緊急事態でも原発を止められない安倍首相
それでも、日本の為政者のトップである安倍首相は九州の原発を止めようとはしない。これは一体なぜなのか?熊本大震災の本質はまさにここにある。日本が沈没するかもしれない時に、日本の首相は原発を止める決断をしないのである。なぜか?
安倍首相の思惑としては、何も複雑なロジックがあるとは思えない。これは安倍首相の政治的姿勢に深く関わる問題であると考える。要するに安倍首相は日本の「独裁者」になりたい政治家なのである。
よって、原発問題にしても、技術的問題はさておいたとしても、最終的な原発の命運は安倍首相自らが握りたいと思っているふしがある。これは極めて危険な思想・妄想である。
原発は「技術」ではなく「政治」の問題である
結論を言えば、国民の多くがこの原発問題に気がつき、マスコミの報道管制が効かなくなった時、安倍首相は原発の停止を命じるだろう。そして、それはあっけないほど粛々と行われるだろう。
これは何も安倍首相が世論に屈したわけでもなく、原発の危険性を悟ったわけでもない。「政治的決断」によって原発は止められたことになる。この事実が安倍首相にとって大切なのだ。
つまり、日本の原発政策で安倍首相が狙っているのはこのことなのだ。
原発の行く末は技術的な問題によって左右されるのではなく、全て「政治的決断」によって決められるということだ。このことは一握りの為政者によって原発が恣意的に取り扱われることを意味している。原発が国際政治を含めた、政治的駆け引きの道具にされるということだ。
こう考えると、今回の熊本大震災で、日本のリスクは様々な意味において跳ね上がったように思われる。小松左京の『日本沈没』が絵空事ではなくなる世の中が到来したかのようである。
本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2016年4月26日)
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「あなたにとってハッピーな世の中とは、どのようなものですか?」驚かせてすみません。私は不破利晴と申します。私は、元駐レバノン特命全権大使・天木直人氏と共に、「インターネット政党」の成功に向けて活動しています。インターネット政党『新党憲法9条』のWebサイトをつくり、日々の運用管理をしています。想像して欲しいことがあります。→「毎日働き詰めで辛くありませんか?」→「生きることに目的を見失って辛くありませんか?」→「あなたにとってハッピーな世の中とは、どのようなものですか?」インターネット政党の主役は「あなた」です。