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【5月米雇用統計】結果良好ならドル円は戻り売り!想定レンジ110.50~112.50円=ゆきママ

良好なら戻り売り!想定レートは1ドル=110.50~112.50円

5月米雇用統計の事前予想値は非農業部門雇用者数+18.0万人、失業率4.4%、そして最も注目される賃金上昇率は前月比+0.2%、前年比+2.6%となっています。先ほども書いたように、ここ最近は利上げペースといった金融政策を大きく左右することになる賃金インフレが焦点ですから、賃金の数字に強く反応することになります。

ちなみに、非農業部門雇用者数に関しては、イエレンFRB議長自身も現在の適正な増加ペースは+7.5万人~+12.5万人としていますから、この水準を大きく下回らない限りは、それほど大きく値動きに影響しないと考えて良いでしょう。

そして、今の相場状況を見ると、やや期待感先行の流れからドル円は上値を伸ばしており、本校執筆時点(2日午前11:50時点)のレートは1ドル=111.60円近辺となっています。

仮に予想並みの数字が出るのであれば、ある程度は織り込み済みで、現在の水準から大きく動くことはないでしょう。また、仮に前月比+0.4%、前年比+2.8%といったかなり強めの数字が出ても、政治不安などを考えると一旦は上値を伸ばしても、伸ばしきれずに終える可能性が高いと考えています。

そこで、今回のトレード戦略は戻り売り(ショート)となります。先行指標が良好なことから、予想並み以上のまずまずの数字が出ることをメインシナリオとします。

ドル円の日足チャート

ドル円の日足チャート

ドル円は、やはり灰色の一目均衡表の雲を意識した値動きが続いています。好結果が出れば、雲を上に抜けてもおかしくはないですが、112円前半には89日移動平均線(112.077円)21日移動平均線(112.166円)一目均衡表の基準線(112.299円)などが控えており、上値を阻みそうです。

したがって、基本的には上記のレジスタンスをエントリーポイントにして戻り売りを狙っていきたいところでしょう。ただし、これらのポイントを抜けてあっさり112円半ばを超えてくるようであれば、113円台がターゲットになりますから、一旦は手仕舞いした方が無難でしょう。

それから、まずないとは思いますが、賃金上昇率が前年比で+3.0%を超えるようなよほどのサプライズがあった場合もこの限りではありません。

あるいは、逆に予想を下回る弱めの数字が出た場合は、コミー元FBI長官の議会証言やFOMCを控えていることを考えると、それなりにショートカバーも出そうですから、追っかけ売りも自重したいところです。

ここ1~2週間のドル円相場は値幅が限られており、チャンスは少なめですので慎重にトレードしていただければと思います。それでは、今日の雇用統計も頑張っていきましょう!

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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2017年6月2日)
※太字はMONEY VOICE編集部による

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