どうして、ギャンブルはやめられない?
ではここで、少し考えてみてください。人間は、なぜ競馬やパチンコなどのギャンブルにハマる人がいるか、知っていますか?
その答えはシンプル。「当たるときもあれば、当たらないときもある」からです。このような状態を、心理学では「不定率強化」と言います。これが、たとえば「いくたびに1,000円勝つゲーム」だったとしたら、誰もハマらないのではないでしょうか。このような場合を、逆に「定率強化」と言います。
これは金額が上がっても同じこと。「いくたびに30,000円分のタマが出る」という状態だったらどうでしょう。この場合も、最初のうちは誰もがうれしがって通いますが、いつのまにか足が遠のいてくるはず。「まぁ、今のお金がなくなるまでは、いかないでもいいなぁ…」という状態になるはずです。「いや、それでも毎日通い続けるよ」という人は、かなり金欠。ていうかお金の使いすぎです。余計なお世話かもしれませんが、普段のご利用は計画的に。
それは、変わるからこそ
すなわち人間は「変化がある」からこそ、ギャンブルにハマるもの。変化がない人生ほど、つまらないものはありません。当たるとき、当たらないときがあり、それがいつ来るか分からないからこそ、ひたすらパチンコや競馬にお金をつぎ込むのです。
これは、ネズミの実験でも同じです。ネズミのオリにレバーを設置して、「押すときに、エサが出るときと出ないときがある」というパターンにすると、ネズミはポコポコポコポコとひたすらレバーを押し続けます。しかし「いつでもエサが出る」ようにすると、そこまではレバーを押しません。人間は根本的なところで、ネズミさんと何も変わらないのですね。チュチュー。
デートも同じこと?
はい。前置きが長くなりました。これはデートでも同じことです。
たとえ「デートは男性がおごるもの」という価値観があったとしても!またいかにその男性が大金持ちだったとしても!そしてその女性がいかに美人だとしても!魅力的だったとしても!たまには女性から払ってあげることが、彼の気持ちをつかむためには、何より有効なのです!
もちろん金欠の男性には嬉しいでしょうし、もし大金持ちであったとしても、「いつもは払ってくれない女性が、今回はおごってくれた」という「心の動き」こそが、彼にとっては嬉しく感じるのです。「この子は、僕とのデートによって、気持ちが動かされた」と感じるわけですね。それはある意味、ギャンブルと一緒。「変化」があるからこそ、男性は喜ぶわけです。