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ジョジョの奇妙な黒田バズーカ~イカサマは2018年にバレるんだぜ…=東条雅彦

俄然、注目が高まる「日銀の国債保有比率」

この日銀の国債保有比率は、今後、世間から注目が高まってくるはずです。

最近、高まる日銀の国債保有比率を懸念する報道が行われています(まだ大々的には扱われていませんが…)。
日銀の保有国債300兆円突破 比率3割に、強まる依存 – 日本経済新聞
日銀の国債保有331兆円 全体の32.0%に 15年12月末時点 – J-CASTニュース

今のペースで政府が借金を増やし続けて、日銀が異次元緩和を継続すると、日銀の保有比率が限りなく100%に近づいてしまいます。

<日銀の国債保有比率【予想値】>

年月 日銀 政府(単位:兆円) 保有比率
201504 288 911 32%
201604 368 951 39%
201704 448 991 45%
201804 528 1031 51% ★
201904 608 1071 57%
202004 688 1111 62%
202104 768 1151 67%
202204 848 1191 71%
202304 928 1231 75%
202404 1008 1271 79%
202504 1088 1311 83%
202604 1168 1351 86%
202704 1248 1391 90%
202804 1328 1431 93%
202904 1408 1471 96%
203004 1488 1511 98%
203104 1568 1551 101%

日本経済新聞に載っていた識者のコメントを下記に引用します。

モルガン・スタンレーMUFG証券の杉崎弘一氏
「日銀が今のペースで国債を買い続ければ、17~18年には流動性低下の弊害が出てくる」

SMBC日興証券の末沢豪謙氏
「18年末には日銀の保有比率が5割を超え、保有額もGDPを上回る可能性がある。経済成長と両立した財政再建の重要性が増している」

杉崎氏、末沢氏ともに、日銀の国債保有比率が2018年に50%を超えると主張しています。

私の作成した予想値と完全に一致しています。

保有比率が50%を超えると、流動性が低くなり、日本国債が暴落してしまう可能性が高いです。今の「異次元緩和」は確実に限界に近づきつつあります。

承太郎はどのようなイカサマをしていたのか?

ここで、『ジョジョの奇妙な冒険』で承太郎がやっていたイカサマの種明かしをしましょう。

敵のテレンスは読心術を使って、承太郎の心を読んでいました。

ところが、野球ゲームのコントローラーを操作していたのは承太郎ではなかったのです。

承太郎の隣で野球ゲームを観察していた祖父のジョセフがスタンドを使って、コントローラーを操作していたのです(承太郎はコントローラーを操作しているふりだけで、実際にはジョセフのスタンドが操作していました)。

テレンスはジョセフをゲームの傍観者だと思っていました。

だから、承太郎の心をいくら読んでも、予想が当たらなかったのです。

ものすごく単純なイカサマです。

金融政策に関してはどうしても日銀が目立っているので、市場参加者は「日銀」に注目しがちです。

次の金融政策決定会合は来月の6月15・16日に開催されますが、「サプライズはあるのか?」と市場は期待することになるでしょう。

しかし、注目する相手が間違っています。真実は下記の通り。

  • 承太郎 = 日銀
  • ジョセフ = 政府

ゲームのコントローラーを握っているのは、日銀ではなく政府です。

政府が国債を増やし続けるから、日銀が買い支えに走っているという事実から目を背けるべきではありません。

Next: 「毎年80兆円の国債を市場から買い切る」というイカサマ

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