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安倍首相「リーマン危機前夜」に世界が失笑。伊勢志摩で日本が失ったもの=斎藤満

伊勢志摩サミットの“失点”で自縄自縛に追い込まれた日本

しかし、それに騙されて「ヘリ・マネ」を続けると、所得再配分という財政機能、金融仲介という金融機能を破壊し、政府が率先して「偽小判」の鋳造に励むのと同じことになります。

これは悪性のインフレにつながる面があり、一旦始まると止めるのが困難になります。

今はデフレだからインフレの心配は無用、インフレになったら2%の目標があるから抑えられる、との説がありますが、一旦秩序を壊してしまうと、2%の目標に収めることはまず不可能です。

サミットで世界を動かせなかったばかりに、日本は無理を強いられ、自ら危険な選択に向かおうとしているような気がしてなりません。

【関連】アメリカの戦略転換と「第2次麻生太郎内閣」誕生の真実味=斎藤満

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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2016年5月29日)
※太字はMONEY VOICE編集部による

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