公開資料が語る日本経済の「不都合な真実」本当は何に投資すべきか?=小屋洋一

海外から見ると大幅な円安の影響もあり、日本経済の地盤沈下はとどまるところを知らないように見受けられます。この現状をきちんと把握することは、何においても重要です。(『億の近道』小屋洋一)

プロフィール:小屋洋一(こや よういち)
ファイナンシャルプランナー。株式会社マネーライフプランニング代表取締役。1977年宮崎県生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、総合リース会社に就職。2008年、個人のファイナンシャルリテラシーの向上をミッションとした株式会社マネーライフプランニングを設立。

地盤沈下が止まらない日本経済。その現状をしっかり把握しよう

経産省の公開資料が突きつける現実

先日、web上で経済産業省の資料として『「暮らし」分野での新たな飛躍に向けて』という資料を見かけました。資料の作成者は、ヤフーの安宅和人さんという役員で、チーフ・ストラテジー・オフィサー(CSO)だそうです。
http://www.meti.go.jp/committee/sankoushin/shin_sangyoukouzou/pdf/012_s01_00.pdf

この資料の冒頭は、日本経済の現状についてしっかりと認識できるスライド構成になっています。

1ページ目:日本の一人当たりGDPは世界26位で、1960年と同じ水準
2ページ目:GDP全体は、米国、中国に続く3番目だが、5年後にはドイツに抜かれそう
3ページ目:名目GDPは、米国はこの14年で69%成長、日本は-4%成長
4ページ目:中間層の所得も米国は14年で28%増加、日本は15%減少
5ページ目:日本は、特に最近5年間での一人当たりGDPの低下が激しい
6ページ目:一人当たりGDP上位30か国の中で見ると2000年以降は一人負けに等しい状態

と、これでもかというぐらい、近年の日本における厳しい経済成長の様子を確認しています。

日本経済のパフォーマンスを資産運用に置き換えると

アベノミクスで景気は良くなった!」と国民が本気で思っているかどうかはわかりませんが、海外から見ると大幅な円安の影響もあり、日本の経済の地盤沈下はとどまるところを知らないように見受けられます。こうした、現状をきちんと把握することは、何においても重要なことです。

資産運用に置き換えると、この30年(1987年2月~2017年2月)のパフォーマンスはトータルで、

  • 日本債券:177.5%
  • 日本株式:23.7%
  • 外国債券:360.6%
  • 外国株式:873.0%

という結果になっています。

資産運用では、過去のパフォーマンスは、未来のパフォーマンスとは関係ないと言われていますが、今後も名目GDPが増加しない日本国内での資産運用はなかなか難しいと思われます。もちろん、私としては、これからの運用においては、外国株式や外国債券にも分散して投資することをお勧めします。

何よりも、現実を直視して今後の対応策を考えるというのは、何においても大切だと、安宅さんの資料をみて思った次第です。経済産業省の人たちも、もちろんわかってはいるんだと思いますが。

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億の近道』(2017年3月22日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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