北村早樹子の「そんなに不幸が嫌かよ!」

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北村早樹子の「そんなに不幸が嫌かよ!」第22号 2017/5/1発行(月刊)
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「北村早樹子の『そんなに不幸が嫌かよ!』」は、歌手・北村早樹子が「エッセイ」などの文章と最新情報を皆様にお便りするメールマガジンです。月一回発行です。
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○毎週月曜日に更新中! 北村早樹子の日記「枕の下の秘密」

3月27日~4月2日
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◎今月の北村早樹子ニュース

【写真家・神藏美子初監督作品『雪子の部屋』出演&イベント出演】
写真家の神藏美子さんがuplinkのムービー制作ワークショップに通い課題作がきっかけで制作した初めての映画「雪子の部屋」に北村早樹子が編集者・北村役で出演しております。6月6日にはuplinkでトークゲストとして高橋源一郎も出演するイベントが開催。北村早樹子もライブ出演します。チケットは完売ですが、当日券が少し出るようです。お問い合わせはアップリンクまで。
http://www.uplink.co.jp/event/2017/47927

【杉作さん特集のリトルプレス「点線面」】
5月下旬発売予定のリトルプレス『点線面』vol.3「杉作J太郎★大解剖Special」にあれこれと登場しております。
https://twitter.com/TenSenMen2016/status/857864928186613760

【「特選小説」での連載】
ほんのりアダルトな連載「北村早樹子のマイクを握って」が掲載の官能小説誌「特選小説」5月号(綜合図書)発売中です。今号は「怪奇!ハルキちゃんの呪い」です。イラストは「母親教室」のパートナーでもある飯田華子さん。毎月21日発売です。全国の書店、もしくはネット通販にてお買い求めください。


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■■沖縄記~いらち VS のんびり~
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 大学時代、わたしは学科に友達がひとりもおらず、ゼミの人々も仲良くなれそうな人がひとりもいなくて、基本ひとりで単独行動、真面目に授業を受けてまっすぐ下宿に帰るだけのくすんだキャンパスライフを送っていました。今でさえ、ひょうきんなあんぽんたんキャラでへらへらする術を身につけたのでそこそこ話しかけてもらえるようになったけれど、当時のわたしは自分から四方八方に閉店ガラガラ状態でシャッター下ろしてて、話しかけてくれるなよオーラをびんびんに出していました、たぶん。
 そんなシャッターを無理やりこじ開けて、別に友達でもないのに話しかけてくる女の子がいました。ふたり。その両方が沖縄の子でした。その沖縄の子たちは、授業にはほぼ出てきません。なんか忙しい理由があったのかも知りませんが、そんなの知ったこっちゃありません。
沖縄の人は、時間に囚われずのびのび自由に暮らしているから、時間通りに学校に来て、授業を受ける、という概念がそもそもないのやろうなあ、と思ってました。しかしちゃっかりしてるところはちゃっかりしていて、わたしに話しかけてきた理由はただ出席カードを代わりに書いといて欲しかっただけでした。わたしは内心、ハア? って気持ちでしたが、断れず嘘もつけず、ちゃんと書いてあげていました。
そんなんやから、出席日数は足りても、テストやレポートは危ないはずで、しかし、彼女たちはうまいことゼミの飲み会なんかにはちゃんと出席して、舌っ足らずの沖縄方言で酔っぱらったノリで教授にしなだれかかったりなんかして、邪推ですが、たぶん色仕掛けで単位を獲得していたように思います。
 わたしの知る沖縄人はピンポイントでそんなふたりだけやったので、イメージは最悪でした。みんな国内旅行では沖縄にいきがちですが、わたしは全く興味ありませんでした。中学校の修学旅行で行ったことがあるのですが、特にそれで心奪われるわけでもありませんでした。老後は沖縄で暮らしたい、みたいなことを軽々しくいう人がいますが、全く理解不能でした。いわゆる沖縄タイムというのに、いらち気味のわたしは馴染めるわけないし、とおもっておりました。
 そんな具合の沖縄イメージでしたが、この度、小説の刊行記念ツアーに伴い、中学の修学旅行ぶりに沖縄に降り立ちました。今回はその詳細をリポートしたいと思いんます。

