独解のセンター数1A
みんなが使ってるあの問題集。「解答・解説が丁寧」とか言われてるけど、実際のところ理解に苦しむんだよなぁ。そんな人でも大丈夫!理由の理由までかみ砕いて説明します。主にセンター試験の数学1Aの問題を題材に、「独力で考えて解ける」手がかりを提供します。
【著者紹介】 江間淳
95年の大学入学当初より家庭教師を始め、1年の夏に15社ほどの会社に登録。冬には10人以上の生徒を受け持ち、好評を得る。それ以来、毎年10人前後、計150人あまりの小中高生、社会人などを受け持つ。主な指導科目は英語、数学、化学、物理。家庭教師の他にも、行政書士試験合格、映像翻訳など様々な分野に取り組んでいる。
【サンプル】
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◇◆ 独解のセンター数1A ◆◇ vol.0 ≪絶対値を含む方程式≫
2011/XX/XX配信
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「独解のセンター数1A」は、数学が苦手な人でも、独力でセンターレベルの
数1Aの問題が解けるようになることを目指したメルマガです。
まずは自力で解いてみてください。解説は自分の判断を持った上で、
モヤモヤがなくなるまで何度も読み返すと効果的です。それでは問題へ!
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目次 ■問題 → ■解説目次 → ■解説1~6 → ■定理・公式
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■ 問題
2007年センター試験数1Aより
第1問
[ 1 ] 方程式
2(x-2)^2=|3x-5| ・・・{1}
を考える。
(1) 方程式{1}の解のうち、x<5/3を満たす解は
x=[ア],[イ]/[ウ]
である。
※分数は(分子)/(分母)、xの2乗はx^2、マーク部分の□は[ ]、マル1は{1}
で表記しています。
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■ 解説目次
★1 絶対値は原点からの距離
◆2 絶対値が5は±5
◆3 中身が変数なら場合分け
◆4 聞いてることを答えよう
◆5 式ができたら解けばいい
◆6 たすきがけの理屈と方法
※解説番号の★は公式・定理など。◆は常に気づいて欲しいよく使う考え方。
●はその他。という使い分けをしています。
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■ 解説
★1 絶対値は原点からの距離
「絶対値は数字の符号をとったもの」と覚えている人もいるかもしれませんが、
今後のことも考えて、「絶対値は原点からの距離」と覚えておくと良いです。
「5」や「-2」、「-0.1」などの数字は、数直線上の点と考えることが
できます。そして、数直線上のゼロの点、つまり、原点からの距離が絶対値です。
0から5までの距離は5なので、5の絶対値は5。
0から-2までの距離は2なので、-2の絶対値は2。
0から-0.1までの距離は0.1なので、-0.1の絶対値は0.1。
となりますね?まとめると、
☆ 絶対値の中身がプラスなら、そのまま。
☆ 絶対値の中身がマイナスなら、符号を変える。
と言うことができます。
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◆2 絶対値が5は±5
では、絶対値が5の数は何でしょうか?
5の絶対値は5だったから、絶対値が5の数は5。
一見すると良さそうですが、実は不正解です。
「絶対値は原点からの距離」なので、「絶対値が5の数」を表すのは、
「原点からの距離が5の点」全てです。
原点からの距離が5の点は、数直線上では5だけでなく、-5の点もあるので、
絶対値が5の数は5と-5の2通りあります。
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◆3 中身が変数なら場合分け
この問題のように、絶対値の中身に変数(xなどの文字)が入ってしまった場合は
どうすれば良いでしょうか?
1番の説明の内容を活用します。
☆ 絶対値の中身がプラスなら、そのまま。
☆ 絶対値の中身がマイナスなら、符号を変える。
このように、中身がプラスの場合とマイナスの場合で扱いが違うので、
計算もプラスの場合とマイナスの場合に分ける必要があるのです。
今回の問題では、絶対値の中身は「3x-5」なので、
これがプラスのときは、3x-5≧0すなわちx≧5/3
マイナスのときは、3x-5<0すなわちx<5/3
となります。
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◆4 聞いてることを答えよう
ここで問題の設定を読み返してみましょう。
「(1) 方程式{1}の解のうち、x<5/3を満たす解は」・・・とあります。
これは先ほど3番で考えた2通りのうち、マイナスの場合の条件と同じです。
つまり、「ホントはプラスとマイナス両方やるんだけど、ここではマイナスの
場合の解を答えてね!」なんて言ってるのと同じです。
このように、問題の条件を適切に判断して、条件に合う解のみを求め、答える。
という気遣いが必要になることもよくあります。
せっかくバッチリ解けても、聞いてないことを答えてしまっては、正解には
ならないので、いつも気をつけるよう心がけてくださいね!
