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今の米国株は割高?割安?機関投資家意識調査/市場データアラカルト=櫻井英明

21日発表のバンカメメリルによる機関投資家調査では、株式を「割高」とする回答から「割安」とする回答を差し引いた数値は34%。17年ぶりに高い水準まで上昇したという。(『「兜町カタリスト」』櫻井英明)

「兜町カタリスト」木曜後場 2017年3月23日号より

機関投資家調査「17年ぶり高水準」に

スポーツでも経済でもデータや記録が大好きなのが米国人。21日に発表されたバンカメメリルの機関投資家調査。株式を「割高」とする回答から「割安」とする回答を差し引いた数値は34%17年ぶりに高い水準まで上昇したという。これが過熱感視されて株価の下落につながったという、取ってつけたような解釈もある。もっとも、個人金融資産の株式比率同様に、ITバブルのころのような投資心理は機関投資家も一緒のようだ。

「S&P500が1%以上下落しなかった記録」ついに途切れる

さらに興味深いデータは「S&P500が1%以上下落しなかった記録」。2017年3月21日にマイナス1.24%で途絶えてしまった記録は110日。95年5月18日に終わった記録が111日、57年2月29日に終わった記録が116日。過去最高は1963年11月21日に終わった185日。ケネディ大統領の暗殺とともに途絶えたことになる。21世紀では2006年11月27日に終わった95日が記録。今回は今世紀の記録を塗り替えたことになる。1945年3月8日までの93日というのもあった。

ブラックロック、日本株31銘柄を買い増し

ブラックロックの日本株31銘柄買い増しが報道された。主な銘柄はパナ<6752>、キャノン<7751>、旭硝子<5201>、ソニー<6758>、JR東<9020>など。

ジェフリーズ「日本株に強気」のレポート~トップピック50銘柄

またジェフリーズは「我々は依然として日本株に強気」のレポート。トップピック50銘柄を出してきた。カーボン<5302>、ホシデン<6804>、石油資源<1662>、フタバ<7241>、アルパイン<6816>、日ケミコン<6997>、ワタベ<4696>、JFE<5411>、東海カ<5301>、東邦鉛<5707>、JDI<6740>、新電工<6967>、第一精工<6640>、ニチイ学館<9792>、市光工<7244>、NTN<6472>、三井金<5706>、カゴメ<2811>、ニチコン<6996>、ローム<6963>、大平金<5541>、SUMCO<3436>、Mimaki<6638>、JX<5020>、KYB<7242>、三井海洋<6269>、ミライアル<4238>、洋鋼鈑<5453>、アウトソ<2427>、アルバック<6728>、井関<6310>、旭硝子<5201>、太陽誘電<6976>、東ソー<4042>、KOA<6999>、三陽商<8011>、三菱ガス<4182>、三菱ケミ<4188>、ハウス食<2810>、ダスキン<4665>、鉄<5401>、タチエス<7239>、不二越<6474>、物産<8031>、ミツバ<7280>、船井電<6839>、大幸薬<4574>、LIXIL<5938>、ヤーマン<6630>、東燃ゼネ<5012>。

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「兜町カタリスト」』(2017年3月23日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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