4月20日(木)
 わたしは相方の飯田華子さんとともに安い飛行機ジェットスターで那覇空港に到着。しかし安いからか離陸も着陸も後回しにされがちで青天の好天候やったにもかかわらず30分遅れで到着。着いたら本来わたしたちよりあとに着くはずの田口さんがもう到着して待っていた。田口さんは高円寺円盤の店主で、最近ではリクロ舎という出版レーベルを立ち上げておられるのやけど、出張円盤と称し、毎月どこかへ飛び回っておられる。
沖縄にもよく来るそうで、田口さんの慣れたガイドに導かれ、我々はモノレールのゆいレールの駅へ。沖縄には電車がない。線路的なものの上を走るのはこのゆいレールのみ。なので結構混んでいた。終点首里の一個手前、儀保という駅で下車。そこに、今回泊めてくださる鉄馬くんが車で迎えに来てくれていた。
 沖縄は車必須の土地柄。駅からおうちまで徒歩だと30分くらいかかるらしい。鉄馬くんはわたしたちより一個年下の31歳で、だけどテレビ局にタレントなどの人材を派遣する会社を起こしていて、なので一応しゃっちょさんなのである! 到着したおうちがこれまた夢のような御殿で、床も壁もすべてが真っ白で、キッチンにはバーカウンターがついていてこのままバー営業が出来そうな雰囲気。
観葉植物も要所要所においてあったりなんかして、3階建ての階段の手すりは金色。お風呂はガラス張りのスケスケタイプで、風呂釜もジャグジーで泡立ったり水面が七色に光ったり、まるでラブホのようなお風呂。わたしたちは3階のお部屋をお借りすることになって、いってみるとかなり広い、10畳~12畳はありそうな雰囲気。大きなベランダもついてて、天井にはお星さまの蓄光が貼ってあるので電気を消したら天井が星空になる。
鉄馬くんは賃貸で借りてるそうやけど、きっと建てた人はここで幸せな家庭を築こうと計画していらっしゃったのやろうなあと思った。お星さまの部屋はきっと子ども部屋。子どものいない子ども部屋ってなんかちょっと淋しくていい。
 とりあえず荷物をおいて、しばし1階のカウンターでおしゃべり。鉄馬君は可愛い耐熱ガラスのアンティークショップに売ってそうな素敵なカップにルイボスティを淹れてくれた。8時すぎ、そろそろおなかすきましたなあ、ということで、鉄馬くんお勧めの近所の居酒屋へ。
 信濃路(有名な鶯谷の信濃路とは全く別物)というお店は、座敷がふた部屋とカウンターで、60代くらいのご夫婦が切り盛りされているこじんまりしたいいお店。カウンターが何故か全席、車の座席シートになっていて不思議。でも意外に座り心地がよい。沖縄は実はおでんのメッカで、一年中おでんを出している店が多いのやそう。
ここでもおすすめはおでんとのことやったので頼んだ。出てくると盛り合わせのてっぺんにはべろーんと小松菜が乗っている。沖縄おでんでは定番らしい。おでんやけどテビチくんが入ってるので、おつゆも豚くんエキスが出てて変わった味やった。わたしは豚足はちょっと食べられないと思ってたけど、おでんのテビチくんはよーく煮込まれてて形もすぐにほろっと崩れて如何にも手な感じはしないので食べれた。
