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FPは見た!資産運用に失敗した人々がハマった3つの罠=梶原真由美

(3)盲目的に加入する学資保険

生まれたら学資保険」と思っている方が多すぎませんか?

加入(または加入希望)の理由を聞いてみると「自分の親も学資保険に入ってくれていたから」「みんな入っているから」がダントツです。

私たちの親が学資保険をすすめる理由は、自分たちは加入していて良かった(お金が殖えた)からなのです。確かに親世代(昭和30年代~平成2年頃)の保険予定利率は6%前後でした。対して、現在(平成28年)の保険予定利率は1%前後です。平成29年4月よりさらに引き下げられる予定です。

こうなってくると、学資保険の最大のメリットはお金を殖やすことではなく「保険機能を利用した積立預金」です。貯蓄が苦手な方は、強制的に毎月保険料として口座から引き落とされるので便利かもしれないですね。

ただ、お金を貯めながら運用したいなら、もっと合理的な選択肢はあるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

どちらにしても「みんな入っているから」「親が入れというから」といった加入理由はやめましょう。

なぜ資産運用しているつもりがやられてしまうのか?2大理由

今回挙げた例は一部で、他にも「やられちゃってるなぁ」と思うことは多いのですが、なぜ、そういった失敗をしてしまうのでしょうか?

<1.投資商品ではなく「人」「企業」を信じてしまっている>

販売員や販売会社が良いかということと、その商品が良いかは「別の話」です。これを混同してしまい、「この人(企業)が勧めてくれる商品なら、良いものに間違いないはずだ」といった思考停止が起きてしまっているのだと考えます。

心理学的には「認知バイアス」と呼ばれていて、人が間違いを犯す要因と言えます。感情を入れずに、その商品を客観的に分析する目を持ちましょう

<2.資産運用の明確な目的と戦略を持っていない>

何のために運用をしているのか?といった目的とともに、運用期間・期待リターン・想定リスク等の運用戦略を持たずに投資を始めると、運用商品の選択肢ばかり広がってしまい、情報処理が間に合わず選択ミスを犯しがちになります。

運用目的や戦略をしっかりと持つと、運用商品の選択肢は絞られますので、選択ミスも減ると思います。

いかがでしたでしょうか? 人は「自分の選択がミスであった」と認めて損切りすることがなかなかできません。だからこそ、第三者へ相談し、時には背中を押してもらうことが必要なのかもしれませんね。

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億の近道』(2017年3月16日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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