フラダンサーひろえのハワイ語のはなし

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メルマガ名
フラダンサーひろえのハワイ語のはなし
発行周期
月2回
最終発行日
2018年07月03日
 
発行部数
295部
メルマガID
0001252276
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
語学・資格 > その他の外国語 > その他

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         ハワイ語のはなし179 動詞に注目してみる

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 これさえ押さえておけば大丈夫!みたいな、ハワイ語読解のコツってあるだ
ろうか……そんなことをぼんやり考えていて、今回は「動詞の種類」に注目し
てみることにしました。もちろん、動詞がわかればなんとかなる!?なんてこ
とはありませんが、ハワイ語ではまず動作や状態をあらわすことば、つまり動
詞が文頭に置かれる傾向があるうえに、動詞によって構文(文の組立て)が決
まってくることも多いからです。
 ではさっそく、ハワイ語の動詞を意識する手がかりとして、まずは「動詞の
種類」を挙げてみたいと思います。


自動詞:目的語を持たない行為をあらわす。
hele(移動する)、lele(飛ぶ)

他動詞:目的語を持つ行為をあらわす。
heluhelu(読む)、’ai(食べる)

状態動詞:行為ではなくものごとの状態をあらわす。
nani(美しい)、maika’i(よい)


 さらに細かい分類も可能ですが、意味を読み取るためにはざっくりこの3つ
が区別できたらOK。次に、それぞれを使った例文を挙げてみます。

自動詞 1)Hele au i ke kula. 私は学校へ行く。
      行く 私 へ   学校

他動詞 2)Heluhelu au i ka nupepa. 私は新聞を読む。
      読む   私 を   新聞

状態動詞 3)Maika’i au i ke kauka. 私は医者のおかげで調子がいい。
       よい   私    医者  
※「i」は「原因」「理由」(~のおかげで、~のせいで)

 こんなふうに、いずれも「動詞-主語」と続く部分が文の骨組みになる点は
同じですが、あとに続く「i」の訳語はそれぞれ微妙に違ってきます。まず、注
目したいのは、自動詞「hele」(行く)のあとに続いているのは「目的地」(~
へ)であって、2)の他動詞のように「目的語」(~を)ではないこと。そして、
3)の状態動詞では、そうなった理由に「i」が用いられています。もし、「(家
ではなく)学校にいると調子がいい」みたいな話であれば、「i ke kula」(学
校では)といった場所をあらわすことばが用いられる可能性はありますが、状
態動詞があらわすのは状態であって行為ではないので、「i+場所」は目的地や
目的語にはならず、その状態に至った原因になるわけです。


●目的語があるときに用いられる受動態

 動詞には目的語を持つもの、持たないものがあることがわかってきたところ
で、次に考えてみたいのが「~される」という受動の意味をあらわす「受動態」。
受動態は、行為を受ける対象、つまり「~を」と訳されることが多い目的語に
別の仕方でスポットを当てようとする構文……ということは、先に挙げた3タ
イプの動詞のなかで、受動態が用いられるのは目的語を持つ他動詞ということ
になります。では、ためしに先の例文2)を受動態にしてみると……

4)Heluhelu 'ia ka nupepa e a'u.

 新聞は私によって読まれる。

 例文4)で、「heluhelu」(読む)の後ろに付いている「'ia」は、「~によって」
という意味を動詞に加えることば。一方、「誰が」(行為者)の部分をあらわす
のは「e~」で、このときは2)で用いられた「au」ではなく、「a'u」が用いら
れることも覚えておきましょう。
 目的語がある文に用いられるのが受動態ですから、目的語をもたない自動詞
で受動態が用いられることはまれであることは想像がつくと思います*。同じ
ことは目的語を持たない状態動詞についてもいえるのですが、こちらについて
は目的語のあるなしとは別の事情もあります。「~される」という受動態の意味
をあらためて考えてみるとわかるのですが、受動態とは「~される(状態)」、
つまりもともと状態動詞的な表現。というわけで、状態動詞を受動態(という
状態動詞的表現)にしようとするのは、そもそも不可能というか意味がないわ
けですね。


●受動の意味が含まれている状態動詞のなかま

 受動態は意味的には状態動詞的であることがわかったところで、状態動詞に
含まれるもうひとつの動詞の種類をみてみたいと思います。受動態にしなくて
も、最初から受動的(他から行為を受ける)意味を含んでいる動詞のグループ
です。

