助産師ママより ハッピー妊娠・出産・育児ライフ

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助産師で、現役二児のママであるPちゃんが学びや体験を通して得たヒントやコツ、疑問などを配信中。妊娠・出産・育児中の方、それらの人をサポートしている方、看護師や助産師を目指す方、多くの人に。母乳や妊娠中の病気、HPでは絵本も紹介しています。相互紹介受付中。

   

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 ★助産師ママより ハッピー妊娠・出産・育児ライフ★
  
 【第31号! 2006.10.20】   隔週金曜発行
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こんにちは。
新しく御覧になる方も、よろしくお願いします。

助産師で、現在2歳と4歳の子育て真っ最中のPちゃんから
学びや体験を通して得たヒントやちょっとしたコツ
時には一緒に考えたい疑問などを
このメルマガで配信していきたいと思っています。
妊娠や出産初めての体験で迷う事多いですよね。
本には載っているけど、どれがいいの?
助産師として、ちょっと得する?マメ知識
みなさんにお伝えできればと思っています。
これから妊娠予定の方、出産予定の方、育児中の方、
そしてそれらの人をサポートしたり、したいと思っている方、
看護師や助産師を目指したり興味がある方
色々な人に読んでいただけると、うれしいです。
よろしくお願いしますね。

ということで第31号の目次。
今回はいつもとは少し違って奈良で起きた妊婦死亡事件について。
今報道などでも話題となっています。
そのことについて少し考えたいと思います。
ただ、今回のメルマガについては非常に私的な意見ですので
一助産師の思ったこと、として聞いていただければと思います。

◆◇◆ 目次 ◆◇◆************************** 
1・今回の事件について
2・問題はどこに?
3・編集後記
**********************************************

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1・今回の事件について
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
まず、本当に悲しい事件です。
報道を見て事件を知り涙が止まりませんでした。
慎んで哀悼の意を表します。

事件の簡単な流れを表すと
患者さんは予定日超過で入院し分娩誘発をされていたようです。
その後自然観察、自然に陣痛がくる状況で経過していていたところ
午前0時頃、突然意識消失。
当直内科医に診察依頼したもののそのまま経過。
その1時間半後に痙攣発作が生じ、子癇発作と判断、処置。
重篤なので他院への転送を依頼するものの
18軒に断られ19件目の病院に運ばれたのは
2時間以上経ってから。
患者さんは脳出血をおこしており死亡、帝王切開にて
赤ちゃんだけは助かった、という事件です。

正直な所、報道は次々と毎日のように行なわれているにも関わらず
あまりはっきりとしない部分が多いのもこの事件の特徴ではないでしょうか。
この事件の一番の問題って何だろう??
全てに問題があるのか、何か一つ大きな問題があるのか?
もちろん、大切な一人の命が失われている事を考えると
全てに問題がなかったか、という視点で改善策を考えていく事が
必要でしょう。

現在報道では産科医がCTを撮らなかった、ということに
論点をおいて報道されているようです。
内科医がCT検査を行なう事を主張したが産科医が
動かす事が刺激になると考えて拒んだ、など。
実際の所、どうだったのかは分かりません。
ただ、実際には内科医と産科医との間でそのような
意見の相違はなかった、との報道もあります。
ただこの事件がCTを撮った、撮らないだけの議論で終わるものではない
ということは明らかです。

実際、意識不明になった時点で診察。
意識レベルが低いものの、他の異常所見がなく
陣痛発作時には声をあげて痛がるなどした為
陣痛発作に伴う失神であろうと判断した。
その時点では血圧も正常、子宮口開大と分娩の進行所見もあり
当直室に戻った、とのこと。
この状況に立ち会っていた人間でなければこれだけの状況では
何とも言えません。
もちろん、この時点でCTを撮るなど処置をしていればよかった
そうなのかもしれません。
ただ、この状況でCTを撮って、異常が見られたかどうか?
まずこの疑問があります。
そして、この状況に立ち会った人間でなければわからない状況もあります。
実際に出産に立ち会っていると、どうしようもなく強い痛み、
そして次々に襲ってくるとめどない痛み、
その中で脱力したような状況や無反応になる産婦さんも
数多くいます。
もちろん意識消失、内科医の診察依頼、という状況から見ても
その様な通常見られる状況とは少し違ったのか?
とも考えられますが、診察で経過観察となっている状況から
どうだったのか。
それを知るにはもっと多くの情報が必要でもあります。

