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「ビットコイン相場は来年2月、1万3800ドルへ」強気予測の気になる中身=高島康司

ウェブボットのビットコイン相場予測が高的中率をマーク中

ちなみに、1月16日にウェブボットが出した2017年の相場予測を、メルマガ第416回(1月19日配信)で詳しく掲載した。いまこのときの予測を見ると、かなり的中していたようだ。主なものを掲載し検証することにした。上段はウェブボットの予測、下段は現実に起こったことを記す。

ちなみに、銀価格とダウの予測もあったが、今回の記事のテーマは仮想通貨の相場なので、これは割愛して掲載する。

過去の予測を検証

<予測1>

・データでは1月から4月にかけてビットコインは「政治的なハードルを越える」とある。これはこの時期に中国政府はビットコインを正式に認めることを示している。

・ビットコインを正式に容認するまで、取引から犯罪的な要素を取り除く必要がある。中国政府はこれを4カ月かけて実行する。その間ビットコインは、状況の変化に合わせて1週間で20%も乱高下する。

<事実1>

2月に中国人民銀行は、マネーロンダイングを規制する目的で、大手の主要な取引所に対し検査を実施した。その影響で信用取引が停止となり、手数料も引き上げられた。その後、4月には正式に規制が解除され、取引の全面解禁となった。規制が解除された4月12日、ビットコインは急騰した。

これは、中国政府がビットコインの正式な認知に向けた動きだと受け止められた。中国政府がビットコインを正式に認めたわけではないものの、政府がその存在を容認する一歩となったと見られている。

<予測2>

・過去のデータでは、2015年から2016年にかけてビットコインの主要な保有者が中国人になるとあった。昨年ビットコインは888ドルまで一時的に下落し、しばらくこの水準に低迷した後、再度勢いよく上昇した。これと同じ動きが起こる。今度は8888人民元で一時的に低迷した後、上昇するとある。低迷する期間は昨年の888ドル水準と同程度である。

・2017年のデータにも「低迷期間」というキーワードが頻繁に出てくる。しかしこの期間は長くは続かない。1088ドルまで回復すると、勢いよく上昇する。1088ドルはいわば上昇トレンドが始まるゲートのような価格だ。

・そして、次の「低迷期」は1448ドルになったときにやってくる。この価格は8888人民元というキーワードとリンクしている。この「低迷期」の原因は、中国政府の方針転換だ。

・銀とビットコインの急騰は同時に進む。ビットコインは1088ドルの大台を越えると、爆発的な上昇速度になる。その原因は中国でビットコインの購買熱が加速するからだ。政府はこれを見くびり、後手に回る。データでは中国のビットコイン熱は2016年から2019年まで続くとある。

<事実2>

ビットコインの相場は、3月15日に14万5000円をつけた後大きく下げ、3月25日には11万円台になった。その後、4月3日から上昇に転じ、一気に5月20日の20万円まで上昇している。

少し複雑な表現だが、ウェブボットの予測では、8888人民元、つまり1448ドル(15万9000円)に上昇した後はしばらく低迷し、その後、1088ドル(12万円)になると上昇トレンドになるとしている。ここでは1ドルを110円として計算した。

実際の相場は、14万5000円をつけた後大きく下落し、11万円台の前半まで下落した後上昇に転じている。ウェブボットの予測がほぼ的中したといってよいのだろう。実際に下げに転じた水準は、ウェブボットの15万9000円ではなく14万5000円だったが、変動の動きを正確に予測していたといってよいかと思う。

<予測3>

・2017年にはビットコインの価格は金と同じ水準になる。1900ドルを越える可能性すらある。しかし、ビットコインのこのような急騰の原因は中国だけではない。東南アジア諸国でビットコイン熱が過熱し、高騰に拍車をかける。特に顕著なのはインドネシアの過熱ぶりだ。また東南アジアでは、ビットコインの価格変動で稼ぐことのできるソフトウェアが開発される。

<事実3>

5月19日、ビットコインは1922ドルとなり、2011年9月6日につけた金の最高値、1920ドルを越えた。ウェブボットの予測はずばり的中したといえる。また、「1900ドルを越える可能性すらある」と予測されていたが、ビットコインは1922ドルになったので、これも的中していたといってよいだろう。

Next: まだ実現していないウェブボットによるビットコイン相場予測の一覧

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