週刊「日本語教育」批評

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日本語教育の世界には,自分たちの営みを批評するメディアがない。 これが,私たちが本メルマガを創刊するに至った問題意識です。 自分たちの営みへの言及を行わなければ,自分たちが行っている様々な教育実践や研究活動を相対化することはできません。 また,相対化してこそ,より広い視野に立った日本語教育に関する議論が可能になります。 私たちは,本メルマガ誌上で日本語教育に関わる諸事象, 具体的には,日本語教育に関わる書籍,論文,報告,エッセイ,発表,学会,研究会,研修会等を批評します。 また,批評活動をとおし,日本語教育に関する議論の場の創生を目指します。

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メルマガ名
週刊「日本語教育」批評
発行周期
ほぼ 週刊
最終発行日
2016年01月20日
 
発行部数
431部
メルマガID
0001573661
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
教育・研究 > 教育実践 > 先生・専門家の声

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[2016-1-20]
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 週刊「日本語教育」批評 ─第118号─(オトナチック)
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┏┏┏┏ ━━━━━━━━━━━
┏┏┏┏ 今号の目次
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◆批評空間F◆------------------------------------------------------
 再開のご挨拶
                              古屋憲章
◆ 連 載 ◆------------------------------------------------------
 ダバオ日本語教師物語(ダバオ移住編 - 6)
                              三宅一道
◆ 活動状況 ◆------------------------------------------------------

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## 批評空間F ####################################################
 再開のご挨拶
         古屋憲章
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 お久しぶりです。
前回メルマガを発行したのが、2015年1月15日。
ちょうど1年間のご無沙汰でした。

 この1年の間に何名かの方から
「メルマガ、どうなったんですか」とか、
「再開を期待しています」ということばをいただきました。
が、これまで勢いで何とか発行していた反動からか、
一度止まってしまうとなかなか再開することができませんでした。

 今回再開することになった直接のきっかけは、
本メルマガで「ダバオ日本語教師物語」を連載していた三宅さんから
連絡をもらったことです。
三宅さんには、こちらから連載をお願いしたにもかかわらず、
掲載紙が発行されないという状態になってしまい、
ずっと申し訳なく思っていました。
その三宅さんから次のようなことばをもらい、
気持ちが楽になりました。

 「不定期でいいじゃないですか。
 たまにでもいいので、刊行していってもらいたいです」

そして、再開することにしました。

 再開にあたり、発行していてつらくならないということを念頭に、
次の点を変更したいと思います。

1)不定期刊
 毎週発行すると決めると、自分がつらくなるため、
不定期刊とし、気が向いたときに発行します。

2)シンプルな誌面
 基本的に情報の掲載を行わず、
エッセイみたいな文章のみを掲載するシンプルな誌面にします。

3)自身の体験に基づく文章
 メルマガに掲載する文章の執筆をとおして、
下手に客観的な評論みたいな文章を書こうとすると、
自分がつらくなるということがだんだんわかってきました。
(今更かい!笑)
そこで、今後は、自身の体験から考えたことのみを書くようにします。

とりあえず、「外国語学習/教育と私」みたいな文章を書こうかな
と思っています。

去年の10月からある日本語教師養成講座で講師を務めています。
その養成講座の授業であるとき、
次のような外国語教授法の歴史みたいな話をしました。

 文法訳読法
  ↓
 場面的教授法(直接法、伝統的な日本語教授法、オーラル・メソッド)
 オーディオリンガル・メソッド
  ↓
 コミュニカティブ・アプローチ
  ↓
 学習環境デザイン(活動型、内容重視、自律学習支援)

このような話をしながら、
私は自分が「教授法」をどのように体験したか、
そのとき何を考えていたかを振り返ってみたくなりました。
この振り返りは、自身の言語観や言語教育観が変容するプロセスを
あらためて認識する機会になるはずです。
いわば、言語(外国語)学習/教育をめぐる自分史を
書いてみたいと思います。