その後1時間半後に痙攣発作。
子癇発作と判断し処置を行なっています。
これも、脳内出血というその後の経過から
判断ミスとして叩かれています。
ただ子癇発作の25%に脳内出血を起こす可能性があるので
これもこの状況だけでは、子癇発作と脳内出血の鑑別というのは
非常に難しいと思えます。
報道では子癇発作と脳内出血を全く別の疾患のように報道していますが
そういうものではありません。
この後もCTを撮っていませんが、実際の所、子癇発作の場合
刺激が更なる発作を招く事があるので一般的にはCTを撮らない、
と言う意見もあります。
(もちろん、これには様々な意見があるところですが)
ただ、今後子癇発作についてもCT撮影がかなりの率で行なわれるように
なることでしょう。
医療は本来患者さんに最善を尽くすために行なわれるべきです。
しかし、更なる発作をおこす刺激となるかもしれないが
発作が起こった時点でCT撮影。
これが患者さんにとって最善なのか、医療者の護衛策なのか
どちらとも言えません。

同じようなことが今回も起こっています。
18もの病院が受け入れを拒否しました。
結果的にそれは転送を依頼してから2時間という膨大な時間
がかかる結果となりました。

今回のような母体搬送依頼があった場合、
深夜という条件の中
産婦人科医少なくとも2人(帝王切開は2人必要)
小児科医、麻酔科医。
プラス脳内出血の可能性も含めれば脳外科医2人(手術に2人必要)。
さらに助産師を含めた産婦人科スタッフ(その他の出産などが重なって
動けないと言う状況がない、という前提)
ICUスタッフ(母体は帝王切開後ICUに運ばれると想定して)
NICUスタッフ(産まれてくる赤ちゃんの状況が悪いことが既に予測できるので)
手術室スタッフ(他の手術が入っていないことが前提)。
人員としてまずこれだけの人数が必要となります。

次に環境条件です。
まず最初に運ばれるであろう産婦人科で少なくとも
診断、帝王切開に至るまでの処置をする部屋が必要。
ICUで脳内出血の患者を受け入れれるベット
(それに伴って必要とされる呼吸器などの器機も含んで)
が必要。
そしてNICUのベット(一般に保育器)と呼吸器などの器機。
さらにすぐに帝王切開手術、脳内出血に関する手術ができる
手術室の空き。
これだけ全ての環境が満たされないと受け入れることは出来ません。

以前、出血多量で産婦が死亡した事件がありました。
その主治医は刑事裁判に問われていますが、その検事が
医療側は一か八かのかけはだめ、
受け入れ態勢が整っていない状況での受け入れはだめ、と言っています。
本来、こういう重篤な状況の母体搬送受け入れ要請があれば
地域(周辺地域も含めて)基幹病院は早急に受け入れ
治療を開始、命を救うべきです。
ただ、近年医師が(特に産科、小児科は裁判になる事件が多いので)
マスコミ批判や裁判などによる影響から、護衛に回らざるを得ない状況
になっている状況もあります。
上記にあげたような人員、環境を考えるとそれだけの医療を提供できる
施設がどれだけあるのか(しかも深夜)、と思う部分もありますが
全てが揃っていなくても何とか受け入れよう、とする姿勢も
万全でない状況で一か八かで受け入れようとするならそれも罪
と言われてしまうと・・・・。
非常に難しいのではないでしょうか。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2・問題はどこに?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
上記のような状況を見て、医師だけに責任を負わせる事はどうか、
という風に感じます。
少なくとも大淀病院のスタッフや状況を見る限り
その状況の中で出来る限りのことはしているように思います。
もちろん、遺族がやれることすべてを尽くしたというようには思えない
と言ってることから、遺族への対応や説明がどうだったのか?
という状況は分かりませんが。
少なくとも、医学的に見れば医療ミスというような
刑事裁判に問われるようなことがあったとは言い難い状況
とも思います。

また受け入れを拒否した18の病院に刑事責任を問えないか検討すべき
とする意見もあります。
これについても、受け入れの難しさを考えると一概に言えません。
しかも、この事件以降更に医療者側が護身に回れば
今後も表面には出てこない受け入れ拒否が増えることが予測されます。

今回事件の起こった奈良県。
日本産科婦人科学会によると奈良県の産科常勤医数は72人。
近畿圏の中では最も少ない。
一人の医師が扱う分娩数は年平均163件。
全国6番目の多さ。
(ちなみに1位埼玉、2位茨城、3位千葉県、4位兵庫県、5位群馬県)
厚生労働省は今年度中に産科医不足対応として
産科施設の集約化計画を勧めています。
そのモデルとして
「24時間救急対応可能な拠点病院に産科医5人以上を集め
地域の病院、診療所と連携し30分以内に帝王切開が可能な体制」
というのが挙がっていますが、医師の絶対数にまず問題があります。
しかも、田舎に行けば行くほど、集約化を進めると
より遠方の拠点病院に運ばれる事になり対応も更に難しくなります。

