今回ご登場いただいたいのは、韓流アイドルグループ・2PMの熱烈ファンで、ブログ「PM刑事(ぴえむでか)」の管理人のお二人。まぐまぐ有料メルマガ部門では隠れた人気急上昇メルマガを発行し、2PMのファンの間でも有名なこちらのメルマガ&ブログ。その管理人は一体どんな方なのか? 2PMの魅力やファンとしての生き方について熱く語ってもらった。
出会いは軽い気持ちから。2PMにハマるきっかけ。
──まずはお二人の2PMとの出会いについて教えてください。
W そもそも私たちは韓流のアイドルとかドラマって、そんなに興味がなかったんですよ。でも、世間がやけに騒いでいるから、じゃあ見てみるかっていうのが最初なんです。あれは2011年くらいだったかな。ヨン様なんかがブームになった一番最初の頃の韓流ブームからちょっと落ち着いた時期ですね。CS放送見てたら、韓流のタレントが出てくる歌番組が始まったんですよ。そこに2PMが出ていて、この人たちミュージックステーションにも出てたよなぁ~って見入ってしまったのがファーストインパクトですね。
C 私も同じような感じなんですが、ちょっと違うというか……。実はその頃、海外にいたんです。それで毎日、日本のニュースをインターネットで読んでたんだけど、日本のニュースなのにK-POPのタレントや俳優が芸能ニュースで出てくるから、日本のニュースになんで韓国人が出てくるの?ってすっごく不思議で……。日本から来る人もBIGBANGのCDとか、韓流ドラマのDVDを持っているのがず~~っと気になってて、それで帰国して、じゃあどんなもんか見てやろう!って、見てみたらハマッちゃったんですよね~。
──たまたまテレビやドラマを見てしまったから、ハマッたというワケですね。
C ドラママジックってすごくて、こんなもんしょーもない! こんなシチュエーションあるワケないじゃん!って思ってても、地上波でず~っと放送されて見てると、気になって仕方なくなるんですよ(笑)。その見てたドラマに2PMのメンバーが出てたのが、ファンになるキッカケ。「シンデレラのおねえさん」っていうドラマで、暗い内容なんですよ。継母と連れ子の確執のドロドロしたので、人をいじめたら視聴率が上がる!みたいな典型的な韓流ドラマだったんです。そこに2PMのメンバーのテギョンが出てたんですよ。小道具なんかも最先端なものはみんな出しとけ!みたいな感じで、高級車乗って、バリッとしたスーツ着て、ワイン飲むときもちゃんとチーズ置いたり(笑)。ベタな設定だったよねぇ~。
W なんか昔のドラマっていうか……百恵ちゃんのドラマみたいなね。だからオバチャンたちはハマッたんじゃないかな。あ、懐かしいなぁ~みたいな。
衝動的にブログを開設。
W ファンになって4か月くらいで、何かもう、愛を叫ばずにはいられない! 何か書かずにいられない! みたいな感じになって、2人で家飲みしてたときに「なんかやっちゃう!?」ってノリでブログを開設したんです。私たち調べたり探したりするのがすごく好きで、先回りしてああでもない、こうでもないって調べてたら、コレ、やってることが刑事みたいだよねって。それでPM刑事という名前になったんです。あと、ゴロもよかったんですよね。ファンの間では2PMは「ぴえむ」って言われているんです。だから「ぴえむでか」。……探偵とかでも良かったんですけど、「ぴえむでか」ってすごい言いやすいじゃないですか。
C チケット取るにしても、一頃はものすごく取りにくかった時期があって、一回の抽選でどうやったら効率よく、何枚のチケットを手に入れられるのか、検討したり調べたりしていたんです。その流れで、羽田空港にお迎えに行きたい、じゃあどういうタイミングで行ったらいいのか?って調べたりね。
(※お迎えとは、来日するK-POPアーティストをファンが出待ちすること)
W お迎えで待ってる時なんか完全に張り込みだよね。空港から2PMのメンバーが出発する時に、韓国のファンの人たちが写真をTwitterにアップしてくれるんですよ。そこから計算して、どの飛行機で何時に到着するのかって調べたりね。
C コンサートのある日の前日か当日が多くて、その日を基準にしてそろそろかなぁって。
W Twitterから情報を取るから、それまではガラケーだったけど2PMのファンになってすぐ、スマホにしましたからね(笑)。新大久保に来てる韓流ファンのオバチャンってものすごくスマホを使いこなしてるんですよ。ファンになりたての頃、新大久保行ったらみんなスマホで、こりゃガラケーなんか使ってる場合じゃないやって。
2PMのココを見てほしい!トップ3 まずは……
W 歌……だよね。ウチには天才がいるから、将来、グラミー(賞)いきますよ。
C アハハハ。もう、ファンってこうなっちゃうんですよ。周りが見えないっていうか。
W Jun.Kっていうメンバーがいて、彼が本当に天才なんですよ。生歌聞いたら痺れますよ。
C コンサートのリハーサルの歌声が外まで聞こえたりするんだけど、彼の声だけ外まで聞こえてくるんだよね。リハの歌声でも痺れるレベル!
