発車オーライ!バス運転士の幸せ直行便

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バス運転士の視線で見た日常の幸せを綴っています。読めば幸せな気持ちになれる短編集です。つらい時、悲しい時、寂しい時、無気力な時、この文章があなたのこころを癒すきっかけになれば幸いです。さあどうぞ。このバス、もうすぐ発車します!

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メルマガ名
発車オーライ!バス運転士の幸せ直行便
発行周期
できれば週2回ほど
最終発行日
2006年06月27日
 
発行部数
0部
メルマガID
0000179580
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
アート・文芸 > 文芸 > 小説

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今回の本編は久々に長いです。

しかも本編以外ではかなり本音で書いています。

ですから「長いメルマガなんか読む暇ない!」という方は
スルーしていただいて結構です。


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       【 発車オーライ!バス運転士の幸せ直行便 】
     
 2006年6月27日発行  第80号    http://kkou.livedoor.biz/
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バスの運転士、という仕事は 
世間一般ではあまり尊敬される仕事ではありません。


今から20年くらい前ならそうでもなかったのでしょうが

2人に1人がマイカーを持つ現代に
バス という乗り物を必要とする人が減っていく一方だからでしょうか。


ゆっくり走ってばかりで
交通の妨げになっていると思われているのでしょうか。


もしくは、いつも求人広告欄に
『運転士募集!』と出ているからでしょうか。



とにかく バスの運転士 というのは
あまり尊敬の対象にはなりません。



ですから

バスの運転士にも

「俺の人生は終わった」という態度をあらわにしている人もたまにいます。




自分が選んだ仕事だろう? と言いたくなりますが、


その人のアタマの中では、

 運転士 ≠ 誇れる仕事  

となってしまっているので、どうにも手に負えません。



林田さんもそんな 人生あきらめモード の運転士でした。





ある日、私たちのバス営業所の近くにある小学校から
社会科見学として小学生数十人がやってきました。


小学生達はもの珍しそうにバス営業所内を見てまわっています。


我々運転士にも事前に小学生達が見学に来る、と知らされていましたので
特別どうという事はなかったのですが

小学生達は思い思いの場所に行き、
その場にいた運転士にいろんな質問をしていました。



その時林田さんは控え室にもいかず
ひとり、駐車場の自分のバスの中で新聞を読んでいました。


小学生の相手なんかするのは面倒だ。

そういう気持ちでした。




そんな林田さんのバスに、一人の小学生が近づいてきました。


その子はバスの外から
運転席に座って新聞を眺めている林田さんをジッと見ていました。


林田さんもその子に気が付きましたが
相手をするのが面倒なので、そのまま新聞を読み続けました。


やがて新聞をめくろうと目線をずらした時、
バスの外にさっきの小学生がまだ立っていて
こちらをジッと見ている事に気が付きました。


何か言いたい事があるのだろうか。

そう思った林田さんはバスのドアを開けました。


するとその小学生の男の子はそれを待っていたかのように
バスに飛び込んできました。



「やあ。勉強しにきたのかい?」


林田さんは話しかけましたが、男の子は何も言いません。

いや、何か言いたそうなのですが
初めて会う大人と話すことに緊張しているようです。


林田さんも口ベタなタイプですので
お互いだまったまま、見つめあっていました。


気まずくなった林田さんは なんとか会話をしようと
男の子を見ました。

名札には こうたろう と書いてありました。



「こうたろう君、っていうのか。」


林田さんの言葉に男の子はうなづきます。



「何か聞きたい事、あるかい?」


しかしこうたろう君は口を半開きにするだけで何も言いません。

林田さんは困ってしまいました。



と、その時開けていたドアから入ってきた風に手元の新聞があおられ
バサバサと車内に飛び散りました。


林田さんは運転席から立ち上がってそれらを拾い集めましたが

戻ってくると、運転席を覗き込むこうたろう君に気が付きました。



「座ってみるかい?」


林田さんの言葉にこうたろう君は嬉しそうに大きくうなずき、
すぐさま運転席にポン、と飛び乗りました。


こうたろう君は小さな身体をいっぱいに伸ばして
ハンドルを左右に動かし、そこから見える景色を
ニコニコしながら見ています。


「そのレバーを手元に引いてごらん。」


林田さんはこうたろう君に 右側にあるレバーを指差して言いました。


こうたろう君が恐る恐るそのレバーを引くと
プシューッと音をたてて開いていた前ドアが閉まりました。


こうたろう君は嬉しそうに笑うと
またレバーを動かし、ドアを開け閉めしていました。


林田さんはその後 クラクションを鳴らせたり、ライトをつけたり
さらにエンジンをかけてみせたりしました。


そのたびにこうたろう君はうれしそうに瞳をきらきらさせながら
言われた事を繰り返していました。







二週間後。


小学校から手紙が届きました。

あの時の小学生達がひとりひとり感想を書いて
それを担任の先生が送ってくれたようです。


その手紙が営業所の掲示板に張り出されました。

運転士達がものめずらしそうに掲示板の前にたむろしています。



どの手紙にも

「うんてんしゅさんにききました。」 や

「うんてんしゅさんおしえてくれてありがとう。」と書いてありましたが


その中に一つだけ運転士の個人名が書いてある手紙がありました。




「バスのうんてんせきにはじめてすわった。

 いろいろうごかした。

 うんてんしゅのはやしださん、ありがとう。」




数日たって珍しさもなくなり
運転士達が手紙のあるその掲示板の前を素通りするようになっても

林田さんだけは その掲示板の前でいつも立ち止まって
こうたろう君からの手紙を見ています。



林田さんの口から
「どうせバスの運転士なんか・・・」というセリフが聞かれなくなったのは
その頃からです。


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いや、発行者になったのは昨年の冬からですが、
読者になったのはそれよりだいぶ前からです。


ですので気が付けばたくさんのメルマガを購読していました。
タイトルにつられて登録したり、
無料レポートを登録したらついてきたり、で。


しかし最近、読者として最後まで目を通しているメルマガなんて
ほんの少ししかない事に気が付きました。

あとは‘既読’にするだけのメルマガ。
これでは購読している意味はありません。


いや、これまでは「後から何かの役にたつかも」と思い
登録だけはしたまま残していましたが

そんなの後から読み返すことなんてまずありません。


それに読んでみても、
他に似たような内容のものが山ほどある没個性的なメルマガばかり。



ですからまとめて一気に解除しました。


さっぱりしました。


という事で私が現在購読しているメルマガは
私にとって、とてもおもしろいメルマガばかりです。


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はじめまして。

このメールマガジンは元バス運転士の発行者が、運転士という仕事を通じて
経験したさまざまな事から、思うままに書いております。

運転にはその人の性格がでる、といいます。

では運転を見直す事でより良い性格に、
さらには人間性の向上に繋がらないか、と模索しているところです。

弊誌が皆様にとって何かのきっかけになるメールマガジンになれば幸いです。

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 ■マガジン名  【 発車オーライ!バス運転士の幸せ直行便 】
■発行者    中村 鶏口 (なかむらけいこう)  
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