他にもフーチャンプルーとか、なにかしらのお刺身とか(食べてないから忘れた)、あと中華そばというメニューがあって、ラーメン的なのを想像してたら全然違った。乾麺をさば缶で炒めたような焼きそばに近いやつでおいしかった。豆腐ようという食べ物もはじめて見た&1ミリくらい食べた。これは豆腐を発酵さしたやつ? やった気がするけど、ピンク色をしてて味もフルーティに腐ってる感じの不思議な食べ物やった。これをちびちび食べながら泡盛を飲むのがオツらしい。
 わたしと田口さんは下戸なのでさんぴん茶やったけど、飯田さんと鉄馬くんは泡盛をぐびぐび飲んでいた。店内の天井には大きな丸太のような5メートルくらいある年季の入った棒が斜めに渡してあって、この棒はお祭りのときにその町内の選ばれし年男的な男子が応援団旗のように持って、かなり重いし旗もついてるから風にあおられるとかなり大変みたいやけど、もし落としたりしたら一生の笑いもんにされるから絶対落としてはいけないらしい。なんか沖縄はそういう村のしきたりとかが多そう。
 そこそこ酔っぱらって腹も満たされ、みんなで店を出て徒歩で鉄馬くんのお宅へ帰る。沖縄は坂が多くて信濃路も小高い丘の上にある感じで、鉄馬くんちもまた別の小高い丘の上にあるけど、丘はひと山ずつが小さいから徒歩で行き来可能。帰りに、鉄馬くんお勧めのナカハラストアーに寄る。
 鉄馬くんは「このナカハラストアーが好きで、引っ越しのときナカハラの近所やから物件を決めたと言っても過言じゃないくらい、素晴らしい商店なんです!」と鼻息荒くおっしゃってたけど、行ってみると本当に最高にすばらしい商店やった。ここは完全個人経営の商店なのやけど、まず入口入ってすぐに、にぎりたてのほかほかおにぎりコーナーがある。
おにぎりはどれも普通のコンビニの倍近い大きさで、具もタコス味とかみそ味とかスパム&卵とか沖縄らしい変わった味が豊富で、しかも、ないお味は奥でお願いするとその場でほかほかのをおばちゃんが握ってくれるシステム。この大きさとクオリティで102円。信じられますか!? 
 それからもうひとつのほっとエリアがスープバーのコーナーで、みそ汁、豚汁、カレー、スープ、クリームシチュー、などが量り売りされている。沖縄そばもあって、自分で湯切りしてスープをついでつくる。これも小サイズは100円。それから揚げ物コーナーも充実してて、なんか鶏とか魚はもちろんのこと、もずくの天ぷらやらっきょの天ぷら、ウインナーの天ぷらという不思議なものが売ってあった。ウインナー天ぶらは子どものおやつの定番らしく、70円やったので買ってみた。
天ぷらとはいえ、ちょっと所謂揚げ衣とは違って、衣自体ほんのり甘くて、アメリカンドッグのパンの部分が少ないバージョンって感じやった。これも70円は安い。こういった個人経営の商店って営業時間が短かったりするのが難点やのやけど、なんとナカハラさんは24時間営業! 24時間体制でおにぎりおばちゃんもスタンバってるので、いつでもあったかおにぎりが食べれて、スープも食べらる。本当に素晴らしい! 
 みんなで興奮しながら吟味して色々買って、鉄馬くんちに戻って二次会スタート。なんか男女が2対2で夜中に部屋飲みなんて、ちょっと大学生みたいで楽しい。3時くらいまでわいわいおしゃべりして、それぞれ部屋に戻って寝た。電気を消したら天井が星空になって綺麗やった。