 以上、変更点と長めの予告でした。
待っていた方、いたんでしょうか(笑)。
とにかく再開です。

                              古屋憲章
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##  連 載  ####################################################
 ダバオ日本語教師物語(ダバオ移住編 - 6)
         三宅一道
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※本連載を読み始める前に
 「MKD物語」< http://storys.jp/story/12137 >を読んでおくと
 より楽しめるかと思います。
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【これまでの連載】
・ダバオ日本語教師物語(ダバオ移住編 - 1)
 http://archives.mag2.com/0001573661/20141205005611000.html
・ダバオ日本語教師物語(ダバオ移住編 - 2)
 http://archives.mag2.com/0001573661/20141211235927000.html
・ダバオ日本語教師物語(ダバオ移住編 - 3)
 http://archives.mag2.com/0001573661/20141231170617000.html
・ダバオ日本語教師物語(ダバオ移住編 - 4)
 http://archives.mag2.com/0001573661/20150108072912000.html
・ダバオ日本語教師物語(ダバオ移住編 - 5)
 http://archives.mag2.com/0001573661/20150115080004000.html
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 ダバオに移住して数ヶ月たった頃、
現地の日系人会スクールで日本語を教えていた久石乗(ノリ)さんから、
「日本語クラスで歌を教えるお手伝い」
という大役を賜ることになったわたくし。

乗さんから頼まれたのは、
小学校高学年のクラスで日本語の歌の伴奏をすることで、
曲は日本の国民的男性アイドルグループが歌う、
「夜の公園で星をながめています」みたいな歌だった。

私は日本にいたときサイケなロックバンドでギターを弾いていて、
日本のポップスとかマジ死んでるし、
歌がうまくもないアイドルに歌わせるとかよぉ、
こういう音楽が日本のミュージックシーンを腐らせるんだよ、
俺は絶対こういう音楽は演奏しねえ、
とか言っていた。

そのため、「うーん、僕としてはですね、
こんなアイドルの歌うメロイ曲、やってられませんし、
もっとロックなやつ行きましょう、ロックなやつ。
ロックでパンクで、何言ってるか分かんないようなのやりましょうよ。」
みたいなことを言うのが筋なのだが、
「いいっすねー。この曲、結構好きですよー。
やりましょ、やりましょ」と、あっさり前言撤回。
意欲満々で耳コピして伴奏の練習をしたのだった。

曲はどちらかと言うとラブバラードという感じで、
小学校で教えるにはやや不向きなのではないか、
くらいのことは提案してみたが、
やはり日本語教育用なので、スローな曲のほうが歌いやすくてよい、
ということらしい。

 さて、こうして私は日本の男性アイドルグループの曲を覚えて、
ギターを抱えて日系人会スクールの教室に、
はじめてお邪魔をさせていただくことになった。

乗さんに続いて私が教室に入ると、
ざわざわとしている小学生たちが静かになった。
知らない日本人の男が入ってきたらそりゃ、まあ緊張しますね。

だが、そんな緊張感をかき消すように、
乗さんは「こんにちわー。」と言って授業を始めた。
乗さんはべらべらべらと英語で私の紹介を少しした後、
フラッシュカードや、ゲームを使って、授業を展開していく。

日本語教師になって1年も経っていないはずだが、手慣れたものだった。
私は乗さんの指導ぶりに引き込まれた。
ときには英語を駆使しながら、
子どもたちを、盛り上げたり、集中させたり、
クラスコントロールも素晴らしい。

しかし、それ以上に私を感動させたのは、子どもたちの顔だ。表情。
みんなとてもいきいきと授業を受けている。
目を輝かせ、元気が溢れ、でも真剣に。

があん。と、衝撃を受けた。
私が日本で感じていて言語化できなかったことが何なのか、
そのときはじめて理解できた、のだと思う。

生活、人生、人格、全てが全て商品パッケージ化されている、
そんな気にまでさせてしてしまう、
あの閉塞感。あの日本。
自分という人間をパッケージ化される、あの感覚が、私は嫌だったのだ。
そんなことを私は、言葉にできないまでも、感覚として感じていた。
だから日本から、逃げ出した。
かっこ良く言うときっとそうなのだ。
逃げ出しておいてかっこ良くもくそもないのだが、
いま言語化すると、そういうことだったのだと思う。

