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バフェットが買い増しソロスが売り払った「アップル株」の注目点=徳田陽太

バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが55%買い増す一方で、ソロス・ファンド・マネジメントは全部売却。著名投資家のスタンスが明確に分かれたApple株の見通しは?(『札幌で働く元証券マンフリーランサーのメルマガ』徳田陽太)

※本記事は、『札幌で働く元証券マンフリーランサーのメルマガ』2016年8月22日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:徳田陽太(とくだようた)
元証券マン、FP(ファイナンシャルプランナー)。立命館大学卒業後、大和証券に入社。法人・個人営業に従事し、5年間で4度の社長賞受賞。退職後に起業してFinanzaを設立し、チャットやLINE利用による安価な家計相談サービスを実現。専門分野は株や投資信託を用いた中長期での資産形成。米国への留学経験があり、海外スタートアップ事情にも精通。

著名投資家のスタンスが明確に分かれたApple株、今後の先行きは

第2四半期の株式保有情報が公表

先日、著名投資家率いる米国主要ファンドの第2四半期の株式保有情報が公表されました。市場関係者の注目はApple株。その投資スタンスは明確に分かれました。

ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイは前四半期より55%の買い増し。一方で、カール・アイカーン率いるグリーンライト・キャピタルは17%削減。ジョージ・ソロス率いるソロス・ファンド・マネジメントに至っては全部売却。

バークシャーだけが唯一買い増したApple株。今後の先行きはどうなるのでしょうか。

【関連】バフェットの心変わり。なぜ賢人はIT企業への投資を決断したのか?=東条雅彦

年内発売予定のiPhone7、新分野での成長にも注目

ジョブズ亡き後のAppleは株価の低迷期が続きました。しかし、バフェットは同社が持つ新商品開発力に引き続きポジティブな姿勢を示しています。

年内に発売が予定されるiPhone7はもちろんのこと、最近国内でも動意付いてきた自動運転分野でも成長が期待されます。

最近は決済システム分野にも力を入れていますね。こちらも徐々に業績に寄与してくるでしょう。

アップル<AAPL> 日足(SBI証券提供)

アップル<AAPL> 日足(SBI証券提供)

バークシャーは5月にApple株を11億ドル買い増していたことを発表。その後株価はじり高し、直近では100ドル代半ばでの推移が続いています。

潤沢な手持ち資金と、割安な株価から判断され、アナリスト予想は軒並み120ドル台。単純計算しても約20%程は上昇余地があると言えそうです。

Next: 短期的にはネガティブ、中長期的にはポジティブ。その理由とは

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