4月21日(金)
 いつも通り無駄に早起きのわたしは6時7時には起きちゃって、パソコンあけて書き物したりしてたら、隣の布団でアイマスクと耳栓して爆睡しているはずの飯田さんが突然「ひゃ~ひゃっひゃっひゃっ」とキチガイのような雄叫びをあげたので震える。どうしたん!?てなったら、「夢がおもしろすぎて自分の笑い声で起きちゃった」とのこと。びっくりした。けど、楽しそうでなによりです。
 11時半くらいにリビングに集合して、今日は田口さんと行くタコス屋ツアー! まずはバスで胡座という夜は米軍たちが遊ぶバーとかが集まる繁華街らしい場所へ。沖縄のバスは時間通りに来ないのが当たり前やし、待っていても全力で手あげたり飛び跳ねたりして運転手にアッピールしないと無視してスルーして乗せてくれないことが当たり前、みたいな過酷な乗り物らしい。とはいえ、一応10分遅れくらいでバスは来た。
結構長距離を乗ったのやろうけど、気づいたら運賃が780円になってて、バスやのに高~っとびびった。胡座について結構歩いたけどまだ昼間は閉まってる店が多くて、ここは基本夜の街ならしい。タコス屋さんは開いていた。ここは結構老舗の有名店らしくて、観光客から地元のカップルから米軍の方までいてにぎわっていた。
 わたしはタコスというものを食べるのが初めてなので迷ったけど、いちばんライトそうなタコス一個とオニオンリングのセットを注文。田口さん飯田さんはタコス三個セット。タコスは分厚い餃子の皮が揚ったみたいななのの中に、そぼろみたいなのとキャベツとトマトが乗ってて、お好みでタコスソースをかけて食べるらしい。田口さんの見よう見まねで食べるも、ぽろぽろそぼろがこぼれて食べるの難しかった。でもおいしかった。オニオンリングもモスバーガーのやつみたいでおいしかった。
ふー食った食ったーってゆうてたら、田口さんが「よし、じゃあ次は2軒目、裏タコスを食べに行くぞ!」と言い出してびびる。そう、このタコスツアーははしごするのが当たり前らしい。そう、今回の旅で我らは田口さんの元気っぷりと底なしの食欲を目の当たりにしてびっくりすることになるのであーる。
 田口さんは御年50歳やし、見た目も決しておデブの類ではなく、大食漢には全く見えない。しかし、ものすごく食べるのである! 「2軒目にいくぞ!」との号令で我らは立ち上がり、後ろをついて行く。途中レコード屋さんを流したりして、裏タコス屋に到着。裏タコスってどうゆうこと? と思ってついてみると、パッと見た感じは古臭い喫茶店という感じ。テーブルが全部コインゲーム機になっておる。この感じ、たいへん好み! しかしゲーム機どころではなく、奥にはパチスロ機が4台ぐらいあってしかも現役で使えるらしい。
半分喫茶店半分賭博場というような世界。名前も喫茶ピッコロという可愛い名前。もうなにがなんやかわからんかったけど、タコスはおいしかったしアイスコーヒーもおいしかった。表タコスとは皮も違うし、そぼろの味も違うかった。ひとりでコーヒー飲んで長居したいタイプの喫茶店やなーとおもった。タコスは2皿を3人でわけわけした。もうわたしは満腹で急にすごい眠気に襲われた。
 3時半くらいに店を出て、バス停まで散歩がてら1時間くらい歩き、途中銀天街というここも夜はムーディでちょっといかがわしい感じになる商店街があって、でも昼間やしほとんどのシャッターが閉まっていた。でもいくつか開いてるお店もあって、サーターアンダギー屋さんの前を通ると店主につかまり、田口さんはサーターアンダギー小を買って食べ歩き。
小は65円やけど小でもわたしのこぶし2つ分ぐらいの大きさがあって、普通サイズの方は一個でわたしの顔ぐらいあった、冗談抜きで。そんなに大きくても150円くらいやった記憶。なんか色々すごい。
 錆びれた商店街で子どもたちがバトミントンとかしてて和んだり、目の見えない人がタクシーを拾うのに難義していてお手伝いすることになったり、色々しながらバス停について待つ。かなり待つ。本当に時間なんてあってないようなもんならしい。ああ、わたしはこういうの無理やわ。やっと来たバスに乗り、今夜のライブ会場がある中城の方へ行く。
これもかなり長距離乗っていたのやろうか、わたしは満腹やのと歩き疲れたのですっかり寝入ってしまい、引率の先生の田口さんも居眠りしちゃってて、うっかりひと駅乗り過ごしたけどなんとか到着した。
 今日は基本、田口さんのCD寄席がメインで、飯田さんが途中1本紙芝居をして、わたしはお客さん。会場は古着屋とレコード屋が融合したみたいな広いお店で、しかしところせましと洋服があるので会場つくりが大変そうやった。
 夜になって、沖縄らしくゆるっとはじまる。田口さんのCD寄席、わたしは前日から聞きたかった「追いつめられた担任」をリクエストした。これは神奈川のとある中学校の卒業記念に作られたらレコードで、子どもたちが毎日終わりの会で自作のオリジナルソングを合唱するのやけど、その歌がおさめられている。しかし、内容がめちゃめちゃ重い。どうやらこのクラスは自殺してしまった子がいたらしく、その子の遺書に「大人になりたくない」という言葉があったそうな。
思春期真っ只中、わたしにもそんな頃がかつてあったなあなんて遠い記憶に思いを馳せた。歌の中でも「大人は信じられない」というような言葉を連呼する。途中では、遺書を読み上げるシーンなんかもあったりして、唯一の大人である担任の先生の気持ちを想像してみると本当にいたたまれない。やけどなんか、雰囲気がすごい寺山の演劇みたいでかっこよかった。というのが「追いつめられた担任」という小話でした。
 レコード寄席はこのように一曲についての小話をしていく出し物で、結局田口さんはこの日、3時間くらいはしゃべってらっしゃった。途中飯田さんの紙芝居&ダッチワイフとふたり芝居『歌舞伎町ムーンライト伝説』が入って、その後はまた田口さんのレコード寄席。長いといえば長いけど、お話おもしろいから聞ける。去年は24時間レコード寄席という拷問のような企画をやったこともあるそうな。
 そんなこんなでイベントが終わったのは11時半頃。その後片づけてなんやかやして、帰りはこのお店CD屋さんが車で送ってくださった。途中でナカハラストアーに寄ってもらい、我らは今晩のごはんを吟味して購入。わたしはクリームシチューにした。買って外に出るとスコールのような大雨で、傘もついでに購入。帰っても鉄馬くんはまだお仕事から帰宅しておられなかったので、田口さん飯田さんわたしの三人でナカハラディナーを楽しんだ。