W K-POPアーティストが出るK-POPの祭典みたいのがあって、いろんなアイドルのファンが集まる時なんか、Jun.Kが歌うと他のファンのコとかみんな「え?」ってなるんですよ。え?誰?誰?みたいな。
C Jun.Kのソロアルバムには、世界的ピアニストのランラン氏とコラボした曲も入っていたりして、もう、ホント、最高なんですよ。
W 日本だとK-POPのアーティストって日本語で歌うんですが、やっぱりハングルで歌った声を聞いてほしいですね。日本だと契約の関係とかあるみたいで、日本語で歌わなきゃいけないみたいのがあるんだけど、ハングルで歌った時の歌唱力はすごいですよ。日本語でも彼の歌唱力は感じられるとは思うんですが、感情が声にのりやすいハングルの曲も沢山の人に聞いてもらいたいですね。
C そうそう。生き生きしてるよね。やっぱり母国語で歌うと気持ちの入り方が違う。だってOne Directionが日本語で歌ったらどうなのって(笑)。
W 確かに(笑)。楽曲も韓国と日本で違うこともあるしね。メンバー全員が作詞作曲しますからね。ホント、特にJun.Kのソロは聞いて欲しいですね。
2PM 注目のポイントその2は……
C やっぱりパフォーマンスじゃないかな。
W え~~~メンバーの仲の良さじゃない。
C それはもうちょっとちゃんと見てもらってからよ。
W じゃあやっぱりパフォーマンスで(笑)。2PMのメンバーって、みんな身長が180cm超えてるのに、バク転とかしちゃうんです。普通、高身長の人ってバク転するのが難しいのに、軽々としちゃうんですよね。
C 20代後半でそこそこいい歳なのにね(笑)。
W ダンスが一番巧いのは……ウヨンさんっていわれてますね。独特な動きをするんですよ。ソロのダンスももちろん見て欲しいけど、やっぱり6人揃ったパフォーマンスがすごくイイ! 日本版PVの『I’m your man』は特にオススメで、女子はクラッときちゃうはず。通称ネクタイダンスって言われてて、ネクタイを外してワィシャツのボタンをガッ!って開けたら、みんなギャッ!ってなっちゃう(笑)。
C それが観たくてライブに行くよね。ワイシャツをガッ!ってやるのを観たいから。ネクタイを外す時に左を向いてやるから、あたしたちはライブは左側で観たがるのよね。
W そうそう。ニヤニヤしながら覗き込んじゃう(笑)。
C でも、みんなすごくイイ体してるよね。
W 肉体美も見て欲しいよね。でも、ライブがないときとかちょっとブヨッてる時もある(笑)。
C それでも普通の人と比べたらすごいよ。贅沢なレベルでたるんでるんだよね(笑)。でも、芸能人なんだから、このくらいはやってくんなきゃってね。
W そうそう。こっちはお金払って観に行ってんだからね~。
2PM 注目のポイントその3は……イケメンとブサイク!?
W ルックスも注目ポイントかな。特に3人はね。
C 残りはブサイク(笑)。でも、それも含めて好きなんですよね。
W あたしたちの間ではイケメン枠がニックン、テギョン、チャンソン。ブサメン枠がJun.Kとジュノ、ウヨン。
──そんなお二人の“推しメン”は?
C あたしはチャンソン。でも、チャンソンの良さって映像じゃ伝わらないのよね~。たまに目が死んでるし(笑)。それでもね、キレイなんです。そう! キレイなんですよ!
W いつも鍛えてて、すごいキレイな体だよね。ライブでも、Tシャツ脱いで投げるのが恒例で、もう誰もがキャー!ってなっちゃいますからね。
C Tシャツ欲しいわ~。もし取れたらすぐ匂い嗅いじゃう(笑)。ジップロック入れてすぐに冷凍保存よ(笑)。
W あたしはウヨンが推しメン。歌は巧いけどブサメンって、あ~天は二物を与えずってこういうこと言うんだって(笑)。
C あ、でも、このイケメンとブサメンって、ソロでCD出してる3人がブサメンじゃない。やっぱり、天は二物を与えなかったのよ(笑)。
2人 でも、それも含めて2PMの魅力なのよね~。
──メンバーと至近距離で会える機会はあるんですか?
