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株式投資と心理学の密接な関係~ノーベル経済学者が説く2つの心理状態とは=栫井駿介

合理的に考えよ!

群集心理だけでなく、投資家個人の心理も非常に重要です。

人は損失の痛みを利益の喜びよりも大きく感じる「損失回避」の傾向を持っています。それにより、損が発生した時には損失を確定することを嫌がり、かえって損を拡大させてしまうことがあります。逆に利益が出たときは、少しの利益でもすぐに確定してしまい、大きな上昇を逃してしまうものです。

株価はあなたが買った価格とは関係なく動くので、今の損益はあなたがとるべき行動と関係ありません。合理的な投資家は、過去の費用は将来の選択には影響を与えないという「サンクコスト」の考え方を徹底しています。極端な話、自分が買った価格は投資した瞬間に忘れてしまった方がいいものなのです。

心理学を学ぶことで、投資に対する重要な示唆を得ることができます。しかし同時に、人が心理に抗うことの難しさも示しています。常日頃から合理的に考えるのはもちろんですが、心理に負けそうになった時に、隣で引っ張ってくれる伴走者が必要です。

つばめ投資顧問はあなたの伴走者になることを目指しています。

【関連】PERやPBRに惑わされず本物の割安株を発見する2つのアプローチ=栫井駿介

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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2016年5月25日号)より

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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