4月22日(土)
 田口さんは今日から合流のペガサスやてんしんくんを迎えに、朝から出かけてしまわれ、鉄馬くんもお仕事へ。わたしと飯田さんは17時の入り時間まで時間があって、しかし外は雨。右も左もわからん沖縄、わたしは泳げもしないのに実は今回水着を買ってて、というのもちょっと飯田さんと某チラシ用に撮影する計画があったので、朝から水着を着てはしゃぐ。飯田さんは女の子をエロく可愛く撮るテクがすごくて、月刊北村早樹子が出来るくらいたくさん撮った。
わたしもノリノリのキメキメでここぞとばかりにセクシーポーズをしてみたら意外と楽しいものやった。布団の上と鉄馬くんちの綺麗でエッチなお風呂でも撮った。
 そんな遊びをしたり、今日やるコントの練習をしたりして、ちょっと早めに準備して鉄馬くんちを出発。駅までタクシーワンメーター、それからゆいレールに乗って今日のライブ会場がある那覇の国際通りの方へ。先に荷物だけおいてちょっと沖縄の都会を覗いてみようと試みるも、会場はまだしまってて残念。こそぶる雨の中、荷物もったまま頑張って国際通りの方へ。
お土産を買ったりしたかったのやけど、国際通りっていわゆる東京の竹下通りのような場所で、外人と観光客しかいなくてあんまりおもしろくなかった。でも一応お土産も無事買えたので、ライブ会場チェロの方へ。
 こちらのチェロ、雰囲気のいいオシャンティなカフェって感じで、なんと昨日はわたしの好きなmama!milkさまがライブしていたらしい! それにチェロの周年のときのチラシがトイレに貼ってたのやけど、何故かビスコを模したデザインで、ビスコ坊やが店主の若かりしお顔になってて、なんか! なんか! 一気に好きになった! リハを終え、再び飯田さんと国際通りの方へ行き、ちょっとお茶でもっておもっても程よい喫茶店とか全然ないのであきらめて、イタトマに入る。
ビールがあったので飯田さんは早速飲酒。というか実は歩きながらすでに1缶飲んでいたので、ここで2缶目。
 良い時間になったのでチェロへ戻りライブスタート。お客さんが少ないことを覗いては素晴らしい対バン&会場でいいイベントやった。てんしんくんという名古屋在住の方が、ひとりでお膝にカシオトーン載せて歌って、突然ぶつ切りで歌いやめる、という独特のスタイルで衝撃を受ける。
そんなスタイルやけど曲は洒落てて、カバーで泳げたい焼きくんとか歌ってて、絶妙な感じやった。ペガサスさんも今日は小音編成とのことやけどすでに素晴らしく、合唱てスタイルはいいなあ、いつかバックで合唱してもらって歌いたい、とか勝手に思った。ほんとに素敵な会場で対バンもすごくいいのに、お客様が少なくて勿体ないわ~と思った。
 打ち上げいこうとなって、田口社長が「肉が食いたい!」と所望されるのでステーキを食べに行くことに。沖縄の人は日常的によくステーキを食べるそう。辻という風俗街にある88という有名なステーキ屋さんへみんなでタクシーで乗り付ける。ステーキ屋とはいえ、メニュー色々あって、わたしはあえてチキンの照り焼きプレートにした。スープ付きで500円。ヘタなファミレスより全然安いしおいしかった。
ここでも田口社長はすごい食欲を発揮。ミスジステーキ&ハンバーグセットというのに単品でタコス2つ頼んでて全部食べていた。夜中の1時にこの食欲! すごい! 
 食べ終わった頃にお仕事帰りの鉄馬くんが迎えに来てくださって、今日もナカハラストアー経由で帰宅。なんとあれだけ食べたのに田口さんはナカハラさんで更にシュークリームを買って食べていた! こんなけ食べても全然太っちょじゃないし、健康診断でも何一つ引っかからなくて超健康らしい。わたしたちは満腹なのでナカハラさんでも何も買えず見て回っただけ。でも見てるだけでも楽しいナカハラストアー。ほんとに近所に欲しい。結局4時ぐらいまでリビングでだらだらみんなでおしゃべりして朝方寝た。

