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弱気転換ラインの110円50銭を守れるか?各通貨ペンタゴンチャート分析=川口一晃

米ドル/円が下落エネルギーの強い相場に転換する価格のポイントは、110円50銭を終値で割り込むことだ。上値のメドとしては117円75銭前後を考えたい――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新の各通貨ペア分析をお届けします。(☆ペンタゴンチャート分析<為替編>

※本記事は『☆ペンタゴンチャート分析<為替編>』(2017年3月19日号)の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている

米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンド 各通貨ペアチャート分析

米ドル/円(USD/JPY)節目が効いている

170321pentagon_usd:jpy

先週のレポートでは、EFラインに注目した。上値抵抗線EFラインを超えることが出来ないのであれば、上値の重たい展開になる可能性があったからだ。実施には、EFラインを超えることが出来ず、AFラインをも割り込んできた。そして、115円前後にある節目も超えることができなかった。なお、短期では上値の重たい展開に転換した。次の注目日は3月22日前後である。

A点水準:約117円75銭
B点水準:約113円25銭

今週のポイントは、節目を超えることが出来ずに上値の重たい展開が鮮明になるのかということである。

あくまでも個人的見解

BFラインに注目したい。先週末に割り込んでしまったBFラインが上値抵抗線となるのか否かがポイントになるからだ。BFラインを超えることが出来ないと上値の重たい展開が鮮明になる可能性がある。

(川口の捉え方…取扱いに注意)アメリカの利上げは実施されたのだが、マーケットは4回を期待していたにも拘わらず4回の利上げが遠のいたことから、ドル円は逆に円高に振れている。オランダの選挙は与党が勝利をしたものの議席は減少、極右政党は敗れはしたものの議席は伸ばした。ホッと胸をなでおろした程度である。

値動きのポイント

上昇のエネルギーの強い相場が続いている。上値のメドとしては115円前後を考えたい。下落エネルギーの強い相場に転換する価格のポイントは赤丸水準の110円50銭を終値で割り込むことだ。

今週の価格ポイント(短期)

現在は弱気相場。堅調な展開になる価格は、113円75銭を終値で超えることである。

現在のシナリオ

上値の重たい展開が続く可能性がある。上値抵抗線BFライン、AFラインが控えている。また、先週末の終値はCFラインをも割り込んでしまっている。そして、E点が位置する時間帯より下落が鮮明になっているからである。

第2シナリオ

下げ止まりから落ち着いた動きになる可能性もある。下値支持線DFラインが控えている。また、現ペンタゴンのど真ん中の時間帯以降、上値も下値も右肩上がりに推移しているからである。

ユーロ/米ドル(EUR/USD)上値の節目に挑戦

170321pentagon_eur:usd

先週のレポートでは、ACラインに注目した。ACラインの水準を維持することが出来れば、下げ止まりから落ち着いた動きになると期待されたからだ。実際には、ACラインを維持しながら、B点が位置する時間帯より上昇を加速させてきた。なお、短期では堅調な展開に転換した。次の注目日は3月24日前後である。

A点水準:約1.055ドル
B点水準:約1.125ドル

今週のポイントは、上値の節目を超えて上昇トレンドに入ることが出来るのか否かということである。

あくまでも個人的見解

BCラインに注目したい。上値抵抗線BCラインを早急に超えていくことが出来るのか否かがポイントになるからだ。すなわち、上値の節目を超えるにはBCラインを超えることが条件になる。

中長期の相場エネルギーポイント

下落エネルギーの強い相場は続いている。下値のメドは1.055ドル前後を考えたい。上昇エネルギーの強い相場に転換するのは赤丸水準の1.08ドルを終値で超えることである。

今週の価格ポイント(短期)

現在は強気相場。上値の重たい展開になる価格は、1.06ドルを終値で割り込むことである。

現在のシナリオ

底堅い動きが続く可能性がある。ACラインが下値支持線になっている。また、B点が位置するペンタゴンのど真ん中の時間帯より陽線が続いている。そして、直近の安値からもA点が位置する時間帯以降からも下値が右肩上がりに推移をしているからである。

第2シナリオ

上値の重たい展開に戻る可能性も残っている。上値抵抗線BCラインが控えている。また、p点が位置する水準が上値の節目として存在しているからである。

Next: ユーロ/円 流れが変わるのか|豪ドル/円 もち合いが続く

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