発行人・創刊編集長 向井通浩
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バックパッカー新聞

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バックパッカー新聞

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週刊 『バックパッカー新聞』
国内外バックパッカー系情報を網羅。「あんなこと」や「そんなんこと」、えっ、、、そこまで書いちゃうの!最新情報からバックパッカーの妖しい与太話まで、タブーなき真実の旅をお伝えします!

著者プロフィール

発行人・創刊編集長 向井通浩

中2より国内チャリダーを始める。高1より国内バックパッカーを始める。高2より海外バックパッカーをコッソリ始める。大学時代はひた隠しにして海外バックパッカーを繰り返す。大学卒業と同時に長期海外放浪を繰り返す。更生しようと数年勤め人をするが「旅バカ」という不治の病と認識する。Japan Backpackers Link 代表 Tw @M__Mukai考えてみれば30年以上旅のことばかり考えている。

モットー 「誰もやらないなら俺がやる」

サンプル号
(※注 本編は、下にスクロールすると読めます!)


☆★☆【大反響号!& 特集!のご紹介】☆★☆ 

・第1号(創刊号)~第4号 
 4回連載『この目で見てきたぜ、南スーダン!』
           リアル・ノマド MASAKI

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・第2号  特集 ブータンの本当のことを語ろうじゃないか!1回目
 第1作 【特別寄稿】『ブータンに降る雨』 写真家 竹沢うるま
・第5号  特集 ブータンの本当のことを語ろうじゃないか!2回目
 第2作 『幸せの国ブータンの教育について』柏まちなかビレッジ 
講師 早稲田大学院教育学研究科博士後期課程 平山雄大氏
※第3作は近日発行予定!

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・第7号 【特集】最新『長期海外旅行保険の掛け方 パーフェクト版!』(1/2)
         全編 長期海外バックパッカーの為の保険の掛け方 編
・第19号【特集】最新『長期海外旅行保険の掛け方 パーフェクト版!』(2/2) 
         後編 クレジットカード付 帯海外旅行保険 編
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         「t@biho(たびほ)」はバックパッカーの救世主なのか?!編

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・第11号 【特殊・緊急提言!】
     日本人が旅にでて世界を見てこないと、「ジャッキー・チェンも、
     呆れて呑みすぎて、酔拳炸裂して、またお師匠さんに怒られちゃう
     よ。。」となる根拠! 編集長 向井通浩

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【リーマンバックパッカー特集!】
哀愁が漂っている、と根強い人気!のこのシリーズ。

・第8号から4回連載
『旅を降りない大人たち』第一幕 「Brali」編集人 クリハラ ノブユキ
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『旅を降りない大人たち』第二幕 リーマンバックパッカー ふけ よしたか

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◇◆◇ 実は定期号で(毎月曜発刊分)1,2の反響!!! ◇◆◇

・ラングーン岸田の『聞く前に行きやがれ!』 Q&A
惜しまれつつ休刊したアナーキー旅情報誌「越境新聞」の名物コーナーが帰って
来た!


       ↓↓↓ これよりサンプル本編です ↓↓↓

旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅


__________________________________________________________2012.8.13_____

週刊 バックパッカー新聞 第24号
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【目次】

(1) 連載『あの旅があったから 今の自分がいる』留学×流学(3/4)
   2つの出会いが僕を変えた 「ありのままのパレスチナを伝えてくれ!」
                  社会人1年目バックパッカー 前田 塁

(2) 連載 『世界一周なんかやめちまえ!』
   世界2周目やり直しバックパッカー 大谷浩則
   コタキナバルからブルネイ行の船の中にて 編

(3) ラングーン岸田の『聞く前に行きやがれ!』 Q&A
   今回は、まともな質問が来た!ので真面目に答えた 後編

(4) 海外で、「貴方ってとっても禅だわ」は、チャンスの褒め言葉!
       「あんたは、マルちゃんね」と言われたら男としてアウト!
                          編集長 向井通浩
   

※毎週月曜日の定期発行分と特集などの号外があるのですが、後々わかりにくく
なるので発行順に統一した号数を入れていきます。

旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅


(1) 連載『あの旅があったから 今の自分がいる』留学×流学(3/4)
   2つの出会いが僕を変えた 「ありのままのパレスチナを伝えてくれ!」
                   社会人1年目バックパッカー 前田 塁


