日本株を襲う二大ネガティブカタリスト
このような中で、円は対ドルで売られ続けるでしょうか?
リスクオフ時、円はゴールドを並び安全資産として買われますので、今回も円は対ドルで売られますが長続きはしないでしょう。世界的に調整色が強くなるに連れて、ドル以上に円が独歩で買われ易くなると見ています。
このとき、日本株には米株安と円高という二大ネガティブカタリストが襲ってくるのです。
つまり、イエレンFRB議長が利上げを言及しようがしまいが最後は円高・株安に行くのですが、利上げ前倒しが織り込まれる過程でドルは上がり易いので、(利上げの言及が無かった場合よりは)円高になるまでに時間がかかるというだけです。
ドル安による円高はストレートですが、ドル高の結果、世界がリスクオフになることで、安全資産である円が買われるというように、株安へのプロセスが多少長くなるだけです。
このように、トレンドが円安になったわけではないので、日本株の上値と持続性も限定的でしょう。上値追いは危険です。
本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2016年8月28日)
※太字はMONEY VOICE編集部による
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