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「天皇制国家」と日本会議~現代日本人を虜にする国家神道的メンタリティ=高島康司

これは宗教の取り込みではない

しかし、間違ってはならないのはこれは「宗教の取り込み」ではないということだ。「日本会議」には多くの宗教団体が結集しているので、右翼系の宗教団体の取り込みはすでに行われている。

スピリチュアリズムはいわゆる宗教団体ではない。神秘体験を信奉する膨大な数の人々が、組織されずに存在しているのである。その数は宗教団体を圧倒するはずだ。

いまからはじまるスピリチュアリズムの政治的な取り込みは、こうした層を対象にすることで、天皇制国家の神聖性を自明のこととして実感する人々を増やし、憲法改正の追い風にしてゆく可能性が大きい。

7月参院選に立候補する「カリスマ」

おそらく次の参議院選挙では、スピリチュアル界のカリスマ的な人物が立候補し、注目を集めることになるだろう。彼らは日本と日本民族の神聖性を強調し、スピリチュアルな啓示を与えることだろう。

もしこうしたことが起こるとするなら、それは歴史的な転換点にもなるはずだ。7月はすぐそこまで来ている。

【関連】アベノミクスはなぜ失敗したか? 戦争より先に国民が死にゆく日本=矢口新

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未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』(2016年5月6日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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