僕は、こんなに薄情な男だったのか。

大好きな彼女と一緒にいられる最後の瞬間なのに、全く悲しくない。

最後にバス停でキスをして、「また、どこかで会おうね」って約束をした。
もう僕の心はここにはない。ニューヨークに来てから9ヶ月。そろそろ旅立つ時
が来たようだ。

最後の荷物をバックに詰めて、乗り馴れたバスを待ち、駅に向かう。
また、ニューヨークにはきっと来るだろう。最高の9ヶ月間だった。
さあ、旅の再会だ。まずは、友人が待つラスベガスへ行こう。

ニューヨークからラスベガスへ、そして南米、ヨーロッパ、中東、アジアと東周
りに世界一周をした。ニューヨークで9ヶ月間留学し、残りの3ヶ月間で旅をした。
帰国するまでの365日間で一晩では語り尽くせないくらいのことがあったが、
今回は2つの「出会い」について記すことにした。
場所は、イースター島とイスラエル。
どちらも、僕が旅の中でどうしても行きたかった場所だ。

チリのサンチャゴ空港から国際線(イースター島はチリ領だか、本土から遠すぎ
るので国際線扱い)に乗り換え、本当に何もない洋上を西へ3800km向かうと、モ
アイで有名なイースター島だ。空港には滑走路と簡素な待合室しかない。
待合室の中には客引きが待ち構えており、財布と相談しながら適当な宿を決めて
客引きに着いていく。

余談だが、一番安い宿はキャンプ場だ。もはや宿ではない。

イースター島には、公営の移動手段がほぼなく、レンタカーやレンタルバギーで
島内を散策する旅行者が多い。そして、レンタカーを希望している場合、たいが
いは乗り合いだ。

宿で仲良くなった4、5人で1台の車をシェアすることになる。その際に最も大
事になるのは、免許の有無ではなく、いかにメンバーと仲良く慣れるかである。
ほとんどの旅人は良識ある大人でフレンドリーだが、たまにとんでもない人がい
る。ブラジル出身のイアンには本当に手を焼いた。

まず、とにかくしつこい。
「モアイと一緒にジャンプしている写真を撮ってくれ」と言うから手伝ってやる
と、気に入った写真が撮れるまで10枚以上撮り直しさせられた。宿でPCを使って
いると、何をやっているんだと覗き込まれて、あれこれと質問される。
そして、気づいたらイアンの話を聞かされることになる。

イアンはまだ19歳ながら、WEBのデザイナー兼プログラマーとして仕事をしながら
旅をしている。今までに100カ国近く訪問していて、イースター島はその中でもす
ごく期待していた場所らしい。僕よりよっぽど旅の先輩だ。
その上仕事もしているなんて、まだ学生で1円も稼いでいない僕とは比べ物にな
らない。

僕は驚いた、というよりもショックに近いものを浴びせられた!

そして、イアンは言葉を話す事ができない。

事故で喉を怪我してから、「あー」とか「うー」とかそういった音しか発するこ
とができなくなってしまったらしい。読み書きとリスニングはできるため、みん
なとの会話はもっぱら筆談だ。しかも字が汚い。

正直言ってイアンとのやり取りは大変だ。避けられたり、面倒くさがられたり、
バカにされたこともあるだろう。でも、イアンはいつも通り、僕に写真を撮れと
言ってくる。

イースター島で別れてからイアンと連絡は取っていないけれど、きっと元気だろ
う。別れの際にメッセージを書いてもらったら、汚い文字で「もっとPCを使える
ように勉強しろよ」と書いてあった。うるせえよ、イアン。笑


イースター島を後にした僕は、スペイン、エジプト、ヨルダンに滞在した後、イ
スラエルに入国した。

僕が唯一、両親に行くことを告げなかった訪問先だ。

険しい顔の軍人が守る国境を抜け、旧市街の中に宿を取った。
旅先で出会った3人と一緒の4人旅だったが、僕以外は全員女性だ。
それでも、僕たちはパレスチナ自治区に行くことにした。

パレスチナ自治区のヘブロンはイスラム教徒とユダヤ教徒が共に住む街で、過去
に何度もデモや暴動が起こっている。2つの宗教地区の境目に行くことが目的だ
ったのだが、事前に調べなかったのでどこに行けば良いかほとんど分からない。
さらに、旅行者もほとんどおらず、街を歩くアジア人は自分たちだけであった。
どうしようもなくなり、近くの人に尋ねると、ちょっと待っていろ!のような仕
草をされた。

