林裕人のクッキングスクールへようこそ!

林裕人のクッキングスクールへようこそ!

  • 料理の世界の裏側を知ることができる
  • 林シェフオススメのお店を知ることができる
  • 直接メールでメッセージや質問を送れる
  • 発行日:毎週水曜日
  • 登録料:毎月630円
  • 登録申込ページへ

バラエティー番組などでいじられることに対しての抵抗感はあるんですか?

最初はムカっとしとった(笑)。ムカっとしてたけど、芸人さんらがおる世界でやりたいようにやろうと思ったら、それに追随できるテンションと、ノリと、ダジャレと、いろんなものを使って対抗しないと。そう思うと料理をやっててもついついオモロイほうにもっていっちゃう。

最初は料理とか真面目にやっとってん。でもな芸人さんたちは料理わからへんわけやし、ちゃちゃ入れてくるやんか、せっかく料理やっとんのに。自分に持ってくねん、全部(笑)。お笑いの人が喋るとカメラそっちに向くもん。で、俺と料理が映ってへんねん。だったら俺が喋ったる、と。

徐々に自分が前に行かないとっていう風になっていったわけですね?

そうそう。料理を伝えるために俺が喋らなあかん。料理にとっては芸人さんの喋りが邪魔やん。おもろいことが必要やったら俺が作りながら言うたるわいと。最近は、そういう人が来てても、入ってこられへん。俺、一人でぶぁーっと喋るから。合いの手だけしか入れられん。その合いの手やって、余計なとこで入られたら、「抑え」って言って払う。「だまっとれ」って。そうするとまたおもろい。

今までテレビで作られた無茶な料理No.1はなんですか?

No.1はそりゃー、“靴料理”やろ(笑)。食べ物でないものをやれって。そりゃ“母乳でケーキ作り”とか“マンホールのふたでワッフル作り”や言うてもまだ食べられるという感覚があるけど、靴は食えへんやろ。“ドブ貝”もあるけどな、一応貝や、なんとなくやけど。

ある筋の情報ですと、林先生が“ドブ貝”で料理を作られて以降、貝が食べられなくなったということなんですが。

そうそう。思いだすんや、憎い、ドブの臭いを(笑)。

それは嫌ですね…。では「これだけは譲れない」というものはありますか?

最初の一歩は譲ってないな、基本は譲ってないから。そこだけは曲げられへん。料理の基本。基本は譲れないと言ったら譲れないな。

そんな林先生が、ご自身が最後に食べたい料理は何ですか?

俺は最初に作った料理が酢豚やから、酢豚で終わるんちゃうか?

林裕人さん

いつですか?

小学校5年。

小生意気な5年生ですね。

うん、小生意気。ちゃんと揚げたで唐揚げ、テレビ見て。昔からある昼間の料理番組あるやろ。このくらい俺でもやったるわいと。材料も買うてきて。

で、死ぬ時にはその酢豚を。

そうそう。「やり始めた頃より上手なってんやろうかなー?」って。それを感じながら死んでいったら(笑)。

おふくろの味っていうのはありますか?

お母はんの料理はそう上手でもなかったけど、思い出はたくさんある。一番印象に残っているのはおにぎりで、炊きたてのごはんでにぎる塩むすびは最高やったなぁ。

それは林先生の料理のプロとしての目で見てですか?

うーん。お母はんは親も早く逝ってしまってるし、料理なんて誰にも教わってなかったんや。戦後直後で料理学校通うような時代でもなかったし、料理のこと知らんままでかわいそうやったなぁって。でもがんばってテレビの料理番組見たりなんやして一生懸命作っとったなぁ。

今のお母さんたちにも、子どものために頑張りなさいと言いたい。せっかく母になれたんだから、家族のために作る喜びを知ってほしい。自分の食欲だけでなく人のために料理があるということもわかってほしいな。

いい話ですね…。もし先生がパティシエの道を選んでなかったら、何をしていたと思いますか?

俺、デザイナーになりたかったんや、本当は。ただ色弱やねん。お母はん譲りでな。でも、何かのデザインをやりたかった。だから小さいときはポスター作りが好きやってん。運動会言うたら、普通は楽しそうなやつ作るやろ?それ小学校のとき、筋肉むきむきのリアルなやつ作った(笑)。今は料理やお菓子にデザイナーとしての想いを重ねてみたりしてるね。

某番組で作られる料理と共通点があるような…。先生、一般的に飲食の世界の修行って辛いことが多いような気がするんですが、一番無意味だと思った修業は何ですか?

んー、無意味って感じたことがないな。っていうのは、もとを取らな損やと思う。やったことはどっかできっと生きるから。

なるほど。では、メルマガを出そうと思われたきっかけについて教えてください。

喋りたい(笑)。喋りやねん俺。教師やろ、もともとが。作るだけでは満足できへんねんな。食べてもらっておいしい言うてもらったら、技術人としては嬉しいなあと思うけど、それだけでは満足できない。なにかを伝えると言ったらいい格好やけど、とりあえずうんちく垂れかもわからんけど、伝えたい。

林裕人さん

最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

そうやなあ。メルマガではテレビ等では語れない、料理の情報を伝えたり、皆さんの疑問・質問にお答えできればと願っています。料理のことはもちろん、個人的な悩みやいろいろなことを僕に投げかけてください!聞かせてください!

林裕人さんプロフィール

1954年、大阪市出身。元辻学園調理・製菓専門学校主任教授。現在は大阪府洋菓子工業協同組合常務理事、などを務める。バラエティ番組での珍素材による料理や、芸人たちとの丁々発止のやり取りで知名度を高め、現在も多数のテレビ番組に出演している。

  • ジャーナリズム
  • ビジネス・経済
  • エンタテインメント
  • ライフ
  • スポーツ