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調達・購買業務のマネジメント、戦略調達のプロフェッショナルが、最新のトピックスから、調達・購買業務におけるトレンド、業務への影響を解説。調達・購買業務とそのマネジメント、コスト削減・経費削減のヒントを毎週提供。

   

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週刊 戦略調達 vol.121 2012.8.7
貴方達がやっているのは「調達事務」であって「調達」ではない

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調達・購買業務のマネジメント、戦略調達のプロフェッショナルが、最新
のトピックスから、調達・購買業務におけるトレンド、業務への影響を解
説。調達・購買業務とそのマネジメント、コスト削減・経費削減のヒント
になれば幸いです。

発行人:株式会社 戦略調達(www.samuraisourcing.com)

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【今週のトピックス】

4月から調達・購買業務に関わるセミナーや企業向け研修、調達・購買部
門改革に関する相談などが続き、改めて調達・購買業務の価値について考
える機会が多かった数か月であった。

特に印象に残っているのが、企業向け研修の場で伺った調達担当常務から
の講話だ。

「貴方達がやっているのは『調達事務』であって『調達』ではない。」

その担当常務の方は、グループ企業などからも含めて集まった90名超の調
達・購買担当者の方々に向かって、こうきっぱりと言い切った。面と向
かっていきなり自分の仕事を否定され、そこに居合わせている方々は戸
惑っているようであった。もしかしたら、「調達事務」と「調達」の違い
が分からなかったのかもしれない。常務の意図は、決められた仕様で決め
られた取引先から見積を集めているだけであれば単なる「事務」であって
「調達」ではない、それではわざわざ調達部門をプロセスに介在させる価
値がないということを伝えたかったのだ。

私はその時に初めて「調達事務」という表現は耳にしたが、弊社でも調達・
購買業務の価値は何かを常に考えているので、すぐにピンと来るものが
あった。弊社では、調達・購買プロセスの中にある業務を価値を生む「価
値業務」と価値を生まない「非価値業務」に分けている。そしてお客様に
は、調達・購買プロセスにある「非価値業務」に貴重な時間や人員を割か
ずに、「価値業務」にそれらを注ぐようにという話をしている。それと同
じことを常務は仰っていたのだろう。

「価値のない『調達事務』ではなく価値を生む『調達』業務を行って下さ
い。」

これが常務のメッセージだ。ところが、これまでは会社から「調達事務」
の仕事しか任されず、「調達」に必要な権限、リソース、教育も施されな
かった調達・購買担当者にしてみれば、「調達事務」と「調達」の違いが
分からなくても無理はない。この常務は外部から招聘されて来た方で、最
近になって調達部門も管掌する様になり、この企業に調達・購買業務に対
する正しい価値観を植え付けようとされていたのだ。それが冒頭にある強
いメッセージに表れている。

弊社が今回の研修を請け負ったのもこの流れを受けたものと思われるが、
担当者との研修の企画打ち合わせ段階では、こうした背景情報まで見抜け
なかった。研修のテーマは「取引交渉」というテクニカルなもので、一方
ですぐに仕事のやり方ががらっと変わるものを求められていることに違和
感を持ってはいたが、常務の求めているような意識変革を起こすような研
修にしてほしかったのだろうとこの講話を伺って理解した。幸いなことに、
この研修は二回構成にしていたので、次回はこの反省を踏まえて内容を構
成していこうと考えている。

しかし、こうした変革はその企業に根付く文化、価値観の転換になるため、
簡単なことではない。これは調達・購買部門のみの変革に留まらず、調達・
購買部門への期待や役割を規定する経営者やその企業そのものの意識改革
が必要になる。内部の人材ではなかなかそうしたことはできない。だから、
この企業も外部から来たこの常務に調達部門を管掌させたのです。他の企
業からも同種の相談を受けた事があるが、その時は調達部門があるにも関
わらず、生産管理部のメンバーしか出てこず、不思議に思い、なぜ調達部
門の方が本件に同席しないか伺った所、「彼らは手配しかしていない。こ
こで検討していることについてすべて手を打っていると答え、なぜできな
いかしか話をしないので彼らには任せられない。」というのが答えだった。

調達・購買部門が期待されないというのは残念だが、現状を正しく認識し
ないことには問題解決を図れない。一方で、これらの企業は調達・購買業
務の重要性を正しく認識しているので、その認識を持ち続ける限り、望ま
れている調達・購買部門がやがては実現するだろう。特に、弊社が研修を
請け負った企業の調達・購買部門の方々とは、研修の後に行われた懇親会
にも参加させて頂き、個々人とお話をさせて頂く機会を得た。そこで感じ
たのは、一人ひとりはスポイルされることなく、「『調達事務』ではなく
『調達』がやりたい。だけど、どうして良いか分かずもどかしさを感じて
いる」というもので、こうした方々には期待と役割を明確にし、必要な権
限とリソースを付与し、正しく方向づけすれば大きく伸びるものだ。

ただ、それが簡単に進まないのは、多くの企業では、権限やリソースは上
から黙っていても与えられるものではなく、下から勝ち取らなければなら
ない所に起因すると考えられる。特に、これまであまり期待されていな
かった調達・購買のような業務では、トップがリーダーシップを以って行
う「改革」「革新」というのはめったになく(そのような会社であれば
「改革」「革新」しなくても通常のマネジメントで上手く成長していくの
で「改革」や「革新」は不要である)、心ある現場の人間が下からマネジ
メントを動かしていく「革命」が求められている。

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【株式会社 戦略調達からの他の情報提供のご案内】

※弊社からの情報提供は、調達・購買・物流関連業務に携わっている方向
けに行っているため、企業・機関・団体様を特定できない場合や、コンサ
ルティング業やソリューション提供業の方の申し込みについてはお断りさ
せて頂きます。ご理解ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

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【編集後記】

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

この数か月のこうした経験は改めて弊社の役割、事業についても認識を新
たにする機会となりました。これまで、弊社は自社の事業を調達・購買業
務のアウトソーシングと言ってきましたが、実際には、お客様の代理とし
て調達を実施、もしくはお客様の担当者と一緒に調達活動を実施し、調達・
購買業務の真の価値がどこにあるのかをお客様の目の前で見せ、ノウハウ
移転を図る事により「調達事務」「手配業務」を「調達」に引き上げる調
達・購買「革命」アウトソーシングにお客様は弊社の価値を感じて頂いて
いるのではないかと思います。

これからは、こうした弊社の役割を更に意識し、その機能を磨くことで、
一人ひとりの調達・購買担当者の「『調達事務』」ではなく『調達・購買』
がやりたい。」という熱い想いが実現されるような調達・購買部門づくり
に注力して参りますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。(齋藤)

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【週刊 戦略調達】
■発行者 株式会社 戦略調達 中ノ森 清訓
 www.samuraisourcing.com
■発行日 毎週火曜日
■創刊 2009/4/16
■ご意見、ご感想、お問い合わせは ms1@samuraisourcing.com
トピックスの選定や構成も皆様の声に合わせていきます ので、ご意見、
ご感想をお寄せ下さい。(このメールへの返信でできます)
■引用、転送などは、出所を明記して頂ければ、了承を得たものとします。
■よろしければお知り合いや職場の方々へ、この「週刊 戦略調達」をご
 紹介・ご転送下さい。「週刊 戦略調達」のご購読申し込み(ご購読無
 料)は⇒ http://www.mag2.com/m/0000288812.html
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2012年08月07日
 
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ビジネス・キャリア > 経営 > マネジメント

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