ニチマNCコース通信

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愛知県名古屋市中村区にある専門学校、専門学校日本マンガ芸術学院(通称:ニチマ)の小説クリエイトコースが発行しているメールマガジンです。 「在校生、卒業生、そして入学を考えている方が創作に役立てられるよう、興味の幅を広げ、あらゆるものに好奇心を持ってもらう」ということを目的に、様々な考え、事柄、物品を紹介していきます。 ニチマの名前を初めて聞いたという方にも、ちょっと役立つお話をいろいろ紹介していますので、是非ご購読いただければ幸いです。

 

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メルマガ名
ニチマNCコース通信
発行周期
ほぼ 月刊
最終発行日
2017年07月31日
 
発行部数
23部
メルマガID
0001673084
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
教育・研究 > 専門学校・各種学校 > 全般

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●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2017/07/31 ━━━━●
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 ■□■■■□□□      【ニチマNCコース通信 No.16】
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おはようございます。日本マンガ芸術学院、NCコースです。

梅雨、とりあえずは晴れたみたいです。
ただ唐突に大雨が降ったりするものですから、なんだか実感しづらいですね。
暑い暑いというものの、来るのが遅いと寂しくなるのが夏というもの。
そろそろ本格的な夏を感じたいところです。

他方、学生にとっては「夏休みに入った!」というのが一番大事かもしれません。
社会に出ると「夏休み!」というほど"らしい"期間は得難いものですから、精一杯堪能してもらいたい。
と思う反面「長編どう?」「進捗は?」と言いたくもなってしまいます。
この夏で作品を仕上げて、また新しい気持ちで授業開始に臨めるといいですね。

◇─目次─────────────◇

  1.ラノベ・受賞作でおすすめは。
  2.ネタになるうんちく
  3.作品紹介/映画紹介

◇────────────────◇

==========================================================
ラノベ・受賞作でおすすめは。
>零真似「まるで人だな、ルーシー」
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角川スニーカー文庫は1988年に創刊された、ライトノベルの老舗レーベルです。
ちなみにKADOKAWAの社史では「1988年創刊」とされていますが、前身となるものはその前から現れていました。

まだライトノベルがそう呼ばれていなかったころからあったのですから、その歴史も結構なものです。


ところで最近、このレーベルについて、
「作品の方向性が変わった」
「個性的な・ちょっと変な作品が多くみられるようになった」
「昔はもっとライトノベル的なライトノベル、これぞライトノベル、という作品が多かった」
のような意見がちょこちょこ私の耳には聞こえてきます。

読者の皆さんの印象としてはどうなんでしょう。
やっぱり尖ったものが多く見られるようになった、と感じているのでしょうか。

とわざわざ話題に取り上げたのは、私がそう感じていないからだったりします。
元々スニーカーは王道的な作品と開拓的な作品、このふたつをもって成り立ってきた、というのが私見です。

その開拓的な作品たち――ライトノベルでは今までにない試み、もしくは今まで日の目を見たことのないアイデアが人知れず消えていったり、逆にわっと燃え上がったりするのがこのレーベルの一側面でしょう。
それが今まで目立たなかったのは、このレーベルの送る作品が後の世の一スタンダードになる、ということが結構あったからじゃないかと思います。

変化というなら、スニーカーが変わったのではなく、ライトノベル全体が変わったのではないでしょうか?
昔よりレーベルが増えて、それらから送られるあたらしいタイプの作品が世に評価されて、場合によってはそちらが時流を作るようになって、初めてスニーカーのもう一つの顔が注目さされるようになった、というのが私の考えです。

