バフェット氏は「アメリカを強くする企業」に投資している
ウォーレン・バフェット氏は、2016年2月28日に公開した「バフェットの手紙」の中で次のように述べています。
「過去240年に渡り米国に逆張りの投資をするのは最悪の間違いだった」
「今も(逆張り投資)を始める時期ではない」
バフェットはアメリカの長期的な経済成長を確信しています。さらに手紙の中では次のように述べています。
「商業と革新における金のガチョウは、これからもたくさん、大きな卵を産み続ける!」
アメリカは今後も技術革新や民間の創意工夫で成長が続く、という見通しを持っていることを表明しました。
アメリカは「情報空間」において、先進国で唯一の支配者となっています。
金融とIT…この2つを聞いて、ピンと来た人はかなりバークシャー通だと思います。実はバークシャーのポートフォリオの3割以上は「金融業」で占められているのです。
※Warren Buffett : Latest Portfolio
この円グラフを見ると、「Financial(金融)」が33%を占めています。
<金融業の代表銘柄>
- ウェルズ・ファーゴ 18%
- アメリカン・エクスプレス 7%
- USバンコープ 2.6%
さらに、「Technology(IT)」が12%を占めています。
<IT企業の代表銘柄>
- IBM 9.5%
- アップル 0.8%
「Financial」と「Technology」を合計すると、45%になります。バークシャーのポートフォリオの半数が、金融とITで占められているのです。
バフェットはアメリカを強くする企業に投資しています。アメリカは情報空間(金融+IT)で覇権を取っており、バークシャーとしても、IT企業を無視するわけにはいかなくなっているのです。