W ハイタッチ会ってあって、直接ふれあうイベントがあるんだけどみんなその0コンマ01秒に命賭けるよね。あたしたちは行かなくなったけど……
C そこで大枚はたくよりもライブ観たいよね。
W ライブであのコたちが拙い日本語でやり取りするのとかイイよね~。拙い日本語でメンバーがワチャワチャやるの、そこがあたしたちの萌えポイント。あ、そんな日本語まで覚えたのねって、もう、親気分(笑)。なんか見守る感覚ですね。
2PMのファンってどんな人?
W 意外とみんな二股かけてるよね。ジャニーズも好きだし2PMも好きとか、K-POP全体が好きっていう人とかね。
C そういういろんなアーティストのファンの人を雑食ペンって言うんですよ。ハングルでファンのことをぺンって言うんで。
W ジャニーズのファンみたいにウチワ作ったり、応援ボード持ってライブ行きますよね。「ピースして!」とか「ウィンクして!」って書いたりね。でもやってくれるメンバーもいれば、してくんないメンバーもいるよね。
──お二人とも応援ボードは持っているんですか?
C シンプルにチャンソンの「CS」ってイニシャルだけですけど、彼女のは……
W あたしは彼の名前。ウヨンの名前と「SEXY WooYong」って……書いてます。キャーーーー! 恥ずかしい(笑)。
C 恥ずかしいよね、言葉にすると。夢に出ちゃいそう(笑)
W でも、これはあたしが思ってることじゃなくて、彼が言われたら嬉しいだろうなって言葉を書いてみたんです。メンバーの中で、いつもカワイイって言われているから、セクシーだったら見て貰えるかなって。
C あたしはいろいろ言葉を考えて作ってきたけど、今のシンプルな「CS」に落ち着いた。いろいろ姑息なこととか考えたなぁ~(笑)。いかに目を惹くかってずっと考えてたけど、シンプルな方がパッと目に入るじゃないですか。なんかもう、一周回って辿り着いた感がありますね。
W あたしもこのボードを作ってから、もうずっと何年も使ってますね。あたしは今日ここにいるわ!って自己主張みたいなね。
C 同じ物の方が意外とステージから見えるみたいだからね。
W 今日も来てくれてるね!ってわかって貰えるようにしなきゃって思うんですよ。
C 完全に自己満足よね~。
W 今日も見てもらったねって勘違いでね。
C その勘違いのお陰で今日もビールが美味しい!って……可哀想でしょ、あたしたち(笑)。
W ホント、可哀想だよね、あたしたち(笑)。こんだけ貢いでるのに、何にもしてもらえないって。ホストと客の関係より酷い(笑)。でも、ファンとはかくあるべしなんでしょうね。
C あたしたちがあんたたちを食わしてあげてるんだからって言ってても、本人たち目の前にしたら、キャーー!ってなっちゃうよね(笑)。
W でも、初めて空港でお迎えしたときとか、キャー!てなるよりも、なんだこれって感じだったよね。みんな殺気立ってて。オバチャンばっかだけど、すごい黄色い声。
C オバチャンだけどみんな気張るよね。アリーナなんか取れて、席に着くとまず化粧直したり。誰も見てないよ!って思いながら、自分もポーチ出して化粧直したり(笑)。
W 親子で来てる人もいるよね。娘連れてきたりね。親が好きだとその影響で子供も好きになるから。下は10代、上は70代くらいまでいるよね。そう言えば、更年期で生理止まってた知り合いが2PMのファンになってライブとか行くようになったら生理が来たって(笑)。
C 女子を活性化する魔力があるんですよ、2PMには。
W もう、爆笑よね(爆笑)。なんか2週間でまた生理来たりとかあるよね。ライブ行ったらまた来ちゃったとか(笑)。ちなみにそれ、私経験済みです。
C ライブ行ったらホルモンバランスが調えられて、お肌プルップルになったりね。でも、ライブの疲れが3日後に出て風邪引いたりね。
有料メルマガで伝えたいこと
──有料メルマガでは質問コーナーを設けて、ファンからの質問にも答えていますよね。
W もう、5年もファンをやってるし、メルマガではお金も払ってもらっているんで、知りたいことがあったらなるべく答えられるようにしたいって気持ちはあります。特に新しいファンの人たちは知らないことばっかりだし。
C 今まで知った情報、体験したこと、見つけた方法ってファン同士ではなかなか情報交換しないんですよ。こうやったらチケットが取りやすいとか、出待ちするならこの場所から見た方がイイとか、そういう自分が苦労しながら得た情報だから教えたがらないのかも。
W 長年ファンをやってる人には当たり前でも、新しくファンになった人にはわからない事って多いから、そういう人たちにはなるべく分かり易く教えられるようにしてます。