その場で少し待っていると、銃を持った軍人がどんどん集まってきた。
一瞬緊張感がはしったが、どうやら「軍人は英語を話せるから、呼んできてやっ
たぜ!」ってことらしい。しかし、案の定ほとんど話せない。笑 
仕方ないからネットカフェに連れて行ってもらい、自分たちで調べようと思い、
何とかジェスチャーで伝えると、10歳くらいの子供が、「ついてきて!」のよう
な仕草をしている。

旅の経験上、こういう時はついて行っても、別の場所に連れて行かれ高額な商品
を売りつけられるか、うまくネットカフェに着いたとしても、チップを要求され
ることが通例だ。とは言え、他に手段がないので騙される覚悟で指示通り進むと、
あっさりネットカフェに着いた。「よし、じゃあチップを払えばOKだな」と仲間
と相談していると、案内してくれた子供は手を振り、あっという間にいなくなっ
てしまった。

僕たちが拍子抜けしていると、説明を受けたネットカフェのオーナーがとりあえ
ず中に入れと促してきた。無事にネットで目的地を調べ、お会計を頼むと伝える
と、「いらない」と言う。

「使った分のお金はきちんと払うよ?」と尋ねると、「お前達は遠く日本から来
たと聞いた。日本でのパレスチナのイメージが良くないことは俺たちも分かる。
それでも、俺たちのホームに来てくれたお前達を俺は歓迎したい。そして、もし
頼めるならお前達がここで感じた事、見た事を日本で伝えてくれ。お代はそれで
十分だ。ようこそ、パレスチナへ。」と言い切られ、断固としてお金は受け取っ
てもらえなかった。

この時の驚きは今でも覚えている。
イスラエルがどうとか、パレスチナがどうとか、そんな報道ばかり日本では見か
けるが、そこには確かに住む人がいて、それぞれの想いがあって生きているのだ。
道を歩いていれば、子供達に「Welcome!!」と声をかけられ、おじさん達に「写真
を撮ってくれ!」と迫られる。

できるなら全ての日本人に、自分の目で、体で、イスラエルとパレスチナを感じ
て欲しい。テレビでは分からない暖かみやリアルがあった。
物事の半分は本やインターネットで理解することができる。けれど、残りの半分
は体験するしかないのだ。

全身で異国を感じられる。

自分が感じたことこそが、自分にとって正しいことである。それらは、他人の受け
売りとは全く異なる。僕が旅を、世界一周を自信を持って勧めることができるのは、
パレスチナでの体験があるからだ。

3回に渡って伝えてきた僕の旅も、いよいよ次で終わりだ。最後は、帰国してから
感じた日本への想いや、僕に起きた変化について述べたいと思う。

最後までお付き合いをお願いしたい。

-------------------------------------------------------------------------

【編集長 向井の一言】
旅にでて、日本人の価値観が崩れ去る。
それは、現地で必死に生き抜く人々の狡猾さにやられて懲りるからだろう。

人間は先達の知識から学ぶことができる。
人間は経験からしか推し量ることができない。
人間はどこまでも臆病で愚かだ。

そんな旅人の心を溶解させる、ハッとする出来事に遭遇する。
その時ひとは、「初めて根底から価値観を揺すぶられ、現実として認める」。

ルイは多くはないバックパッカーとしての経験の中で、答えは出ない永遠
の旅人のテーマと向き合った。

彼は若くして1級の旅人としての素養を持ち合わせ開花させている。

僕は初めてルイとあった時の目を忘れない。
こいつ、ナンボのもんじゃ、という目で僕を値踏みしていた。
それこそが旅人の目であり、過酷な旅の中で養われた眼力だ!


旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅


(2) 連載 『世界一周なんかやめちまえ!』
   世界2周目やり直しバックパッカー 大谷浩則
   コタキナバルからブルネイ行の船の中にて 編


皆さんこんにちは。「変温動物」大谷です。

本日も旅のお話をしようと思います。ダイビングについてです。
ダイビングの魅力にはまったのでお伝えします。

私は1回目の世界一周時にはダイビングのライセンスを持っていませんでした。
海は怖いし、泳げないし。ただ、ベリーズバリアリーフでスノーケリングをした
ときに、マンタが見れたのです。その時初めて海の底の方から魚を見たい。ダイ
ビングをしたいと思うようになったのです。

