シネマトコラム

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メルマガ名
シネマトコラム
発行周期
月2~3回
最終発行日
2018年06月20日
 
発行部数
503部
メルマガID
0000231303
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
エンターテイメント > 映画 > レビュー・映画評

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シネマトコラム vol.362 (2018.6.20)

 *新作レビュー「レディ・バード」
 *ちょっと蛇足
 *次号予告

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*新作レビュー
「レディ・バード」(グレタ・ガーウィグ監督・米) 原題同
シアーシャ・ローナン、ローリー・メトカーフ、ルーカス・ヘッジズ、
ティモシー・シャラメほか出演。 

 アメリカの地方都市に住む女子高生の、高校最後の一年を描いた作品。
この年代の悩みと希望、こだわりや確執といった心理描写がみずみずしく、
進路と恋愛、そして家族がリアリティーたっぷりに描かれ、ユーモアを随
所にちりばめた構成とテンポは、小品ながら秀逸だ。

 カリフォルニア州サクラメント。カトリック系の高校に通うクリスティ
ン・マクファーソン(シアーシャ・ローナン)は、自分の名前が嫌いで自ら
を"レディ・バード"と名乗り、家族や友人たちにもそう呼ばせている。
 看護師の母親、マリオン(ローリー・メトカーフ)は、何事も常識的にき
ちんと対処するしっかり者で、奔放な性格のレディ・バードとは折り合い
が悪く口論が絶えない。一方、うつ病持ちの父、ラリー(トレイシー・レ
ッツ)は、温厚で少々ラジカルな娘にも理解を示している。

 学校でシスターから表現力を買われて、親友のぽっちゃり娘、ジュリー
(ビーニー・フェルドスタイン)と演劇に挑戦、そこで知り合ったダニー(
ルーカス・ヘッジズ)と恋に堕ちる。
 しかし、彼のある秘密がわかってしまいあっけなく終幕。今度は大人び
てセクシーなジェナ(オディア・ラッシュ)とつるむようになり、バンドを
やっているカイル(ティモシー・シャラメ)に惹かれていき、演劇ともジュ
リーとも疎遠になっていく。

 進路を決める段階で、確実に入れそうな地元の大学分校を薦めるマリオ
ンと、進学を機に憧れのニューヨークに出たいレディ・バードは、また対
立する。
 父と秘かに作戦を練る中、ダニーとの交際も、一家の状況にも転機が訪
れる……。

 久々に等身大の青春ドラマの登場だ。
 国は違っても母と娘の対立の構図は共通するものがあり、進路を巡る意
見の違いは誰かの実話をみているようにリアル。堅実な母は高学歴は望ん
でおらず、無理のない安定を第一に考えている。現在の高校も、兄のミゲ
ル(ジョーダン・ロドリゲス)が通った高校で傷害事件があったことから、
危険の少ないカトリック系を選んだのだが、レディ・バードは、つまらな
い高校に行かされたと感じている。
 親の心、子知らず。この心、親知らず。これは万国共通なのだろう。

オチのあるエピソードの数々は思わずふふっと笑える。特に年頃ゆえ本
作では女子の性への興味がいろいろな形で登場するが、これが可笑しい。

 ガーウィク監督は女優でもあるが、今回は自分が育ったサクラメントの
町で、自らの実体験に知り合いの話を加えてストーリーを作ったそうだ。
だが大部分は自らの体験なのではないだろうか。台詞、展開のいくつかは
作りものの発想では出てこないもののように感じた。

 最後の、結局言う事を聞かなかった娘を、それでも思うマリオンの母性
が心に沁みる。特にこの春、娘を送り出した母親には共感するものがある
のではないだろうか。いろいろな意味で嘘がなく、まっすぐに響く映画だ。

 キャストは全員、適材適所。久しぶりにみたシアーシャ・ローナンは、
すっかり大人になっていたが可憐さも残り、ふわっとしたはかなげな容姿
ながら、動きも台詞もけっこう大胆で意外性のある女優像だ。名作「つぐ
ない」での少女役は圧巻だったが、大人になってまた別のテイストがプラ
スされて独特のテイストを醸し出している。日本でいうと夏帆だろうか。
子役でデビューして可憐さとキレのある演技を併せ持つところが似ている。

 94分でまとめた編集は、やや要所の「わからせ方」をはしょり過ぎてい
るが、カットの切り替えのテンポが良く、バックで流れるポップロックと
相まって小気味よく、ちゃんと内容もある。

 たった4館での上映が口コミで評判を呼び、結局全米1,500館以上で上
映され、本年度アカデミー賞にもノミネートされた本作、日本でももっと
多くの劇場で観られればかなり好評を得られると思うのだが、上映館が少
なすぎる。

*「レディ・バード」公式サイト↓
http://ladybird-movie.jp/

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*ちょっと蛇足
TOHOシネマズららぽーと横浜 スクリーン4 D-4にて。観客約40人
 ここも久々に行きましたが、この部屋は作りがとても良く、観やすかっ
たです。前の通路を広く取っていて最前列でもスクリーンから距離を持た
せています。シートも良質で理想的な構造でした。

 サクラメントは、以前行ったことがあります。サンフランシスコから車
で2,3時間程度でそれほど田舎ではなく、中心部は店や住宅が立ち並び寂
れてもいません。ただ少しはずれると砂漠に近い荒野が拡がり、空気がと
ても乾いていたのを覚えています。カリフォルニアって大半はそんな感じ
で、殺風景が基本の風景といってもいいくらいなんですよね。

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*次号予告
次号新作レビューは、「ワンダー 君は太陽」を取り上げる予定です。

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シネマトコラム

発行者 上間秀彦
連絡先 g-note.uema@nifty.com
 『まぐまぐ』感想フォーム↓
http://form.mag2.com/trigawiowo

 発行板
*『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
配信中止はこちら→ http://www.mag2.com/m/0000231303.html

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