C でも、丁寧に教えているのに、何回も同じ事を聞く人には「まずブログ読んで!」って思う時も……あ、あんまり丁寧とは言えないか。ババアは優しくないのかなぁ(笑)。でも、この歳になったから、こういうK-POPのアイドルにハマッたのかなって。若かったら現実の自分が楽しいから、目が向かないと思うんですよ。若いファンのコが沢山お金を使っているのを見ると心配になっちゃう(笑)。
W 母親世代としてね(笑)。
C 10万円とか払って一緒に写真撮ったりしてても、急に好きな人できて結婚するってなった時に何も残ってない、っていうのは心配ですよね。同じアーティストのファンになったってことで、シンパシーを感じることもあって、ちゃんと年金とか保険払いなよって(笑)メンバーは結婚してくれないから。
W ライブに来るより合コン行ってるほうが楽しい年頃だと思うし。素敵な彼氏見つけなよって。
C 2PM見てても同じことを思うんですよ。歌巧くなったね、日本語上手になったねって……完全にお母さんですよね。今、俺って言葉使ったね。そんな言葉覚えたんだって。
W でもこういう“オタク”になったことで、わかったことっていっぱいあって、昔はアニメオタクとか「気持ち悪い!」って思ってたけど、あ、一緒だって。アキバ行ってたくさんCD買う気持ちわかるもんね。メルマガを読んでくれる人たちと変わらない、こういう等身大なスタンスは変えずにいたいと思ってます。
C ファンはみんなオバチャンばっかだからね。あとは「よかったでしょ?」みたいな押しつけがましい言い方はしないで、事実や出来事はありのままを伝えたい思うんです。
PM刑事は2人で1人
W 元々、私たちって“フツーの友達”だったんですが、2PMをきっかけに“オタ友”になったんです。2012年の4月から もう、来年はないかもねって言いつつズルズルね……
C ブログじゃ絶対に顔出しはしてないし、指一本写真に撮ってないです。
W ブログでいつも「2PMのぺン(ファン)はブス、デブ、ババア」って公言してるから、たぶん読んでる人たちからは私たちもそう思われてんじゃないかな(笑)。でも、恵まれてますね。素敵な読者さんが多くて。
C あたしの方がアンタよりもこんなに好きなの!みたいな、ファンであるからこその愛情の暴走というか、ネットだと割と書かれやすいと思うんだけど、誹謗中傷とか、そんなに酷いことも書かれないし。
W ウチは2人でやっているんで、書かれたとしても慰め合えることも大きいと思うんですよ。これが1人で書いてたら、凹みまくってヤメちゃってると思いますね。2人でやってることで良かったことは他にもあって、K-POPのファンって、そのままハングル勉強して覚えちゃう人がけっこういるんですが、その辺はあたしたちはビミョー(笑)。あたしは聞く方が苦手なんだけど、ちょこっと読めるんです。それで彼女は……
C あたしは一切文字が読めなくて、ドラマやCDを聞いて覚えた発音がわかるから、彼女がザックリ読んだこととか聞いたことをあたしが訳したりするわけです。
W ザックリ読むって、要するに「あいうえお」みたいな文字の羅列をそのまま言うってことで、それを並べて読み上げるとね。
C そう、あたしが翻訳機のように訳すんです(笑)。だから、そういう意味でもあたしたちPM刑事は2人で1人なんですよね。
取材後記
インタビューの最後にお二人から「今日の話を聞いた感想を書いて欲しい」とお願いがあった。末筆ながら感想を書かせていただきたいと思います。
お二人の話を聞いて、何かに熱くなること、一途に好きになることは本当に素晴らしいと思った。その思いが相手に伝わることが仮になかったとしても、その思いを伝えるために行動することは美しい。
そういった行動や思いをオタクということがある。でも、オタクでもいいじゃないかと。無味乾燥の毎日よりも、オタクとして心に体に汗をかく日々の方が魅力的ではないだろうか。
インタビューの熱気が冷めぬまま、2PMの曲を探してみた。2PMのことを楽しそうに話すお二人の姿を思い出し、これも「ハマるきっかけ」になりえるように感じた。
チャンソンとウヨンが二人のボードを見て、ウィンクしてくれることをお祈りいたします。楽しいインタビュー、ありがとうございました。
2PMファンブログ運営 PM☆刑事さんプロフィール
野獣アイドル☆2PM様の明るい未来をココロより深く見守ります。
某ブログサイトではぴえむ愛を4年間語り続け、2016年3月~ブログ引っ越し!
2PM愛が5年目も止まらない!ぴえむ☆でか愛してくださいwww