もちろん、今でも比較的王道な、親しみやすい作品はたくさん出版されていますよ。



さて。とは言いつつも。
今回紹介させていただくのは、

「まるで人だな、ルーシー」

著者は零真似(ゼロマニ)先生。
第21回スニーカー大賞で、優秀賞を獲得した作品です。

まずは、簡単な説明を。


エキセントリックボックス、という箱がある。
人型に変形することができるこの箱は、自らの選んだ所有者の願いを1回につき1分間だけ叶えてくれる。ただしその代償として、使うたびに所有者の、人間としての要素(顔や腕、といった物質的なものではなく、味覚や喜び、器用さといった目に見えない要素)が代償として奪われる。
要素を回収したエキセントリックボックスは、その分だけ人に近づいていく。
主人公はこの箱を使って見境なく人助けを行ってきたが、そのためかなりの人間味を失ってしまっていた。


こんな状態から物語は始まります。
ちなみに舞台は現代日本です。


○「人間性が欠落する」と「人間性を獲得する」

この作品、やけに「異色作」であることが推されているんですよね。
なにが異色か、といえばそれはやっぱり設定。――というよりこの場合はシチュエーションでしょう。

なにをおいてもまず、人と箱の間で行われる「要素の受け渡し」。
これが強い。
この設定に目をつむると、この話の登場人物はそこそこ王道なキャラクターをしています。

自分よりも他人を優先してしまう主人公。
少しずつ人間らしくなっていく女の子。
主人公の昔馴染みの女の子。
哲学的でちょっと面倒くさい隣人。

等々。
これが、エキセントリックボックスという設定ひとつでえらく捻くれてしまう。
このあたり、人の精神に直接的な影響を与える設定は恐ろしいです。


この設定、感情・感覚・得手不得手といった本来目に見えないはずの要素を疑似的に可視化できるところが面白い。
特に感情。これを受け渡しできるというのがいいですね。
キャラクターが急激に変化するうえ、それがどういう感情の有無によって引き起こされるのかがはっきり分かる。というのは、個人的にも好きです。

まあ、この関係が一方通行で不可逆なのは、だからこそできることがある反面自由度は低くて、お話を作るうえでは大変そうですが。


〇「異色」のデメリット

大変そう、でいうならもうひとつ。
「ふたつのキャラクターにひとり分の人間性を分配する」というこの設定は作品を、読者の好き嫌いが分かれるものにしています。

これは一巻でのお話ですが、主人公がどんどん人道的でなくなるんですよね。
人間性を失っていくわけだから、人の道から外れていくのも分からなくはないのですが、それとは別に「共感できない」「好きになれない」という意見はやっぱり出てきそうです。

それでなくとも、人間性を失えば失うほどキャラクターは一面的になっていってしまうわけで。
これを魅力的に描くのは、なかなか難しいですよ。


幸い、このあたりはこれから良くなっていきそうな気配があるので、期待です。


……ところで、作中に「ルーシー」というキャラクターは出てこないのですが、
これって猿人のルーシーのことだったりするんでしょうか?

                             講師A

「まるで人だな、ルーシー 零真似:ライトノベル|KADOKAWA」
http://www.kadokawa.co.jp/product/321610000480/

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ネタになるうんちく
>サイバーパンクのこと
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サイバーパンクというジャンルをご存知でしょうか。
1980年代のアメリカを発祥とする物語パターンで、「サイバー」という言葉のとおりサイバネティクス、
つまり身体の一部を機械に置き換える技術が物語の中心部分に置かれていることが一つの特徴になります。
サイバネティクスについては日本では「義体技術」という言葉で表現されることが多いですね。

身体が機械に置き換えられたが故の身体能力や武装、またコンピューターを脳に埋め込んでネットワークと接続するハッカーあたりが登場するのが、
まずはサイバーパンクの基本と言えましょう。
とはいっても、ただの機械の超人を描くばかりでは「サイバーパンク」とは言い難いもの。
身体の一部が機械に入れ替わり、脳がコンピューターになったとき、はたしてそれは「人間」なのか?
サイボーグが人間であれば、すべてを機械で作ったアンドロイド(女性型ならガイノイド)はどうか?
人間がネットワークに直接つながったとき、ただのプログラムと人間の意識に何の違いがあるのか? そして、AIは?
肉と機械と電子情報の割合がどこまで行けば人間でなくなるのか? そもそも人間と、魂とは……
のようなところまで踏み込むのも、サイバーパンクの定番と言えます。

