3分で読める!「落語に見るオモシロ江戸風俗」

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メルマガ名
3分で読める!「落語に見るオモシロ江戸風俗」
発行周期
週刊
最終発行日
2017年11月14日
 
発行部数
1,523部
メルマガID
0000107654
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
エンターテイメント > ジョーク・笑える話 > ユーモア

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 3分で読める! 「落語に見るオモシロ江戸風俗」

 平成弐拾玖丁酉年霜月拾肆日 其の漆佰陸拾玖號 (2017/11/14 No769)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━お━も━し━ろ━ば━な━し━━

 問答とは 問うことと答えること 質問と応答のやりとり
  上方の問答の お噺でっせ

●八問答

隠居「どなたじゃ?門(かど)に立ってなはんのん?こっち入んなはれ。」
芳っさん「ヘッヘッヘッ、わたいでんねん。」
隠「お前、神信心してるっちゅうこと聞ぃたが、どこ、信心したんじゃ?」
芳「ビリケンさん信心しよ思たけど、裸で足投げ出してるちゅな、こんな行
 儀の悪いやつ信心したかて、こらあかんと。それから、唐の布袋さん思た
 けど、あれ、いつもくすぶっとぉるしね。ビンズルさんと思たけど、ビン
 ズルさんも、いつも酒に酔ぉて赤い顔しとぉるし、こいつもあかん。」
隠「おいおいおい、こら、神さんつかまえて『あいつのこいつの』て、友達
 みたいに言ぅな、あほらしもない。信心するのんなら、心から信心しなは
 れ。大坂なれば、まず八幡(やわた)の八幡(はちまん)さん。東京なれ
 ば、鎌倉の八幡さん。八幡さんちゅな神さん信心しなはれ。」
芳「八幡さん、よう当たりますか?」
隠「その『よう当たりますか』て、占いみたいに言ぃなっちゅうのに。」

芳「さよかなぁ?」
隠「『さよかなぁ』やあらへんがな、八と言ぅ字は結構あらたか。八ほどあ
 らたかなもんないで。あぁ、何でも八、昔から八の字を頂くがな。『腹八
 分目、医者要らず』言ぅやろ。女ごでも『富田屋の八千代』万国まで名前
 を知らす。盗人でも『蜂(はち)須賀の小六』ちゅうてまぁ、何位ちゅう
 位をとんなはる。八は偉い証拠。空(そら)をクゥてなこと言ぅやろ、九
 (くぅ)つかんだら人間は最後、そら八の字で止まっとかなどんならん。
 で、やっぱりこの『家(や)に暮らす』と人が言ぅやろ。」
芳「だんだん下へさがりまんなぁ。」
隠「なんでや?」
芳「八の下が質(七)屋。」
隠「いやらしぃこと言ぃな。」
芳「ほな、八の字は偉ぁっか?」

隠「昔から皆、名ぁの偉い人には『八』の字が付いたぁる。あぁ、『八幡太
 郎義家』に、弓矢の名人『鎮西八郎為朝』言ぅのがあるやろ。」
芳「なるほど、弓矢の名人、チンゼのはっちゃん。」
隠「その、友達みたいに言ぅたらいかんちゅうのにアホ。」
芳「いや、わて心安ぅしたい、誰かれなしに。ほたらなんですけど、あの牛
 若丸なんか八おまへんで。」
隠「牛若丸、八あるやないか。」
芳「おまっか?」
隠「あるがな、牛若丸の八艘飛び。習ろぉてる剣道が鞍馬八流。八が二つも
 あるやないか。」

芳「あッなるほど、名前に八がのぉても八の字が付きまんねんな、オモロイ
 もんやなぁ・・・、ほたら、弁慶どぉです?」
隠「弁慶・・・、あるやないか。弁慶の七つ道具、背中へ道具を七つ背負て
 るとこへ、弁慶の一番勝負。七に一を足すと八になるやろがな。」
芳「あッ、なるほど。石川五右衛門は?」
隠「石川五右衛門、どこにいてた?京都南禅寺の山門にいなはったやろ。五
 右衛門が山門にいてたら、八門になるやないか。」
芳「うわーッ、寄せ算もおまんねんなぁ、寄せ算も。山門にいよったらえぇ
 けど、これ二階借りしよったらややこしぃねぇ、七門。」
隠「そんなややこしぃ勘定すなや。」