5)Lilo ka wa'a i ke kai.
 失われる  カヌー      海

 カヌーは海に飲み込まれた。

6)Loa'a ka 'aihue i ka ma*ka'i.
 捕らえられる   泥棒         警官

 泥棒は警官に捕まえられた。

 5)の「lilo」は「失われる」、6)の「loa'a」は「捕らえられる」「得られる」
で、受動態を作る「'ia」を用いなくても受け身(~される)の意味がある動詞。
いずれもそうなった原因や行為者は、「i」以下であらわされています。このタ
イプの動詞は数としては少ないですが、用いられる頻度が比較的高い重要語。
その代表であるloa'aにちなんで「loa'a stative verb」(loa'aタイプの状
態動詞)と呼ばれたりもします。
 もう一つ、このタイプの動詞を挙げてみます。

8)Maopopo ka mana'o i a'u.
 理解される  考え    私によって

 その考えは私によって理解された。

 「私は理解します」(I understand)に引きずられて「maopopo au」と言って
しまいそうですが、これだと文法的には間違いになるので注意しましょう。直訳
すると「考えが理解される」になりそうな「maopopo」の用例ですが、私が考え
るという行為が、状況や問題にぶちあたって「考えさせられる」ときの感じが出
ていると理解すれば、案外、違和感はないかもしれません。不意になにかがひら
めいたりするときの、考えがどこか外からやってくるような感じもありますね。


●同じ構文でも動詞の種類で意味が異なる

 最後に、同じことばが用いられても、動詞の種類で意味が違ってくるあたり
をみてみたいと思います。

9)自動詞:E 'au'au ana na* hauma*na.
        泳ぐ     生徒たち

 生徒たちは泳いでいる/泳ぐだろう。
 ※過去の持続の場合は「泳いでいた」

10)他動詞:E 'ai ana ma*ua i ka poi.
       食べる   私たち を ポイ

 私たちはポイを食べている/食べるだろう。
 ※過去の持続の場合は「食べていた」

11)状態動詞:E wela ana ka wai.
         温かい     水

 水は温かくなりつつある/これからなりつつあるだろう。
 ※過去の持続の場合は「温かくなりつつあった」

 9)~11)では、「e+動詞+ana」を種類の異なる動詞に用いています。この構
文は、「ana」に「~しつつある(持続)」の意味があることから、「いま起こりつ
つある」(進行中)および「起こりつつあり(まだ終わっていない)」(未完、未
来)を表すもの**。注意すべきなのは11)のような状態動詞の場合で、「(あ
る状態に)なりつつある」意味になることから、「~になる」(become)の意味を
補って訳すとこなれた日本語になります。

 次に、過去のある時点でなにかが起こったことをあらわす「ua」の使い方を、
3種類の動詞で比べてみます。

自動詞:12)Ua hele 'o ia i ke kauka.
        行く   彼   に   医者
 彼は医者に行った。※過去

他動詞:13)Ua komo 'o ia i kona lole.
       着る   彼  を 彼の  服
 彼は彼の服を着た。※過去

状態動詞:14)Ua ma*kaukau 'o ia.
         準備ができている  彼
 彼は準備ができている。※現在

 こんなふうに、同じように「ua」を用いても、行為をあらわす自動詞、他動
詞の場合は「過去」、状態動詞の場合は「現在」の意味になります。というのも、
「ua」は、過去のある時点でなにかが起こっただけでなく、その状況がいま現
在も続いていることをあらわすからです***。つまり、「Ua」は過去とは限ら
ないこと、とくに状態動詞では現在である(いまもその状態が続いている)場
合が多いことを、ぜひ記憶にとどめていただければと思います。


*:用いられる頻度は低いと思われますが、1)を受動態にした「hele 'ia ke
kula e a'u」(学校は私によって登校される)も、文法的には可能な表現です。
**:「E+動詞+ana」は多くの場合、現在から未来の時制で用いられますが、
文脈から起こりつつあることが過去であることが明らかな場合は、※印の訳に
なることもあります。
***:自動詞や他動詞の場合でも、過去の時をあらわすことば(きのう、昨
年、etc)がない場合は、その行為の影響がいまも続いていることが語られてい
る場合があります。たとえば、12)では医者に行ってまだ帰らない(医者の所
にいる)、13)では彼が服を着てまだ脱いでいない(いまも着ている)ことも、
文脈によってはあり得ます。

参考文献
1)Hawkins EA: Pedagogical grammar of Hawaiian-recurrent problems.
Honolulu, University of Hawaii Press, 1982, pp27-32, pp38-39
2)Kamana K, Wilson WH: Na* Kai 'Ewalu, Puke 1 Hou, 2012 Edition,
Mokuna 1-14. Hilo, Hale Kuamo'o, 2012, p122,

※オキナ(声門閉鎖音)は「'」、カハコー(長音記号)は伸ばす音の後ろに「*」
をつけています。ハワイ語は、とりあえずローマ字読みすることが可能です。
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