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◆5 式ができたら解けばいい
それでは、実際に解いてみましょう。
絶対値の中身がマイナスの場合なので、符号を変えて、絶対値を外します。
{1}より
2(x-2)^2=-(3x-5)
こうなると、普通の2次方程式です。あとはとにかく解くのみ!
2(x^2-4x+4)=-(3x-5)
2x^2-8x+8+3x-5=0 ←移項した
2x^2-5x+3=0
ここからは、いわゆる「たすきがけ」ですね。
「たすきがけ」については、次の6番で説明します。
たすきがけが不安な人は、解の公式で解いても構いません。
(x-1)(2x-3)=0
x=1,3/2
よって、[ア]=1,[イ]=3,[ウ]=2
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◆6 たすきがけの理屈と方法
2次式は一般的に「ax^2+bx+c」と表すことができます。
2乗の係数のaが1の場合は、中学で習った「足してb掛けてc」方式で
因数分解することができます。
が、aが1以外の場合は、「足してb掛けてc」だけで合わせると、実際に
展開して元に戻した場合に、もとの式と一致しなくなってしまいます。
そこで、高校では、aが1以外でも因数分解ができるようになる方法の一つ
として「たすきがけ」を習うわけです。
「たすきがけ」も因数分解であることは変わりないので、かっこを外したら
もとの2次式に戻るように数字の組み合わせを考えます。
例えば、先ほどの「(x-1)(2x-3)」は「2x^2-5x+3」を因数分解
したものです。
逆に、展開し元に戻す場合のことを考えると、xの2乗の係数は、かっこの
中の2つのxの係数の、1と2を掛けたものです。これがaの部分です。
そして、定数項は、かっこの中の2つの定数-1と-3を掛けたものです。
これがcの部分です。
さらに、かっこの中の文字と数字をお互いに掛けて合計すると、bの部分に
なります。
x×(-3)+2x×(-1)=-3x-2x=-5x ですね。
というわけで
= → 1 -1 = → 1 -1 = -2
× + → × + → × +
= → 2 -3 = → 2 -3 = -3
━━━━━━━━━━ → ━━━━━━━━━━ → ━━━━━━━━━━
2 3 = -5 → 2 3 = -5 → 2 3 = -5
よって、2x^2-5x+3=(x-1)(2x-3)
こんなかんじになります。
ちなみに、「たすきがけ」なので、「たすきを掛けるように掛ける」ってことで
イコールの左側は上下を互い違いに掛けます。
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今回取り上げた問題の解説は以上です。理解できましたか?
できた人もできなかった人も、ここでいったん、解説の目次に戻って、解答に
至るためにはどんなことを考えて、何を利用すれば良いのか見直してください。
各小見出しが手がかりとなって、進むべき道がよりはっきり見えるはずです。
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■ 今回の公式・定理・性質など
★ 絶対値は原点からの距離を意味する
★ 絶対値の中身がプラスならそのまま外す
★ 絶対値の中身がマイナスなら符号を変えて外す
★ ax^2+bx+c=0において、x={-b±√(b^2-4ac)}/2a
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というわけで、「独解のセンター数1A」サンプル号でした。
今回は2007年の第1問[1]を途中まで取り上げてみました。
txtで、できる限りわかりやすく書いたつもりですが、いかがでしたか?
まずはセンターの過去問を取り上げ、その次の回で関連問題に取り組む。
というスタイルで、1ヶ月で1つ~2つの単元のペースで解説していきます。
ご意見、ご感想、取り上げる問題のリクエストなど、何か気になることが
ありましたら、何でもお気軽にメールしてください。
メルマガで皆さんとお会いできるのを楽しみにしています!
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発行者:AE個別学習室/プロ家庭教師の江間淳
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mm@a-ema.com
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