「ブレーキ役」になり得る左脳をコントロールする
左脳的思考で「資産1億円を達成しなければ…」と考えている人は、同時に「でも、失敗して損をしたらどうしよう」とも考えます。そのため、なかなか行動に移れません。
右脳的思考は、目標を達成した後の自分の姿を先に想像しますから、行動に早く移ることができ、成果が上がります。
- 左脳的思考=しなければならない
- 右脳的思考=ぜひやってみたい
というイメージです。
「潜在意識活用マスター」が教えてくれたヒント
筆者の知人で、自称「潜在意識活用のマスター」という人がいますが、その人は昨年の夏、たくさんのお中元(主に食べ物)と宴会で、ワイシャツのお腹付近のボタンがはじけ飛んでしまうようなウエスト状態になりました。
しかしその2週間後、何事もなかったかのような元のスマートな体型に戻り、筆者もびっくりしたのを覚えています。
今流行の「ライザップ」にでも行ったのかと思って話を聞いてみると、「トレーニングもエステも何も行かずに、潜在意識を刺激して痩せた」とのこと。
そのマスター曰く、毎朝、鏡を見て「おっ、昨晩より少しお腹がへっこんだみたい!もしかして本当に痩せてきたのかも!」と嬉しそうに声に出して自分に暗示をかけ、会社でも同僚に「ねえねえ、俺ってちょっと痩せたと思わない?いや、痩せてきてるよねぇ!」と、人に会うたびに楽しそうに口に出して言っていたそうです。
そうすると、「潜在意識というのは、少しお人好しのところがあって、その人の言ったことに反応しようとする」ので、「あっ、ご主人さまが痩せてきたと言っているので、そのようにしなければ!という行動に表れる」のだそうです。
もしこの人が、左脳的思考で痩せようとしていたら、どのような行動を取ったでしょうか。
想像するに
「あっ、ビールはカロリーが高いから止めておこう。ガマン、ガマン」
「これを食べると太るから、残そうか?でもまだお腹が空いているけど…」
「でも肥満は万病の元だというし…」
と、自分にかなりの心理的な負担をかけていたことでしょう。悲壮感ただよう表情で、ガマンばかりのダイエット…このような形が長続きするはずもなく、途中で挫折してしまうのが普通です。
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