芳「誰ぞ八の付かん強いやつないやろか、昔からで、古いやつで、偉いやつ、
 八の字の付いてないのん・・・、あ、おます。」
隠「あるか?」
芳「おます、曽我兄弟なんか、八おまへんなぁ。」
隠「曽我兄弟、八ないかい?」
芳「おまへん、おまへん。弟が五郎で、兄貴が十郎、合わすと十五郎。どぉ
 です?」
隠「お前ら、偉そぉに言ぅたかて算術が悪い。」
芳「何ででんねん?」
隠「弟が五郎で、兄貴が十郎、親の仇と狙てんのは誰?工(く)藤を狙ろて
 んねや。十五に九を足すと二十四。三人に割ると三八、二十四じゃ。」

芳「そんなうまいこと・・・」
隠「『うまいこと』やない、親の仇討ちに昼日中(ひるひなか)行たんやな
 い。あれ『夜(や)討ち』に行きなはったんや。八が一つ増えたやろ。」
芳「『やうち?』そらあかん、あら『夜討ち(ようち)』言ぃまんねん。」
隠「『よ(四)うち』に二人で行くから、『や(八)うち』になるがな。」



●能書き

 上方噺です。一応、江戸(東京)にも移された形跡があり、こちらでは、
ご隠居さんの解説に、さらに「天の高さは八万由旬(ゆうじゅん)、地の深
さは八万だら。嘘八百に八百万の神、八十神(やそがみ)、八万地獄。江戸
は八百八町に、大坂は八百八橋。京都が八百八公卿(くげ)に、徳川八百万
石。旗本八万騎。近江の湖が八百八流。長命寺の石段が八百八段、狸の金玉
八畳敷」なんて、ちょっと江戸自慢も含めた言い回しがあるのですが、残念
ながら、私は、この噺を生の江戸落語で聞いた事はありません。現代の東京
の寄席でも、この噺を持ちネタにしている落語家さんはいるのでしょうか?

 なお、話中に出てくる、ちょっと解説をしておいた方が良さそうなものを、
簡単にお話ししますと、ビリケン(Billiken)さんとは、アメリカの福の神
で、1908年アメリカの女流美術家が夢にみた神様の姿をモデルに作ったのが
世界的に流行したものです。頭がとんがって、眉がつりあがった裸像の後ろ
に後光が有り、日本では、大阪の通天閣五階の展望台にあるビリケン像が有
名。大阪では「ビリケンさん」の愛称で親しまれ、特に足を掻いてあげると
ご利益があるとされている神様です。布袋様は、本メルマガで何回も出て来
た、袋を背負いって、杖を持った七福神のお一人ですね。

 ビンズル(賓頭盧)さんは、おびんずるさま、賓頭盧尊者、なでぼとけと
も呼ばれる、十六羅漢の一人で、日本では、この神様を撫でると除病の功徳
があるとの俗信があります。八幡(やわた)の八幡(はちまん)さんは、現
・京都府八幡市、石清水八幡宮。鎌倉の八幡さんは、鶴岡八幡宮。富田屋の
八千代さんとは、明治の後半から大正の頃、大阪南地にあった富田屋と言う
見世の「八千代」さんと言う、名声を得た芸妓で、絵葉書のモデルになり、
上方の喜劇俳優・曾我廼家五郎の自伝の中にも登場する方です。

 蜂須賀小六(蜂須賀正勝)は、安土桃山時代の武将。尾張の土豪で、豊臣
秀吉の家来。一夜城で有名な、美濃墨俣(すのまた)城建築に功の有った方。
八幡太郎義家(源義家)は、平安後期の武将。源頼義の長男で、八幡太郎と
称し、武勇人に勝れ、和歌も巧みで、陸奥守兼鎮守府将軍となり、東国に源
氏勢力の根拠を固めた方。鎮西八郎為朝(源為朝)は、平安末期の武将。為
義の八男で、豪勇で、弓の名手。九州に勢力を張り、鎮西八郎と称した方。 
石川五右衛門と、曾我兄弟は、落語(本メルマガ)には、頻繁に登場します
ので、説明しなくても大丈夫ですよね?