また、サイバーパンクは近未来を舞台とし、その退廃した光景を描くのもしばしば見られる特徴です。
摩天楼に降り注ぐ酸性雨、国家の代わりに強大な力を持つ企業、ストリートで泥を噛むギャングと贅沢な暮らしを楽しむ大金持ちたち。
この辺りはサイバーパンクに必須ではないものの、つきものの要素と言って良いでしょう。

代表的な作品としてはフィリップ・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』及びこれを原作とする映画「ブレードランナー」があります。
日本では何と言っても『攻殻機動隊』でしょう。士郎正宗による原作漫画、押井守による映画、神山健治によるTVシリーズ(SAC)、前日談を描いた映画(ARAISE)など、
非常に多様な展開をされ、作品ごとに切り口や雰囲気が違うので自分の好みにあった「攻殻」を探すのが良いのではないでしょうか。
私個人としては最もエンタメ色が強く、また刑事ドラマ・スパイもの的な味付けのおかげで万人受けするSACシリーズから入るのをおすすめします。

さて今回、別にサイバーパンクを今から読もうよ、見ようよ! と紹介したいわけではありません(面白い作品たくさんありますけどね)
今回紹介したいのは、サイバーパンクというジャンルが時代性と深く関わっていた作品だった、ということなのです。

そもそもサイバーパンクというジャンルの根幹にあったのは、80年代のコンピューター技術の発達です。
コンピューターはいったい何をどこまでしてくれるのか。行きつくところはどこなのか。
サイバネティクスの方は80年代にはまだまだでしたが、現在はもうかなりサイバーパンクの世界に近づいています。
これらの技術が行くところまで行ったとき、果たして人間はどうなってしまうのか。
そのような憧れと恐れが、サイバーパンクというジャンルには強く表れていたのでしょう。

また、サイバーパンクがしばしば舞台とする近未来の姿にも、当時の人々の気持ちが表現されていました。
「明るく輝いていない未来」は80年代のアメリカ人たちが想像した未来そのものです。金持ちはますます富み、庶民は公害に苦しむ。
また、当時のサイバーパンク(だけでなく様々なエンタメ)には悪役・敵役として日本や日本人、日本企業が出てくるのですが、
それは日本製品がアメリカに輸出されて大いに非難され、「ジャパンバッシング」が行われていた世情を色濃く示しています。
今のすっかり衰退してしまった日本経済を考えると、何とも複雑な気持ちになってしまうのですが。

別にサイバーパンクだけでなく、エンターテインメントとは本来そういうものです。
その時代そのものを舞台にしたものも、過去や未来、あるいは別の世界を舞台にしたものであっても。
そこにはいつだって、「その時代の人々の気持ち、希望、おそれ」が如実に出てくるものなのです。
それでは、今の読者、視聴者、ユーザーが求めるものは何でしょうか?
どんな舞台、どんな物語、どんなテーマが時代性と合致しているのでしょうか? ここは考えて損のない問題と思いますよ。
                             講師B

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作品紹介/映画紹介
>「スーサイド・スクワッド」
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7月に入って、名古屋は暑い日々とゲリラ豪雨が続きます。
湿度も相まって不快指数も高いです。なんだか研修で訪問したシンガポールみたいな気候。

愛知県でも一部、大雨被害がありましたけれど、九州の豪雨被害はさらに深刻。
一方で雨不足、水不足の地域もあると聞きます。なかなか都合よくいかないものですね……


今回は王道的な娯楽映画をご紹介します。
おおよそ1年前に日本でも公開され、すでにレンタルや配信も始まっている
ハリウッド映画『スーサイド・スクワッド』(Suicide Squad)。

