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稼ぐ読書術~お金持ちがアマゾンで「星1レビュー」をつけないワケ=午堂登紀雄

あなたの知的レベルと「読書からの学び」そして収入は比例している

読書によって学べる質・量と、読者自身の読解力は比例します。

たとえば昔読んだときはピンと来なかったけれども、今読んだらすごく心に響いて腹に落ちた、という経験がないでしょうか。自分が成長すれば、理解度が高まる。

当該分野の経験が豊富な人ほど、本から学べる量が増え、多読による効果が大きくなります。逆に経験が浅い人は、学べる本と学べない本の落差が激しく、大感激か大不満という両極端な感想を持つことになります。

百科事典でもない限り、1冊のビジネス書でその分野の全てを語ることはできませんし、著者の人生や経験を語り尽くすことはできません。

自伝を読んでも、苦労した時代から、成功した現在へと、一足飛びに書かれている場合もあります。本だけ読むと、簡単に成功しているように感じますが、そんな短絡的なものじゃないですから、そこに書かれていないプロセスを、「こうだったんじゃないかな」「こういうことを言いたいんじゃないかな」と想像して埋めていく作業が必要になります。

それが正しいかどうかは問題ではなく、そうやって思考を巡らせることが、追体験になるのです。その著者が複数の著書を出版している場合は、他の著書を読むことで埋めることができる場合がありますので、一人の著者を追いかけてみるのもよいでしょう。

「ハズレ本」を生み出しているのは、自分自身の未熟さ

巷の「読書法」に関する本を読むと、たいてい「世の中にはスカ本、無駄本、ハズレ本、ダメな本があり、そんな本を買ってしまうと、お金や時間がもったいないので、いかにハズレ本を避け良い本を選ぶかが大切だ」といったことが書かれています。

確かにそういうハズレ本もあるにはありますが、でも私は、自分がその分野の上級者でなければ、何らかの学ぶものがあると考えています。何か1つでも響く言葉やフレーズがあれば、それで元はとれるでしょう。

どんな本であれ、著者と編集者というフィルターを通って出版されます。出版社によっては、校正者や編集長など、さらに複数の人のフィルターを通っていますが、会社としても「商品としてOK」という判断が出されたものです。

ですから、もちろん誰かにとっては役に立たないかもしれませんし、部分的には間違っている内容もあるかもしれない。偏っている本もあれば、人よっては危険な本もあるかもしれません。

しかし、どんな本からでも学べると考えれば、本選びに迷わないし、読んで無駄だったというリスクを減らすことができるはず。

だからもし「役に立つことが何もない」と感じたとしたら、自分の中の「情報を認知する成熟度」が不足している可能性があります。

Next: お金持ちほど「どんな本からも、どんな格下からも学ぶ」を実践している

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