中村うさぎの死ぬまでに伝えたい話

中村うさぎの死ぬまでに伝えたい話

  • 週刊文春で連載されていた新女王シリーズが読める
  • 人生相談が受けられる
  • 直接メールでメッセージや質問を送れる
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

まずは、メルマガを始めようと思ったきっかけから教えてください。

なんでだろう(笑)。twitterはやってるんですけど、一回であんまり量がつぶやけないじゃないですか。ある程度の量で読者のみなさんとやり取りしたいな、というのがあって、さらにメルマガという場に皆さんに来ていただいて、いろいろやり取りするみたいなことをしたいと思ったんですね。あとは、あまりにもやることがないのでメルマガを始めるというのもあるかもしれない(笑)。

例えば買い物にハマってればメルマガどころじゃなくて毎日買い物してるわけだし、ホストクラブにハマってたら毎日ホストクラブに行ってるわけですよ。でも今は何にもハマってないので、日々退屈で退屈で(笑)。だから、メルマガで読者の皆さんとやり取りとかしてると、新しくて楽しいことが広がるんじゃないかと思って。

お買い物とかホストクラブなどには?

ブランドものずっぽりの買い物にハマったのが33歳くらいだったから、20年くらい前かな。それから10年近く買い物にズカーッとハマってて、まあ波はあるんですけど、シャネルとかに行ってしまう、みたいなのは40代前半まで。その頃ホストにハマってそっちに移行してからは買い物しなくなっちゃいましたね。ホストに金をつぎ込むようになったので。

今はどちらも飽きてしまったんでしょうか?

飽きましたね。というか気が済みましたね。もう一切興味がなくなってしまいました。たとえば、そろそろお金の余裕が出てきた30歳くらいの友達が、エルメスのバーキンがほしいとか、ボッテガのなんとかかんとかが、なんて言ってるのを見て、「ふっ、青いわね、そんなものはね、いつか飽きるのよ」なんて、上から目線で彼らを見ている、みたいな(笑)。

そうはいっても世間の方から、「買い物の人だ」とか「ホストの人だ」なんて言われることもあるんじゃないですか?

それはありますね。今はもう買い物ネタとかは書いてないので、私の文章を読んでる人はそんなことはないと思うんですけど、世間的・一般的な風評で私を知ってる人は、私の名前を聞いて「買い物の人」「ホストの人」「整形の人」「デリヘルの人」だって思うみたい。まあだいたいこの4つに集約されてますね。どれ一つやってないのにね、今は。あ、整形だけはちょいちょいメンテとかはやってますけど。でも、メンテ以外のことで新しい整形はしてないです。

中村うさぎさん

“メンテ”って、なんですか?

例えば胸に入れたシリコンがもう10年経つので入れ替えなきゃいけないとか。しぼみませんけど劣化するから破れやすくなるんですよ。そうなってからじゃ大変だから、先に入れ替えましょう、みたいな。車で言ったらオーバーホールみたいなもんで。

でも、メンテってあんまりテンション上がらないじゃないですか。だって、自分が変わるわけじゃなくて、入れ替えるだけだからさ(笑)。だから乗り気になれなくて、ずるずる引き延ばしたりしちゃう。

あと、シワ取りとかエラを細くするボトックスとか。そういうやつは3カ月で効果が切れちゃって、またシワができたりエラが張ってきちゃったりするんです。だから半年に一度くらいはボトックス注射を打たないといけない。

そういうものなんですか!一度きりでいいものかと思っていました。

一回やったらそれでいい手術もあるんですけどね。鼻とかはね、そんなに老化の影響受けないから、一回やっちゃったら大丈夫。私の場合はちょっと尖らせようと思って鼻の先に軟骨入れてるんだけど。

そんなうさぎさんのメルマガ、「占い」がテーマとのことなんですが。

そうなんです。はじめは日常ネタでって思ったんだけど、それじゃ週一の配信はなかなか難しいかなと。

そんな時に友達と「占いってホントに当たるのかよ」みたいな話になって、それじゃ私が実際に行ってみようじゃないかってことになったんです。いろんな占いを受けて、当たったとか当たってないとかってことを面白おかしく書き散らそうかなと思ってます。

うさぎさんご自身は、占いは?

信じてないです!信じてないんですけど、占われるのは好きなんですよ(笑)。自分のことをああだこうだ言われて、しかもそれが当たってなかったりするとすごいテンション上がるんで(笑)。当たってたら当たってたで、「なんで当たるんだろう」とか、それはそれで楽しいので、占われるのは好きなんですよ。

私が占いに対して一番問題意識を持っているのは、“占い師が責任を取らない”ってことなんですよね。金を取って人生のアドバイスをしておきながら、それが当たらなかったと言って金返すわけでもないですよね。取りっぱなしじゃないですか。

例えば結婚に関して言うと、そんなことは占いなんかに頼らないで自分で決めろと思うわけです、私は。なぜなら、自分で決めたならそれは自己責任だから、結末が悪かろうが「ああ、自分が決めたことだし」って納得がいく。

でも、占い師に「だれだれと結婚しなさい」なんて言われて真に受けちゃって、一緒になってみたら相手がDV野郎だったりしたらどうするんだと。その時、「結婚しなさい」と言った占い師は責任とってくれるのかって思うわけ。

私自身も30代の頃、「脳の血管が詰まって40代で死ぬ」って言われたことがあるんです。まあ、信じてないから全然ショックでもなく、ああそうなんですかって感じだったんだけど(笑)。でも、信じてないとはいえそういうことを言われたら、「長く生きられないなら、やりたいことはやっとこう」とか、その後の人生観とかに影響は出るじゃないですか。

53歳になった今、「あのババア!」って思うんだけど、ババアの名前も占ってもらった場所も覚えてないので、リベンジできない(笑)。だからこのメルマガではリベンジ編をやります。当たらなかった占い師がどんな言い逃れをするか、みたいな。

中村うさぎさん

元旦に創刊されたわけですが、その理由は?

いや、めでたいから(笑)。今日から始めますっていうのに一番わかりやすいかなと思って。

では最後に、読者の方に一言お願いします。

占いを好きな人も嫌いな人も、笑って楽しめるような内容にしたいと思うので、あんま怒んないで(笑)。まあ冗談なので、軽い気持ちで読んでいただいて、「ハハハ」と笑ってもらえる、そんな感じにしたいなと思ってるんですよ。だから、軽く楽しんでいただければ、と。

※本インタビューは2012年1月~2013年2月まで配信された『中村うさぎの穴便り』創刊時のものです。
現在『中村うさぎの穴便り』はバックナンバーのみ販売しています。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

中村うさぎさんプロフィール

1958年、福岡県出身。イボンヌ木村としてゲーム雑誌ライターを始める。
1991年ライトノベル作家デビュー、『ゴクドー漫遊記』で人気に。
買い物やホストや整形などのエッセイでも絶大な支持を集める。

  • 対談
  • ジャーナリズム
  • ビジネス・経済
  • エンタテインメント
  • ライフ
  • スポーツ