4月23日(日)
 今日もライブの前にまずミッションがあって、このおうちから徒歩20分くらいのところにある大きな通り沿いの公衆電話で水着になって撮影。カメラマンはもちろん田口さん。変なお願いして申し訳ないなあと思ってたけど、撮りだしたら田口さんもノリノリになってきてすごい楽しそうにしてくださっててうれしかった。ほんとにバカみたいな写真がたくさん撮れた。
海もない国道沿いでまだ4月なのに水着になって足あげたりしてるので、道行く制服の少女たちに笑われて写真撮られたりしてて、田口さんは「いいよ、みんなも撮っていいよ~」とかって少女たちに言い出してて、もうみんなでワルノリしてふざけまくってて超たのしかった。こんなん、東京では絶対しない。田口さんも飯田さんもわたしも。沖縄マジックの何かかもしれない。そうとしか考えられない。
 一通り撮って、一旦帰宅。途中、ちょっとよさげな古本屋さんがあったので入って、2冊買った。帰って準備して、みんなでタクシーで本日のライブ会場、浦添GROOVEへ。昨日と違って、ザライブハウスな感じなので、我らもセットリストをがっつり変えてラップスタイルをベースにリハ。
 なかなかPAさんに段取りが伝わりにくくて焦る。でも、ここでわたしはハッと思い出した。学生時代のことを。そう、謎の女子ふたりのことを。別に彼らは何の悪気もない。でも、なんか生まれ持った感覚の違いが、ちょっとしたズレだけじゃなく、もう、すんごいズレているからどうしようもない。伝わらない。
でも、ここは沖縄やし、わたしたちが完全よそ者なので、いきなり東京からやってきた関西人(という時点でもう日本の中でも変な仕上がりなのかもしれない)が、こっちのテンポ(わたしはこう見えていらちです。信号は待てないタイプ)であれこれ要求しても、伝わらなくって当然でしょうなあ。なんだか心配が残るままリハの時間が終わって、本番まで時間があったので飯田さんと、ちょっと歩いたところにあるマックスバリュの中のマクドでコーヒー飲んで時間をつぶす。
 なんか沖縄だから気持ちが大きくなってるのか小さくなってるのかわからんけど、飯田さんはナカハラさんで買ったおにぎりをおもむろにとりだして食べだし、わたしは堂々と腋毛を抜きだすという、フリーダムな時間(どちらもほんとはいけません。ごめんなさい)。そろそろ開演か~て時間になって会場へ戻る。
 本日の対バンは幽玄パピロンズさんとペガサスさんフルバンドセット。どっちもおもしろかった。特にペガサスさんのフルバンドセットはめちゃんこかっこよかって、思わず拳つきあげたくなるくらい興奮した。わたしは軍歌調のノリに興奮しやすいのやけど、ペガサスさんは別に狙ってるわけでもないと思うのに軍歌調でおまけに合唱するので、ほんとに戦うぞーという気になってくるのであーる。不思議。ほんとにいいイベントやった。
対バン全部ひっくるめて最高でしょうというイベントやったのに、お客さんが少ないことがやはり、淋しいなあと思った。それは我らの集客能力の問題ももちろんあるのやけど、初めての土地やし、認知度もないわたしたち、そら、こうなって当然な気もした。それでも来てくださった方、物販買ってくださった方には本当にありがとうございましたて感じでした。ありがたみもひとしお。
 打ち上げは普通の居酒屋さん。最初沖縄っぽいメニューがなんにもなくてみんなでブーブーゆってたら、あとから紙切れの裏メニューが出てきて、大好きな海ぶどうをたくさん食べれて満足。もずくの天ぷらもおいしかった。朝まで飲むグループと、翌朝早いグループにわかれて、わたしたちは宅急便で次なるツアーの地大阪に荷物を梱包して送らないといけないので、夜な夜な鉄馬くんハウスでみんなで梱包。そしてローソンに持っていくも、なんと伝票がないとかで受付てもらえず。
そんなことってあるんのかー!怒! でもやさしい鉄馬くんが車で、もうひとつのローソンへ連れてってくれて、そこではなんとか受け付けてもらえた。しかし伝票に「ワレモノ」「下積み厳禁」「天地無用」ってマルしてるのに、そういうシール貼ってくれる様子が感じられないので不安になって、「すみません、これ、ワレモノで下積み厳禁で天地無用なのでお願いしますね!」と念押しするも、「なんですかそれ?」と店員さんに聞かれてしまう顛末。どうやら、そういうものの存在もご存じなかった模様。
うそやーん! 深夜を任されてる店員の中でいちばんしっかりしてそうな日本人のおじさんを選んだのに! 
 と、これも偏見ですが、偏見に偏見を重ねたうえで、被害妄想も入ってるのかもしれませんが、やっぱりわたしはこの、沖縄のノリがあまり得意ではないぞ! と思ってしまった。無事宅急便送って帰ったらもう4時前。さすがに疲れてたので、そそくさと歯磨きして寝た。