そして立て続けにメキシコのコスメル島でスノーケリングをしたのですが、自分
よりも深いところを潜るダイバーを見て嫉妬に震えました。
「ライセンスを取る!」と決意しました。 

旅人の間ではエジプトのダハブでダイビングライセンスを取るのが流行っている
ようです。
人間がひねくれている私は「みんなでワイワイとライセンスを取る」ということ
に拒絶反応を示すので、日本で取ることにしました。
ダハブではスノーケルしただけです。
(日本ならほぼマンツーマンだし、日本語だし、何よりも私は泳げない)
(そもそも大勢の日本人とつるむのが嫌いです)

地元名古屋でライセンスを取得した私は講習中に「マレーシアのシパダン島が
物凄い」という話を聞き、世界2周目では「シパダン島で潜る」ことを一つの
目標にしたのです。

シパダン島のパーミットの取得が難しいという噂を聞いたので、半年前に予約を
しました。
日本人インストラクター(女)のいるところの方が安心と思い、My Scuba Fan
(仮名)というショップでお願いをしたのですが、これが大間違い。

この日本人インストラクターに騙されました。
私の過失もありますが、聞いてください。 

まずこのショップはシパダンパーミットを持っておらず、「キャンセル待ちで
2回目以降も申し込める」と聞いていましたが、そんなことはありません。
私が現地に到着してから初めてキャンセル待ちを行いました。
半年前からお願いしていたのに。

そして、そもそもこの日本人インストラクターが大問題です。
4月以降から一切メールの返信が来なくなり、質問をしても何の回答もありませ
ん。こちらはデポジットも支払っています。不安になった私はショップに連絡し
ました。日本人インストラクターはおらず、経営者と話をしました。
送迎を頼んでいたにもかかわらず、「必要なのですか?いつ?何時?」と聞き返
す始末。 終わっています。

聞いてみるとこの日本人はオーナーとケンカして香港に行ってしまったそうです。
もう戻ってこないのでは…とのことです。PADIにも確認したのですが、この日本
人のインストラクター登録はなく、ショップすら登録がない…。
完全にハマりました。

さらには、この日本人インストラクターから聞いていた金額よりも多少余分に支
払わなければならず、もめました。彼女が紹介したHPの価格表をオーナーに伝
え、その金額を払おうとしたのですが、オーナーは譲りません。余分に払えと。

私はHPの事を強調したのですが、なんと私が外出していた数分の間にHPを更
新して価格を変えてしまったのです。もう勘弁してください。

私はこのショップというか日本人インストラクターを許しません。
ポイントは4つです。

1.ショップを離れるのなら事前にカスタマーに連絡をするべきです(日本人常
駐と記載してあるにもかかわらず滞在しないのは罪。日本語が使えるから予約す
る人も多いはず)。

2.数か月もの間、私のメールを無視した理由を問いただしたいです。なぜ無視
したのか?無視するな!

3.シパダン島のパーミットを持っていないのに、なぜキャンセル待ちできると
か嘘つくのか?

4.教えてもらった金額と違います。お金を返してください。

利用した私が悪いです。ただ、このようなショップ+インストラクターに当たら
ないよう皆様も気を付けてください。 
ショップ名はMy scuba Fanでインストラクター名は畑山華代(仮名)です。 
私は彼女を追いかけます。絶対に許しません。 

話がだいぶそれましたが、シパダンでのダイビングは最高でした。
ライセンスを取って本当に良かったです。
バラクーダポイントでのダイビングです。
エントリー時にもう眼下にギンガメアジの群れ(数千匹)、中層を泳げばサメの
群れ。

最後は前後にバラクーダトルネード。絶叫しすぎてすぐにエアーがなくなりまし
た。シパダン島がすごいというのは本当でした。そのために半年前から予約した
のですから。

ただ、繰り返しますが、畑山華代を許しません。 
追いかけます。

コタキナバルからブルネイ行の船の中にて。


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【編集長 向井の一言】
谷やん、最高ーーー! 
他人の不幸は蜜の味。
谷やんの不幸は、過酷な旅を続けているバックパッカーを勇気づけるネ。爆笑

皆んな生きていくのに必死なんだよ。
僕はオーストラリアのケアンズで、ダイビングインストラクターと仲が良かった
のでこの手の噂話はよく聞いたなぁ。

インストラクターのライセンスを取って日本に帰りたくないので南の島へ。
でもさ、全部じゃないけどインストラクターの顛末ってこのパターン多いよね。
海外で働いたら、日本じゃインストラクターなんて務まらないしね。


旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅


(3) ラングーン岸田の『聞く前に行きやがれ!』 Q&A
   今回は、まともな質問が来た!ので真面目に答えた 後編


今回も、「越境新聞」主筆のラングーン岸田氏が、自分で捌いたふぐを、知り合
いにちょっとづつ食わしながら、みなさんの質問にお答えします。

それでは,行ってみましょうー

(前回の続き 後編です)


いつも楽しく読ませていただき、勉強させていただいております。
世間はオリンピック一色ですが、ひとつ疑問があります。
オリンピックにはどうして「バックパッカー」という競技がないのでしょうか?
私は高校時代に登山部でしたが、登山部のインターハイのようなものはありまし
た。バックパッカーもできると思うんです。

ラングーンさんがオリンピックのバックパッカー競技委員長だったら、どのよう
なルールで競わせますか?

また、日本代表チームの監督だったら、どのような選考基準で日本人の代表を決
めますか?よろしくお願いいたします。
(東京都父島在住 民宿経営29才)


後編

前回は、バックパッカー適性の高い貧乏国のえげつない応援団の行動自体を、
競技化するちゅう話やったな。

今回は、五輪とかW杯の正式競技化を見据えた可能性について考えてみよか。
って、別に難しいこと考えんでええ。

バックパッカーの属性考えて、3つぐらいにカテゴリー分けして、それぞれ誰が
一番すごいか競わせたらええんや。「テクニカル」「エクストリーム」「ヨレ」
の三種目ぐらいがええはずや。


1.まずは「テクニカル」な。

各国、2人づつのペアでエントリーさせるんや。

選手を目隠しして、競技開催地のそれぞれ別の場所に運んで行こか。
例えば日本開催やったら、一人は島根県の石見銀山。もう一人は岩手の陸前高田
の松原とかな。それぞれに小額の現金と最低限の衣服、バックパックだけ持たせ
て、競技スタートや。

1週間の競技期間内に2人が再開したら上がり。早いもん勝ちや。
それが無理でも、決められた競技期間中にどんだけ接近出来たかで競えるわな。
持たす現金は20ヨルダン・ディナールとか、めんどくさい通貨にしといて、銀
行見つけて両替するところからスタートや。

自国選手は有利すぎるから、日本やったら択捉島と尖閣諸島にするとか、100
kgぐらいの荷物持たせるとか、なんかハンデつけたらええかもな。言葉がダメで
も、代表クラスの選手やったら手振りとノリだけ田舎の地元漁師を懐柔して遠距
離の移動を稼いだりでけるやろ、岩手からかつお漁船にのって宮崎まで行ってま
うとか、外人ならではの地理感覚を無視した大技が出るかもな。

金がなくても、路上でうさんくさい芸やって現金化してもええし、他国選手を両
替トリックで嵌めたりとか色んな技が拝めるで。とけ込むも、騙すも技のうち。

コミュニケーション、機転、低燃費(少ない金で少しでも長く、遠くまで移動す
る)みたいな基礎力から、選手の適性とか国の伝統に則った秘技まで、バックパ
ッカー・テクニックを存分に発揮するんや。

選手のスカウトは、墨田区あたりの「なんちゃら東京ゲストハウス」とか覗きに
行ったら、ヘルパーとかに凄いのがゴロゴロおるわ。


2.次は「エキストリーム」な。

書いて字のごとく、過酷なルートをマラソン形式で出来るだけ短時間で通過する
種目や。

次回の五輪開催地リオ(ブラジル)やったら、長距離はアマゾンの密林越えでリ
オを目指すコースしかないな。
短距離は、スラムのど真ん中にある酒屋に、夜中にテキーラでも買いに行って、
誰でもええから3人殴って帰ってくるとかちょうどええんちゃうか。
どっちにしろ、選手の半分ぐらいは疫病で倒れたり、ストリートギャングに拉致
されて撃たれたり、厳しい試合展開になるはずや。

まさしく、国の威信と「命」をかけた戦いや。

冬季はもっとヤバいコースできるで。

インドからチベットに仏教教典を運ぶとかどや。
厳冬期にヒマラヤの5000m級の峠を越えるとか、これ以上のコースあらへん
で。頭のええ選手はきっと、麓の村で夜中にヤクを盗んで峠を目指すんやけど、
途中でヤクが凍死するんや。
その死んだヤクの腹を尖った石で裂いて、生肉食うて飢えを凌いで核心部を抜け
るんや。

