こころをつなぐ、相続のハナシ

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愛知県の行政書士で、「お金の終活」(すばる舎)著者である山田和美が、相続・遺言について情報を発信するメールマガジンです。 ご家族が亡くなる、ご自身の相続に備えて準備をする。 そういった経験は多くの場合、一生に数える程しかありません。 だからこそ実際に直面したとき、何から手を付けて良いかわからず戸惑ってしまったり、知らなかったが故に不利益を被ってしまう事が多々あります。 このメルマガでは、「相続人って誰のこと?」という基本的な事から、 「相続が起きると銀行口座どうなるの?」等のより実務的な疑問まで 幅広くお伝えして参ります。

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メルマガ名
こころをつなぐ、相続のハナシ
発行周期
毎月第2水曜日と第4水曜日に発行します。
最終発行日
2018年02月14日
 
発行部数
601部
メルマガID
0001633048
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
生活情報 > 家庭 > 法律

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山田和美です。

それでは今日もメルマガをお届けします!

***************
こころをつなぐ、相続のハナシ
2018年2月13日号
(毎月第2、第4水曜日発行)
***************
【相続での、配偶者居住権創設】

現在、相続のルールが定められている
民法の改正に向けて、
審議が進んでいます。

相続ルールの改正は、
約40年ぶり。

そこで、しばらくこのメルマガでも
改正情報を解説していこうと思います。


改正ポイントは
いくつかあるのですが、

今回はまず、
配偶者居住権の創設について。


配偶者居住権とは、
読んで字のごとく、
配偶者が居住する権利のことです。



現在、この「配偶者居住権」には、
二つの種類が検討されています。

それは、
・短期の配偶者居住権
・長期の配偶者居住権
のふたつ。


まず、短期の配偶者居住権は、
非常にシンプルで、

その建物の所有者である
夫または妻が亡くなった後も、

6ヶ月はその建物に住み続けられる
という権利のことです。


こちらの制度があれば、

まずは相続が起きてすぐに
住み慣れた家を出ていく
必要はなくなります。

仮に、次に解説する
長期の居住権が得られない場合でも、

半年間という、
次の住処を探すための
時間が得られる、

というイメージですね



そして、もう一つは、
長期の配偶者居住権です。

こちらは少し複雑なのですが、
まず前提として、

自宅を、

「所有権」と「配偶者居住権」

のふたつにわけて考えよう、
というもの。


「所有権」というのは、
使うことはもちろん、
売ったり貸したりするのも自由な権利。

一方居住権は、
「住むだけ」の権利です。


相続人が配偶者と子である場合、
配偶者の法定相続分は
2分の1になります。

「法定相続分」とは、ここでは、
相続で争ったとき、
最大限主張できる権利だと
考えてください。


また、相続する財産の大半が、
自宅の不動産、という人も
少なくありません。


これまでの制度では、
配偶者が安定してその家に住むには、

その家を相続する、
というのが原則でした。


しかし、前述のとおり、
自宅の土地建物の評価が
財産の大半を占めている、という場合、

配偶者が自宅をもらうと、
もうそれだけで法定相続分を
取り切ってしまい、

預貯金は相続できない、
ということもあったわけです。


これは、残された配偶者の
生活が不安定になる、ということで
創設が検討されているのがこの制度。


仮に、その土地建物がほしいわけではなく、
単に存命中はその家に住んでいたい、

ということであれば、


「住むだけ」の権利に
「配偶者居住権」と
新しく名前をつけて、

「配偶者居住権」だけを
相続するという選択肢をつくる、
ということです。


配偶者居住権をどう評価するか、
というのは、

今のところ、その配偶者が
あと何年住みそうか、という点から
評価することになりそうですが、

もちろん配偶者居住権の評価は、
その土地建物を丸ごと評価するよりは
安いわけです。


こうすることで、

配偶者が亡くなった夫又は妻の
残してくれた家に住み続け、

かついくらかの預金も相続できる
可能性が高まる、ということですね。



新しい制度は
耳なじみも無いため、

なかなかわかりづらい点も
多いかと思います。

また、実際の運用方法などの詳細は、
今後随時公表されていくでしょう。


次回以降も、引き続き、
改正のポイントをお伝えしていきます。


※詳しく知りたい方は、
法務省の特設ページもご覧ください。
http://www.moj.go.jp/shingi1/housei02_00294.html


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