語感もカッコいいタイトル。
直訳するとスーサイド(自殺)スクワッド(分隊)ですが、
スーサイドには軍隊的に「決死…死の覚悟が必要な任務」というニュアンスもあるそうですし
「Suicide Squad = 決死隊、特攻隊」というイメージで捉えるのが適当かもしれません。

映画の内容も考慮すれば「極悪特攻隊」という意訳でしょうか。
漢字の字面だと昭和のヤクザ映画的な雰囲気。
「スクワッド」には小グループという意味の他に、仲良しグループ、いつもの面々
というスラング的意味合いもあるので(コミックで)ご存知の悪党たちという
表現も少々加味される感じでしょうか。


●純潔の誓い

本題から関係ない話題からで申し訳ないのですが
「ドグマ95」という言葉をご存知でしょうか?

ドグマ95(Dogme95)は、デンマークにおける映画運動で
「純潔の誓い」といわれる下記の十ヶ条があるそうです。

 1)撮影はすべてロケーション撮影によること。スタジオのセット撮影を禁じる
 2)映像と関係のないところで作られた音(効果音など)をのせてはならない
 3)カメラは必ず手持ちによること
 4)映画はカラーであること。照明効果は禁止
 5)光学合成やフィルターを禁止する
 6)表面的なアクションは許されない(殺人、武器の使用などは起きてはならない)
 7)時間的、地理的な乖離は許されない
  (今、ここで起こっていることしか描いてはいけない。回想シーンなどの禁止)
 8)ジャンル映画を禁止する
 9)最終的なフォーマットは35mmフィルムであること
 10)監督の名前はスタッフロールなどにクレジットしてはいけない

  ドグマ95(公式サイト)
  http://www.dogme95.dk/

本質的には、過度な特殊効果やCGへの依存を否定し、作品のテーマやストーリー、演技という
映画本来の普遍的価値を意識して姿勢を正そうという「原点回帰的な趣旨」かと思います。
良し悪しは別にして、今のハリウッド映画はこの十ヶ条をひとつもクリアできないでしょう(^з^)

いうまでもなく『スーサイド・スクワッド』もドグマ95指数ゼロの映画。
だからこそ、開き直って娯楽をとことん追求すべきジャンルの映画だし、
そこに価値を見出して欲しいですよね。


●元ネタはアメコミ

この映画は、DCコミックスが刊行する同名の実写映画化作品です。
DCコミックスといえば、バットマン、スーパーマン、ワンダーウーマンあたりが特に有名でしょうか。

そして数々のDCコミックスのキャラクターを同じ舞台(世界設定)に配置させたシリーズ
「DCエクステンデッド・ユニバース」シリーズのひとつです。
マーベル・コミックスの『アベンジャーズ』みたいなイメージといえば理解しやすいかもしれません。

もちろんヒーローばかりではなく、個性的で人気のヴィラン(悪役や敵役)も含まれます。
というより『スーサイド・スクワッド』はそちらの方が主役。
DCコミックスに登場する数々の敵役や犯罪者をメインに据えた作品です。

 映画版のあらすじ
  DCコミックスの悪役たちがチームとして戦うアクション作品。
  アメリカの地下鉄で何者かによる超常現象的なテロが発生。
  解決策を見出せない政府は思い切った手段を使う。
  刑務所に服役、監禁中の超能力犯罪者、異能者たちを減刑と引き換えに(強制的に)召集し、
  得体の知れない敵に立ち向かわせることにした。
  信頼できない彼らを監視して統制するのは陸軍特殊部隊とその大佐だが、簡単には進まない。
  リスクも含めてすべては秘密裏でおこなわれる特殊な作戦だったが、
  案の定、予想外のトラブルが多発し混乱の中、進行する……

登場する悪役たちは、デッドショット、ジョーカー、ハーレイ・クイン、
キャプテン・ブーメラン、エル・ディアブロ、キラー・クロック、 スリップノット、カタナなど。

アクの強い悪党たちを共闘させるミッションって、とても魅力的ではないでしょうか。
ヒーロー同士が連む以上にワクワクしませんか?

