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黒田日銀の「永久緩和」が引き起こす日本財政破綻、衝撃のデータ=東条雅彦

日銀は明らかに日本国債を「高値掴み」している

国債価格と金利は、ちょうどシーソーのように、どちらかが上がればどちらかが下がる関係にあります。

<国債価格と金利の関係>

出典:マーケットスクエア・ジャパン

出典:マーケットスクエア・ジャパン

現在、日本国債(10年)の利回りを確認すると、「0.075%」となっています。直近5年の金利の推移は次の通りです。

<日本国債(10年物)金利の推移>

出典:ブルームバーグ

出典:ブルームバーグ

日銀が異次元緩和を始めた2013年頃の金利は0.7%前後でした。その後、金利は下落し続け、2016年7月8日にマイナス0.28%を記録しました(おそらく、2016年7月8日が大底でしょう)。

そこから金利が上昇に転じています。現在の金利は0.075%(4年前の約10分の1)です。

金利は、下がれば下がるほど下がりにくい、という下方硬直性を持っています。金利の下限値は概ね0%であり、マイナス5%、マイナス10%と永久に下がり続けることはありません。

日銀は、国債を明らかに高値掴みしています。

今後、景気が回復して金利が上昇する局面に遭遇すると、国債価格はどんどん下がっていきます。

<金利と国債価格はシーソーの関係にある>

金利が下がる⇒国債価格が上がる
金利が上がる⇒国債価格が下がる

金利が上昇してしまうと、国債を大量に保有する日銀は大きな含み損を抱えることになります。

Next: 「日銀の含み損」をシミュレーションしてわかった衝撃的な未来

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