も降り出す。

 直ぐにも暗くなりだし、夜が訪れたかのようにもなった。


 国東町役場の玄関の車寄せの下で雨宿りである。

 ピカッ、ゴロゴロ、ドカ~ンドカ~ン、
 耳を聾するばかりの大雷鳴、大音響。

 大粒の雨。容赦なしの土砂降り。
 そして強風が雨をめくら滅法に撒き散らす。
 まるで台風のようだ。

 見ると玄関前も濡れ始める。

 風雨を避けるかのようにガラス戸を背に立っていたが、
 風の所為で雨が吹き飛ばされて来て、
 自分までもが濡れ始めた。

 急遽雨具を取り出し履いたりして、濡れないための自己防衛を
 しようとする。が、何らの効果もない。

 激しい風雨。
 全身、隈なく濡れてしまっている。
 どうしようもなくその場に佇んでいた。



 宿直のおじいさんがガラス戸越しに見回りに来た。

 「こっちへ来い」と招じ入れてくれる。

 助かりましたよ。



 宿直室。職員が数名、帰宅を見合わせている。
 電話が鳴り響き、手拭を頭に巻いた宿直のおじいさんは応対に出る。

 予定外のこの招待客は遠慮なく自分で熱いお茶を何杯も薬缶から注いでは
 立て続けに飲み続けている。


 玄関の車寄せのコンクリートが雨で濡れていた。
 その上を蟹一匹が横切っていた。
 どこか雨宿りの出来る所を早足で探していたかのような。

 大雨の中を新聞少年がびっしょりと濡れながらの自転車を
 走らせていたのが思い出される。

 ガラス戸の外で突っ立ったまま、途方に暮れていた自分。
 雷鳴が空いた腹の底まで響いたのも思い出される。
 全てついさっきの出来事であった。



 職員の一人が話し掛けて来た。

 「自転車旅行中ですよ。
  国東半島のパンフレットが欲しんですが」

 役所の2階の、観光課へと一緒に連れて行ってくれる。
 パンフレットの幾つかを大型封筒に入れてもらう。
 一階の元の所に戻って来る。


 夕食時間だということでおじいさんは御弁当を取り出した。

 自転車旅行者は電話を使わして貰ってラーメン一丁の出前を注文。
 程なく届けられた。

 電話が頻りに鳴り響く。

 変電所だったか、貯水池であったか、
 そうだ、水門に雷が落ちて使用できなくなってしまったとか、
 消防団の人達が問合わせに訪れたりして、周囲は忙しいこと忙しいこと。





 久しぶりに布団の中で寝た。






 日本一周の旅はこれからも続きます。

 次回をお楽しみに!       

 それでは!


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