先週の日本市場はいつものパターン。積極的に買い上がる材料が円安しかなく、円安に限界がある中では上値も限られ、上値の重さが嫌気されると手仕舞い売りに押されました。(清水洋介の株式相場展望 -週報-)
今週の株価展望~各市場テクニカル分析と予想レンジ(10/16)
相場見通し
米国市場
先週の米国市場は、個別企業の決算発表などに振られて右往左往する相場となりました。それでも結局は方向感に乏しく、上値を試しては売られ、下値を試しては買われるという展開になりました。
FRB(連邦準備理事会)が利上げを急ぐのかどうか、年内の利上げを意識して織り込みつつあるということで、右往左往しているということでしょう。
大統領選挙は特に材料視されるということでもないのですが、選挙が近づいて来れば影響を意識することになりそうです。
今週は引き続き、個別企業の決算動向や原油価格などに振らされることになるのでしょう。特にドル高に対する警戒などが出てくるのかどうかなどで敏感な反応になりそうです。
積極的に買い上がる材料もなく上値は重くなるのでしょうし、売り急ぐような材料もなく、底堅さも見られ、大きく方向感が出るということでもなさそうです。
今週は月曜日にニューヨーク連銀景気指数や鉱工業生産指数が発表になり、火曜日には消費者物価指数(CPI)やNAHB住宅市場指数が発表になります。
水曜日には国際資本統計(TIC)や住宅着工件数、木曜日にはフィラデルフィア連銀景気指数や新規失業保険申請件数、中古住宅販売や景気先行指数が発表されます。
金曜日には早朝に半導体製造BBレシオが発表されます。
日本市場
先週の日本市場はいったん上値を試したものの、世界的な景気鈍化懸念などもあって一転、押し目を確認するような格好となりました。
週末には下げ渋りとなったのですが、積極的に買い上がる材料が円安ということしかなく、円安に限界があるなかでは上値も限られ、上値の重さが嫌気されると手仕舞い売りに押されるといういつものパターンとなった感じです。
今週の日本市場も、特に積極的な売り買いの材料がなさそうです。
決算動向に振らされることになるのでしょうが、特に大きく方向感が出るということでもなさそうです。米国株式動向というよりは為替に連れて右往左往する場面も出てきそうですが、その為替も動きはあまりなさそうで、結局は方向感に乏しくなりそうです。
今週は月曜日には首都圏マンション販売や鉱工業生産指数が発表され、水曜日には全産業活動指数、木曜日には国内粗鋼生産や百貨店売上高、工作機械受注やコンビニエンスストア売上高、半導体製造BBレシオが発表され、金曜日には毎月勤労統計が発表されます。