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金正男暗殺で大儲け!? 米国とはやっぱり違う中国人のやばいビジネス=浜田和幸

石油輸出大国サウジアラビアの苦しい台所事情

ぶっちゃけ、81歳となるサウジアラビアのサルマン国王を迎え、日本政府も財界も最大限のおもてなしに奔走したようだ。天皇陛下との昼食会をはじめ、安倍総理との会談、そして経済界との懇談や視察と、大忙し。なかでも、ソフトバンクの孫正義氏からはアラビア語のできる「ペッパー君」をプレゼントされて、ご満悦の様子だった。

何しろ、サウジといえば、わが国にとって石油の最大の供給国だ。いくら自然再生エネルギーへの転換を図るといっても、まだまだ石油に依存せざるを得ないのが現状。サウジのご機嫌を損ねては、国家の一大事となりかねない話だ。

とはいえ、お供を1500人も連れてのアジア歴訪という長旅の狙いはどこにあったのか。実は、最大の狙いは、自国の石油会社アラムコの株式上場先を見極めることにあったのだ。

というのは、このところ原油安が長引いているため、国家収入のほぼ9割を原油輸出に依存してきたサウジアラビアにとって、未曾有の危機が迫っているのだ。2014年夏には1バレル100ドル前後だった原油価格が、2016年半ばには30ドル台にまで値下がりした。このことは、サウジの経済を想像以上に深刻な状況に追いやってしまった。

最近、サウジの主導で産油国が減産に合意したので、若干値が戻ってはいる。しかし国王の来日中も、1バレル50ドルを割り込むなど、依然として悩ましい状況だ。

そこで打ち出されたのが「サウジ・ビジョン2030」と命名された経済改革計画で、2030年までに「石油に依存しない国家」へと大変身を遂げようというわけだ。その実現に必要な資金を得るために検討されているのが、国営石油会社アラムコの株式上場である。何しろ世界最大の石油会社で、時価総額は2兆ドルとも3兆ドルともいわれている企業だ。

ぶっちゃけ、問題は「どこで上場するか」ということに尽きる。今、名前が挙がっているのがニューヨーク、シンガポール、上海、そして東京だ。

どうやらサルマン国王は日本と中国を競わせ、より有利な条件を得られる国での上場を目論んでいるようだ。現在、接待大国の中国を訪問中のサルマン国王。どちらが誘致合戦で勝つのか見ものだ。
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浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』(2017年3月17日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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