また来年度までに各都道府県に指定を求めている総合周産期センターが
奈良県にはありません。
母子に高度な医療を同時に提供できる母体・胎児集中治療室は
奈良県内に計4床。
NICUも閉鎖が続き、奈良県内には3病院、40床しかなく
県外に搬送される妊婦は年間50〜80人にものぼります。
今回最初に受け入れを依頼され、断らざるを得なかった
奈良県立医科大学付属病院。
この病院は奈良県内でも高次の医療を提供する病院の一つですが、
この依頼があった時点で、緊急帝王切開の最中。
しかも、24週の妊婦の分娩が進行しており
低出生体重、重症児の出生が考えられる状況の中
受け入れる余裕がなかったという忙しさです。
奈良県は大阪などの高度医療が提供できる大きな病院をもつ府県の
近県にあたります。
奈良県の場合、そこに搬送することが最悪の手段であってもできるのです。
これが別の県ならどうでしょう?
自県にも、近県にも運ぶ施設がないと言う状況も実際ありえるのです。

大阪にはOGCS(産婦人科診療相互援助システム)、
NMCS(新生児診療相互援助システム)があります。
これは大阪府下で高次医療を行なう施設が協力し
専門的医療を24時間態勢で提供しているものです。
このOGCSとNMCSで受け入れ病院となるのは41ヶ所。
中でも基幹病院とされるものが6箇所あり高次医療を提供しています。
(今回運ばれた国立循環器病センターは準基幹病院に当たります)
私が働いていたのはこの6箇所ある基幹病院の一つです。
実際、搬送依頼は次々とあります。
その中で状況をみて受け入れ可能かどうか、ということを
医師と相談をしつつ決めていくのですが
やはり受け入れが難しい状況もありました。
高次医療を提供しているが故に、もともと合併症やリスクをもった
難しい経過の人を既に何人も抱えていることもあります。
続けざまに緊急帝王切開が深夜に行なわれる事も少ない事では
ありません。
その様な状況の中でも、搬送依頼があればやはり基幹病院として
出来る限り受け入れることをまず考えます。
それでも、やはり難しい事もあるのです。
今回18の病院が搬送依頼を拒否。
その事実だけ見れば簡単な事ですが、
その裏で、悩み、苦しみ、申し訳ない気持ちの中で受け入れを
断らざるを得なかった医療者の苦しみがあったことも
想像できます。

こうやって考えてみるとやはり、厚生労働省が提唱しているように
もちろん地域の中に30分以内で高次の緊急対応が出来る施設が
備わっていることがもちろん必要なのです。
でも、現在の状況を見るとどうでしょう?
産科医、小児科医不足、なり手がないとも言われます。
他、助産師も不足。
もちろん高次医療を提供できる施設も不足。
何もかもが足りない中で、どのようにシステムを
充実していけばよいのでしょうか。
一番深刻なのがやはりマンパワーの不足でしょう。
どうすれば増やす事が出来るのか?
近年出産形態は大きく広がり、自宅出産や助産所での出産も
少しずつですが増加しています。
でも、そういう背景にも何かあった時には
安心して医療を受けられるシステムがあってこそです。
今の日本の中に安心して出産できる場所が本当にあるのか?
私にも疑問です。
あなたはどう考えますか?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.編集後記
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回は少しいつもとは違って一つの事件を取り上げ
私の思ったことなどを挙げてみました。
報道はその時、その時によって違い、
また媒体によって書かれていることも違ったり。
なかなか真実が見えません。
でも、真実が見えない中でも叩かれ、非難されている人たちが
存在しています。
ただ、非難することだけではなく、どうすれば今回のような
悲しい事件をふせぐ事が出来るのか、それを考える事が重要ですが
その答えは現状ではすごく難しいと感じました。

今回のメルマガについては私個人の意見ですので
疑問を持たれたり、また不快な思いをされた方もいるかもしれません。
そのようなご意見もメールなどでいただければありがたいです。
自分の意見をまとめるのに少し時間がかかり(と言ってもまとまっていませんが)
発行が一日遅れてしまいました。

申し訳ありませんでした。
次回は通常通り金曜日発行を考えております。
よろしくお願いします。

次回は、まだはっきり内容については決まっていません。
リクエストお待ちしています。

HP、ブログ共に体調不良のためなかなかアップできませんが
また遊びに来てくださいね。
http://pchan.jf.land.to

「こどもと一緒のおいしいご飯」
http://pchan2.blog67.fc2.com/

リクエストやご意見、メールいただければうれしいです!!
nyoshida3@excite.co.jp

では、また次回もよろしくお願いしますね。
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 ★助産師ママより ハッピー妊娠・出産・育児ライフ★
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最終発行日
2006年10月21日
 
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生活情報 > 出産・子育て > 妊娠・出産

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