峠を下っても南向きの斜面で雪崩に巻き込まれたり、国境で中国の国境警備隊に
狙撃されたり、コースのヤマ場満載やで。

日本やったら、冒険家の石川直樹がいきなりメダル候補やな。
冬季大会やったら、直角の崖をスキーで滑り落ちてヘラヘラ笑てる山岳スキーガ
イドの佐々木大輔なんかも有力選手や。最初から頭のねじ飛んでるさかいに、雪
山をあえて木靴で登ったり、無茶なことして技術点稼いでくれたりしてな・・・


3.さいごに「ヨレ」や。

これは、沈没旅行者の持つ欲望に沿った本能の織りなす行動美を、シンクロや体
操のように一つのコート上で競い合わせるんや。

人間の理性のかけらもない、よれ切った表情。
死んだ魚の目をした選手の顔が、ちびっこのトラウマになるで。

まず、適性のある各国の代表選手を、メイン競技場に定めたゲストハウスに集め
る。次にリビングで「例の葉っぱを混ぜた、インド伝統のラッシー」を選手に配
るんや。これを飲み干したと同時に試合開始や。

部屋の中央には、カンボジアのどこぞのGHみたいに、お茶っ葉みたいな乾燥した
アレを山盛り積んどいて、自由に補給してもろたらええ。ある国の代表は、全裸
で屋上に上がって得体の知れん奇声を発しながら、極彩色の壁画を書き上げるや
ろ。

ある国の選手は、急に不機嫌になって他国の選手を意味不明の理由で罵倒しなが
ら、自分で悦に入って「教祖」のような表情を浮かべるんや。
でも、説教食ろてる選手も、半分白眼剥きながら感涙を流して拝んどる。

完全にぶっ壊れてるやろ。

ある欧米選手は、異常な量の酒とジャンクフードを食いまくって真っ昼間から爆
睡。夕方に起きた瞬間、本能的な嗅覚で「日暮里」の風俗地帯を目指すんや。

人種も年齢も、もしかしたら性別もわからんような街娼と50円単位の熾烈な価
格交渉して、ぼろアパートの二階に消える。
それぞれの選手が、人間的な理性の片鱗もない、動物の欲望を競技にぶつけるん
や。

日本は強いぞ。世界中の沈没宿で修行を積む厚い選手層が、強さの裏付けや。

どや、おもろそうやろ!

ヤバイおっさんとねーちゃんが世界中から競技開催国にあつまるんや。
代表入りを逃した、一流選手もここぞとばかりに押し掛けてくるはずや。
みんな、自国では普段まともに暮らせへん、カブキ者ばっかりや。
各種目の強者が、存分に暴れたらエラい事なんで。
ある意味、革命以上のなんかが起きるんちゃうか!!

まぁ、あとは知らんけど。


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【編集長 向井の一言】
岸ヤン、これさ、マジにやろうよ。
僕、IOCにメールするからさ。
問題は、ビデオ判定とドーピング検査だね。

オリンピックがダメなら、マスターズでもいいね。

まぁ、そのへんは、ハードバックパッカー魂で乗り越えてもらってね。
いざとなったら、「神の手」とかOKにすれば何とかなるな。
あと、バクシーシ(賄賂)は何回までOKにする?けっこうこれはポイントになるよ。
日本人なんて賄賂の渡し方も知らないからね。

ダーティープレイ賞とかも創設しないと!
ラマダンの時期を狙えば、半分の国はまず落ちるな。


だけどさぁ、これスポンサーとかTV放送とかつくかなぁ。。

因みに、参加選手による競技中の政治的主張とかは、ALL OKにしよう!


旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅旅


(4) 海外で、「貴方ってとっても禅だわ」は、チャンスの褒め言葉!
       「あんたは、マルちゃんね」と言われたら男としてアウト!
                         編集長 向井通浩


和製日本語という、奇妙な言語群がある。
これに対して、勘違いされたり間違ったまま伝わり定着してしまった日本語が
数々出現している。

海外で日本食を食べて、ビックリするほどマトモなものが出てくることもあるし、
変わった物体がさらに乗って出てきて閉口することもある。
寿司などはその最たるものとも言えるが、アボガドロールや海苔を内側に巻く太
巻きなどは日本でも定着した。

海外の僻地を旅していると無性に日本食が欲しくなる。
現地のものを食べているのが一番いい、とはバックパッカーの鉄則だが、どうし
ても我慢できない時がある。
そんな時は大抵、チャイニーズレストランに駆け込むことになる。

これが不思議と女性の場合は意外と平気だったりする。
オーストラリアで初めて「フィッシュ&チップス」を注文したら、一体これは何
人分?というほどの量が来た。
信じられな~い、などと言っていた日本女子は1年後にはペロっとたいらげるよ
うになっている。本当に女性はたくましい。

出国する頃にはパスポートコントロールで、このパスポートの写真は誰ですか?
と別室へ呼ばれるほどたくましくなっている女性も少なくない。

さて、話を元に戻すと、今や「オタク」や「変態」も英語やフランス語の辞書に
載る程になった。

フランスでの話。
フランス人ほど、議論好きで愛国心と独立心に富む人種も珍しい。
ところがそのフランス人が、特にフランスのインテリ層が弱いものがある。
それが、「JAPON」だ。つまり日本文化。
決して日本人を認めているわけではない。その文化や精神性にかぶれているのだ。

あなたが日本人男のバックパッカーでフランスのパリにいるとする。
ちょっとでも女子大生の女子と出会ったら、ひたすら小難しい単語を言葉少なに
つぶやこう。その時、大切なのはこちら側のテリトリーで勝負することだ。
そしてフランスやその文化のことは決して否定しない。

パリではこんな言葉が数年来使われている。
「ZENだね」。これは、人に対して使われる。

ZENは禅のこと。
英語のCOOLと同じような用途で使用されるが、ZENには物静かで思慮深く大人で
哲学がある、いけてる人という意味合いがある分、COOLよりも上なのだ。
「侘び寂び」などは日本人でも難しいが、将軍・忍者・サムライなどへ話を持ち
込み、「The Way of BUSHIDO is How to die in honor」武士道とは如何に名誉の死
を遂げるかなのだ、などとなるべく意味のわからないことを言っておく。

すると、フランス娘が言うのだ!
「貴方ってZENな人ね」と。これは最高の褒め言葉であり、またとないチャンス
の到来だ。男性諸兄よ、見逃すな!


さて、何故かメキシコでは、カップラーメンのマルちゃんが流行っている。
多くの人が食べている。子供にも大人にも大人気だ。
どうしてか?これについてはよく分からない。

有力なのは、すぐに食べられる手軽さが受けている、という説。
それが証拠に、メキシコでは「マルちゃん」という単語が会話の中に定着してい
る。

早い、素早い、直ぐに、という意味でマルちゃんが使われる。
ある日本人男のバックパッカーが、やっとの思いでセニョリータを口説き落とし
た。長旅で悶々としている男は久しぶりに女性に触れた。
いきり勃ち、ジャパニーズ歌麿のテクニックを己の日本刀に注いで格闘した。
どうじゃ~、これが日本人のHENTAIテクニックだ!と顔を覗き込む日本人男。

そこでセニョリータがぶっきらぼうに言った。
「あんたは、マルちゃんね」 トホホな笑えない話だ。。

しかーし、この話にはさらに先がある。
日本のカップラーメンて3分から4分ですよね。
海外でインスタントラーメンやカップラーメンを食べてことがある方は察しがつ
くだろう。そう、1から2分で食べられるのだ!

「あんたは、マルちゃんね」をさらに翻訳すれば、
「あんたは、1分ももたないのかよ、まるでマルちゃんね!」と言うことだ。笑

※現在、メキシコを取材旅行中の旅行作家 嵐よういち氏によれば、
メキシコではカップラーメンの「マルちゃん」が大人気らしい。スーパーに何
種類もあったので買って食べた。値段は約30円。味はガキのオヤツみたいだっ
た、とのこと。

ということは、最近流行りの「超翻訳」をしてみると、

「あんたは、1分ももたないのかよ、まるでマルちゃんね。あたしも色々な男を
試してみたけど、あんたのSEXはガキのオヤツみたいに子供っぽくて、30円ぐら
いの価値しかないわよ。」

という意かもしれない。 ハハハ、笑えない。。

※「海外ブラックロード」嵐よういち 丸山ゴンザレス 他
  http://www.blackroad.net/blackroad/


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