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本当はカール・ビンソンより怖い米軍特殊観測機。北朝鮮は重大局面に=児島康孝

米軍の特殊観測機「WC135」が緊急出動したとの報道が流れました。この機体は放射性物質の収集が任務で、いよいよ北朝鮮による核実験が差し迫っていることを示します。(『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』児島康孝)

北朝鮮リスクは全く後退していない。あとは自分で考え行動するのみ

米軍の特殊観測機「WC135」が出てきたということは…

米軍の特殊観測機「WC135」は、核実験の場合に放出される放射性物質を収集するのが任務です。簡単に言えば、核実験の観測をする、観測役の米軍の航空機です。

きのう、韓国の聯合ニュースが、「WC135」が緊急出動したと報じました。このメルマガでも急遽、速報を流しました。

<米軍の特殊観測機、韓国上空に緊急出動>

聯合ニュースによりますと、米軍の特殊観測機が、北朝鮮の核実験に備えて韓国上空に緊急出動しました。情報源は韓国政府の消息筋。

状況はよくわかりませんが、北朝鮮が中国に核実験を行うと通知したとの未確認情報が流れたとのことです。

実際に北朝鮮が中国に通知したのなら重大な局面ですが、実態や真偽はよくわかっていません。

事実関係は不明にしても、こうした話が出てくる場合、要注意です。

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報道の仕事をしていると、張り付き取材の待ち時間なども多く、その場合、何かの兆候というか、こういう動きがあれば次はこうなりやすいというような観察の仕方をします。

これを今回の北朝鮮の核実験にあてはめると、米軍の「WC135」が出てくると、核実験が行われることが多いということになります。これは、米軍が北朝鮮の情報を収集して活動しているためで、「WC135」の活動は米軍が把握している北朝鮮側の動きを反映します。

今回の北朝鮮の危機で言えば、空母や軍事パレードといった目立つ話よりも、「WC135」の動きの方がはるかに重要です。つまり、「WC135」が活動するということは、北朝鮮による核実験の可能性が差し迫っていることを示します。

確かにアメリカの原子力空母「カール・ビンソン」や、北朝鮮の軍事パレードでのICBMは目立つ話ですが、今回とくに注意すべきなのは、放射性物質の特殊観測機「WC135」の動きなのです。

北朝鮮で核実験が行われれば、米軍による北朝鮮への攻撃も現実的になってきます。

北朝鮮の核実験アメリカの軍事攻撃日本・韓国への核ミサイル発射

この流れは、十分にあり得る展開です。繰り返しますが、米軍の「WC135」が活動するということは、危険性がかなり高まっていることを示しています。

Next: 大切な「津波てんでんこ」の教え/1950年朝鮮戦争の教訓

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