橘優の相場観測

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日本の株式市場、また、世界の市場・経済動向を観測します。 マクロの経済情勢から、ミクロのセクター・個別銘柄まで観測していきます。 予測し、「当てる」のではなく、事実を観測し、そこから考察し、仮説を立てていきます。

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メルマガ名
橘優の相場観測
発行周期
不定期
最終発行日
2017年10月03日
 
発行部数
151部
メルマガID
0000282293
形式
PC・携帯向け/テキスト・HTML形式
カテゴリ
マネー > 株式 > 投資情報

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随分ブログを書くことが出来ていませんので、簡単な雑感ですが、書いておきます。

効率的市場仮説やランダムウォークの教義では、情報が価格に織り込まれているため、
1.価格の変動は正規分布に従う
2.昨日の価格は今日の価格に影響を与えない
とされます。

ところが、実際の市場では1は現実に当てはまらず、経済物理学からの指摘の通り、実際には(裾野がはるかに長い)ベキ分布に従うとしたほうが当てはまることが分かっています。
現実がベキ分布に近いから「正しい」というのも私からすればおかしな話であって、ここでは単に、従来のファイナンス論の考え方では、少なくとも現実的に当てはまりが悪いというのに留めておきます。

次に、2です。これも投資家からすればあまりにも奇怪な論理です。実際には、例えば不祥事を起こした企業の第一報で市場が全てを織り込むわけではなく、徐々に織り込んでいくのです。
これは、ゴキブリが一匹見つかったら、10匹はいるように、悪いことは重なるものですし、投資家は何か起きた場合には、次も何か起こる可能性を考えるのが通常です。
一方、価格はほとんど悪材料に反応せず、3回目の報道で暴落するようなケースが多々あります。閾値を超えるまでは無反応で、超えた瞬間に一気に価格が変動するようなことは日常茶飯事に起きる事です。
つまり、市場が完全な健忘症であり、即座に影響を価格に織り込んだらあとは忘れる…というわけではなく、実際には影響は「蓄積」されていくのです。
価格の観察の観点からすれば、市場の記憶は想像以上に長いのです。

ということで、旧来のファイナンス論的な考え方は、要するに非現実的な仮定というわけですが、これをさらに「価値」の観点から考えます。
価格=価値+期待と言えますが、期待は不安定なもので、健忘症でありつつ、時にいきなり記憶が蘇るような不規則なものです。これがベキ分布に繋がります。
一方、価値は通常緩慢な動きをしますが、時に(例えば大きな悪材料が出た場合に)連続的な変化を起こす場合があります。これもある場合にはベキ分布に繋がっているかもしれません。

余談ですが、ファンダメンタル的な見方をしていると自認している人でも、「期待」と「価値」を分けて考える人は非常に少ないように思います。旧来のファイナンス論の考え方が無意識的にでも入ってしまうと、そもそも価格=価値、価格の動き=価値の動きと考えてしまうため、価格の変動=価値の変動という風に短絡的に捉えてしまいます。実際、99.9%のエコノミスト、アナリスト、新聞、雑誌等にはこの症状が多かれ少なかれみられます。
つまり、ファンダメンタルを見ているようで、何も見えていないように見える人が大半という事です。

市場の現実に向き合う在り方は、長期的には価格が価値の周りを回る衛星のようなものである事を踏まえた上で、価値と期待を観察する事です。
また、リスク管理の観点から言えば、期待がマイナスに振れた場合でも余裕をもって対処できるようなポジションを持つことでしょう。

            〇

チョット分かりにくい文章になってしまったように思いますが、とにかく当たり前のことを書いているつもりです。
ところが、この当たり前のことがどうしても分からない人たちが多く、その症状の根源には価格=価値という虚妄があると思われます。

必ずしも0-100ではなく、常識的な人には、なんとなく価格=価値とは言えないことは分かっていながら、「便宜上」それを使う…と認識しているような人もいます。ところが、そこが罠で、厳しく、常に価格と価値を切り分けて考えないと、いつのまにかミスターマーケットにいいように踊らされてしまうのが常のように思います。
思考回路がおかしくなってしまうからです。

言葉を換えれば、何か価格が変化した場合になんでも理由付けをしようとする人は、その時点でこの病気に犯されていると言えます。といって、人間は価格の変化に理由付けをしないと居心地が悪いのです(心理学的に言えます)。この誘惑を断ち切って「分からない」と言えるようになるのが、投資家の第一歩です。

               〇

最近、私は金融市場のみならず、政治経済、思想、文化、社会まで価格と価値の観点から考えているのですが、ほとんどあらゆる分野でこの虚妄が一貫して現実の社会を動かしている事が見えてきています。
この症状を抑えるための処方箋は、「ありのままの現実を観る」というスタンスと、「分からない」と言える在り方…と言えるように思います。



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