4月24日(月)
 朝、はやい飛行機の便で帰られる田口さんと、お仕事へ行く鉄馬くんを8時にお見送りして、お風呂に入ってゆっくり帰り支度をし、飯田さんとナカハラさんへ最後の買い物へ行って、沖縄そばを食べた。
ちょっと早めに部屋を出て、タクシーで駅まで行き、ゆいレールで那覇空港。帰りは我らはピーチというこれまた格安飛行機やったのやけど、那覇空港自体はショッピングスポットも多々あって栄えてるのに、格安飛行機専用のターミナルは、そこからバスでだいぶ離れた場所で、建物も天井が高い倉庫みたいなところで、完全に扱いが違う。
でも、なんかこっちのが落ち着くね、と飯田さんと言い合ったりした。そんなこんなで無事やったのかなんやったのか、とりあえず楽しい気持ちで沖縄ツアーが終了。次なるツアー都市大阪の関空へむかい、飛行機は飛び立ったのでした。
 わたしの完全なる偏見で、沖縄人はおっとりしすぎてて、いらちのわたしは絶対耐えられへんって思ってたけど、そして実際にそういう場面にも出くわしたけど、沖縄の人全員がそうってわけでは決してなくて、おうちに4日も泊めてくれた鉄馬くんはすごいしゃきしゃきしてて仕事も出来る気の利く若者やったし、あちらでお世話になったCD屋の伊佐さんご夫婦も、すごく接しやすくてめっちゃええ人やった。
バスが来ないことも、そこまで大げさに大幅に迷惑を被ったわけではなかったし、ナカハラストアーのような素敵な商店も、東京では成り立たないのやろうと思った。
 よって、いらちの大阪人VSのんびり沖縄人は引き分けかな!
 なんやかやでとても楽しい沖縄の旅でした。