で、その閉塞感。
商品パッケージ感。
その感覚が、その教室には全くなかった。

そもそもフィリピンという国には閉塞感というものがほとんどない。
そういう感覚はそれまでのダバオ生活でも感じていたことだった。
人々は開放的だし、あんまりちまちま気にしない。
鬱になる人とかも、絶対的に少ない。
開放的で極めて自由奔放。

ただ、教室には、それに加えて「希望」があった。
希望に溢れる子どもたち、希望に満ちた教師。

私はそのあと、子どもたちと一緒に日本語の歌を歌った。
ギターを弾きながら、歌った。
私はまるで、希望にあふれる音楽イベントで、
オーディエンスと一緒に歌を歌っているような感覚にすらなった。

その日、教室では日本語を教えるために、
絵カードや、ゲームや、音楽が使われた。
子どもたちの活気も、教師の熱気も、素晴らしかった。

日本語教育とはこんなにも自由で、こんなにも熱く、
こんなにも有意義なのか。
私がはじめて日本語教育に触れた瞬間だった。

 こうして私は、それの後も時々ボランティアでギターを弾きに行く、
日本人のあんちゃんとして日系人会スクールに関わるようになった。

が、相変わらず私には、その後のプランなど何一つなかった。
(続く)

               (三宅一道:ダバオ在住/ボランティア)                  
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◆◆ 活動状況 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

━【古屋】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎これまでの活動
 http://gsjal.jp/tateoka/furuya.html

(1)書籍
 古屋憲章,金龍男,武一美(2015)
 「日本語の教室をいかに描くか
 ―初級「総合活動型クラス」における相互行為を質的に分析する―」
 舘岡洋子(編)『日本語教育のための質的研究 入門
 ―学習・教師・教室をいかに描くか―』ココ出版
 http://goo.gl/tAyQsi

(2)論文
 古屋憲章
 「日本語教師は教室外日本語学習環境整備にどのように携わったか
 ―メディエーターとしての日本語教師―」
 『The 22th Princeton Japanese Pedagogy Forum PROCEEDINGS』
 http://www.princeton.edu/pjpf/past/22nd-pjpf/PJPF15_Proceedings_final.compressed.pdf

(3)教材
 舘岡洋子(編)『協働で学ぶクリティカル・リーディング』
 ひつじ書房(「ユニット5」を担当)
 http://www.hituzi.co.jp/hituzibooks/ISBN978-4-89476-540-5.htm

(4)トークライブ
【「『日本語教師』は何を語るか」ライブ!】
https://www.facebook.com/events/775664292486949/
◆中継URL:http://twitcasting.tv/naniwokataruka
 ※録画でもご覧になれます。

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■■ ご意見・投稿お待ちしています ■■■■■■■■■■■■■■■■
 みなさまのご意見・ご感想をお寄せください。
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 記事に対するご意見・ご感想、
ご自身の「日本語教育」に関する活動の報告、
「日本語教育」に関わる諸事象の批評等々、
「日本語教育」に少しでも関わる内容であれば、
何でも掲載いたします。

 私たちは、本メルマガが「日本語教育」をめぐる
多様な議論が展開される場となることを目論んでおります。
投稿いただける方は、下記のメールアドレスまで原稿をお送りください。

 nihongokyoikuhihyo1208@gmail.com

 よろしくお願いいたします。

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編┃集┃後┃記┃
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 「再開のご挨拶」をかなり書いたところで、データが消えてしまい、
相当ブルーになりました(笑)。
なんとか気を取り直して、書き直し、
なんとか発行にこぎつけることができました。
はじめからこれでは前途が思いやられます。
が、まあせいぜいのろのろと歩んでいきます。

                              古屋憲章
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・誌 名:週刊「日本語教育」批評 第118号
・発行日:2016年1月20日
・発行所:週刊「日本語教育」批評 編集部
・連絡先:nihongokyoikuhihyo1208@gmail.com
・編集者:古屋憲章
・発行責任者:古屋憲章
・配信システム:まぐまぐ
 http://www.mag2.com/
 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0001573661.html
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