 さて、江戸では「旗本八万騎」なんて前述しましたけど、本当に江戸期、
旗本は八万人もいたのでしょうか?大雑把に分類すると、徳川将軍の部下で、
一万石以上の領地を拝領していれば大名。それ以下で、将軍にお目通りが出
来て、馬に乗れる身分の方を旗本(騎乗できる身分だから、旗本は何人と数
えず、何騎と数える)それよりさらに、禄が少なく、将軍にお目見え出来ず、
馬に乗れない身分の方を「御家安とその妹14/07/18」の御家安の様な、御家
人と言うのですが、たとえば、真景累ヶ淵・其の陸09/07/17の深見新左衛門
様の様な、高禄の三百五十石を頂戴している旗本が八万人いれば、それだけ
で二千八百万石。年収八百万石の江戸幕府は、財政破綻してしまいます。そ
れにつきまして、面白い話があります。

 享保二年(1717)の正月、前年度、八代将軍に就任した徳川吉宗公(紀州
04/04/22参照)は、自分を将軍の地位につけてくれた、五人の老中にそれぞ
れ質問をしました。老中首座の土屋政直(七十六歳)には、「江戸城天守閣
は、明暦三年の大火で焼失したままであるが、土台から、楼閣までの高さは
どれほどであったか?」。井上正岑(六十五歳)には、「江戸幕府、一年の
年貢収納高は?」。戸田忠真(六十七歳)には、「旗本八万騎と申すが、扶
持米の支出から算出しても、それほど養えるとは思えぬ。実数は何人である
か?」。阿部正喬(四十六歳)には、「そなたの所領、武蔵忍城十二万四千
石の正規の軍役は、鉄砲何梃か?」。久世重之(五十八歳)には、「江戸城
全域の櫓の数は?」と言うもので、まともに正答出来た老中は皆無でした。

 思い付きの雑談の様ですが、吉宗公は、すべての質問の解答を事前に調べ
ていて、五人の老中を試したのです。吉宗公が試算した「旗本八万騎と申す
が、扶持米の支出から算出しても、それほど養えるとは思えぬ。実数は何人
であるか?」の解答ですが、概算で、旗本五千数百、御家人が一万七千余、
計二万数千人の幕臣に、戦時軍役の家臣(陪臣、槍持ち等)を加えると、優
に八万人、と言うものでした。質問に答えられなかった老中たちは、己の無
知無能、職務怠慢を思い知らされ、やがて、吉宗公に徐々に力をそがれ、政
事の実権を奪われ、吉宗公の狙い通り、将軍直裁政権へと突き進むのです。
あっ、残りの四つの質問の解答は、もう、紙面がありませんので、省略させ
て頂きます。どうしても、解答知りたい!方は、メール頂ければ、個別にお
教えいたします・・・



●今週の参照バックナンバー

14/07/18 御家安とその妹
http://archives.mag2.com/0000107654/20140718160000000.html
 から、隔号で十週
09/07/17 真景累ヶ淵・其の陸
http://archives.mag2.com/0000107654/20090717164000000.html
04/04/22 紀州
http://archives.mag2.com/0000107654/20040422114000000.html



●跋

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 始めて読んだ時、私が思わず吹き出してしまった江戸川柳です。「おびん
づる地蔵の短気笑って居」、意味お分かりになりますか?諺に「地蔵(仏と
も)の顔も三度まで」と言うのがありますよね。いくら温厚なお地蔵様でも、
顔を三度撫でられると、怒り出す、と言う事ですが、おびんずる様は、撫で
仏。いつも全身を色々な方に撫でられているのです。そんな、おびんずる様
が、「お地蔵様は、三回撫でられただけで怒り出すなんて、ずいぶん、短気
な方だなぁ」と笑っているって意味になります。そう考えると、笑っちゃい
ますよね。ご意見・ご感想、お待ちしております。頂いたメールは、お断り
のない限り、メルマガの中で紹介させていただく場合がありますので、よろ
しければ、HNを。江戸時代、あこがれます・・・


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