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■■北村早樹子ライブ情報
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〇5月5日(金・祝)CLUB GOODMAN 21st Anniversary<GIGA IDOL FESTIVAL>
場所:秋葉原グッドマン http://www.clubgoodman.com/blog/?p=13554
出演:あヴぁんだんど、CLOCK&BOTAN、電影と少年CQ、SAKA-SAMA、xoxo(Kiss&Hug)EXTREME、・・・・・・・・・、泯 比沙子、Li2MIHOLIC(若林美保+倖田李梨)、天鼓+若林美保、ニーハオ!、ラミ子、IKAZUGOKE(北村早樹子+飯田華子)、林まゆ(福岡)、灯月いつか&ハヤシタカユキ(中野ハリセンボン)、フェッティーズ、Sella(山口)… and more!!!!!!!
予約 ¥2,800/当日¥3,300(+1drink)
*IKAZUGOKEでの出演です。


〇5月13日(土)POLpresents『CANDY APPLE HEAD file.1』
埼玉本庄市CAFE NINOKURA http://ninokura.web.fc2.com/
時間:17時半開場18時開演 予約1500円当日2000円+1ドリンク
出演:北村早樹子、飯田華子、IKAZUGOKE


〇5月17日(水)『早樹子、高円寺気分』
場所:高円寺円盤
時間:19時半開場20時開演 チャージ:1500円(1ドリンク付)
*円盤で毎月第三水曜日に月例企画がはじまります。第一回目はとりあえず、歌ったり喋ったりするワンマンです。


〇5月19日(金)『飯田華子と北村早樹子の母親教室 第九回』
場所:阿佐ヶ谷よるのひるね
時間:19時半開場20時開演 料金:予約1500円当日1800円(+1ドリンク)


〇5月31日(水)『ペーソス・北村早樹子ツーマン』
場所:神保町試聴室
時間:19時半開場20時開演 予約2500円当日2800円(1ドリンクとお菓子付)


〇6月10日(土)下北沢lete http://www.l-ete.jp/
詳細後日。北村早樹子with榎本美月で登場します。


〇7月1日(土)大久保ひかりのうま http://hikarinouma.blogspot.jp/
出演:大河内大祐、ペガサス、北村早樹子

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■■北村早樹子への連絡■■

◎メルマガ、ライブ、アルバム、日記などの感想をお聞かせくださいませ。
※返信はできませんが、必ず読ませていただきます。匿名可。
こちらへお願いいたします⇒ k-gensei@nifty.com

◎北村早樹子への仕事依頼
ライブの出演依頼はこちら⇒ kitamurasakiko.info@gmail.com
それ以外の依頼はこちら⇒ warabisco15@yahoo.co.jp


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■■北村早樹子の「そんなに不幸が嫌かよ!」 第22号(月刊)

発行日:2017年5月1日
編集・発行:向井透史(古書現世)
https://twitter.com/wamezo

北村早樹子公式サイト http://kitamurasakiko.net/
北村早樹子ツイッター https://twitter.com/warabisco
ブログ「枕の下の秘密」 http://d.hatena.ne.jp/warabisco/
メルマガに関するお問い合わせ :k-gensei@nifty.com
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メルマガ全文を読む
 
 
メルマガ名
北村早樹子の「そんなに不幸が嫌かよ!」
発行周期
月刊
最終発行日
2017年05月01日
 
発行部数
407部
メルマガID
0001664038
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
アート・文芸 > 文芸 > エッセイ

まぐまぐ!メールマガジンの用語集です。
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