という期待感がみなさんにもあったと思いますし、
予告編ムービーも非常に面白そうだったので、多くの人が楽しみにしていたと思います。
 
 映画『スーサイド・スクワッド』予告1
 https://www.youtube.com/watch?v=ZlWbYIs9o0w

 映画『スーサイド・スクワッド』予告2
 https://www.youtube.com/watch?v=lRGp4m8k0EY

 映画『スーサイド・スクワッド』日本版予告編3
 https://www.youtube.com/watch?v=bwoe-VsE4vY

特にマーゴット・ロビーが演じる「ハーレイ・クイン」がキュート。
悪役部隊の中でも象徴的で「華」ある存在です。

 映画『スーサイド・スクワッド』ハーレイ映像
 https://www.youtube.com/watch?v=QpXruZBdPXc


●酷評の嵐

みんなの期待値が高かったせいか、公開後の評価は散々。
公開直後から酷評が続き、TIME誌での「2016年映画ワーストテン」では9位、
ローリング・ストーン誌では「2016年最悪の映画」ランキングで1位になりました。

今でもネット検索すると、その酷評っぷりを垣間見ることができます。

  期待させる設定の割には意外性のない展開で肩透かし……
  脚本がご都合主義。アクションも期待以下……
  悪党たちがもっと大暴れすると思っていたのに、
  ダラダラと馴れ合っている間に映画が終わった感じ……
  ジョーカーはやっぱりヒース・レジャーじゃないと……

などなど手厳しい意見や指摘、感想は多いのですが
それでも、私は観て損はない作品だとみなさんにオススメします。

確かに10年、20年後にも語り継がれる様な出来栄えの映画ではないとは思いますが
「悪に悪をぶつける」「毒をもって毒を制す」というパターンは痛快ですし、
悪役、敵役でありながら感情移入をもたらすキャラクターを描くという点においては
勉強にもなるでしょう。
アクションも過大な期待をしなければ……悪くないと思いますけどね。

映画のグラフィックセンスもいい感じですし、短所よりも長所を楽しみましょう。
少なくともこれから配信やレンタルで観る人には損はないと思います。
公開前に期待値が高かったことは忘れましょう(笑)

アメリカン・コミックスを原案・原作とする映画はたくさんありますが
マーベル・コミックス系は充実してますね。
秀作である『アイアンマン』シリーズを筆頭に『アベンジャーズ』シリーズなども
評価が高く、興行収入的にも成功しています。

個人的には、アイコン・コミックス(マーベル・コミック系)原作の
同名作品『キック・アス』(Kick-Ass)がお気に入り。

「ヒットガール」を演じて知名度を上げたクロエ・モレッツ(当時13歳頃)の出世作です。
続編の『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』も悪くはないのですが、
クロエ・モレッツが女優らしく育ってしまったことで少し違和感もありました。

冒頭の「ドグマ95」の精神とは真逆ともいえるアメリカン・コミック系ハリウッド映画。
「逆もまた真なり」といいますし、楽しみ方、評価軸にも多様性があって良いでしょう。

映画から入って原作を深く知るも良し、その再現性や差異を比べてメディアミックスを
堪能するのも今時の楽しみ方です。
日本の漫画文化とは大きく異なる歴史を持つ、アメコミの魅力や面白さを発見してください。

                                 講師C



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編集・発行/専門学校日本マンガ芸術学院 小説クリエイトコース・メールマガジン

http://www.nmg-nagoya.ac.jp/

編集長:小川 翔梧(小説クリエイトコース講師)

本誌の記事・コラムは、基本的に小説クリエイトコース在学生のみなさんに対する情報提供や話題提供を目的としたものです。一部、内輪ネタや内部連絡の様な話題が書かれることもございますが、ご了承ください。
また、各記事における意見や主張は各著者の個人的な見識に過ぎません。日本マンガ芸術学院や小説クリエイトコースの見解や総意ではないことも併せてご承知ください。
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