その退職金が危ない! 悠々自適の「配当金生活」に潜むワナとは?=川畑明美

「株の配当金や投資信託の分配金だけで生活したい…」そんなブログ記事を見かけますが、日本企業の配当金はよくて3%。ここに大きな罠が潜んでいます。(『教育貧困にならないために』川畑明美)

その相続や退職金が狙われている! 金融機関が仕掛ける甘い罠

配当金だけでラクに暮らしたい?

株の配当金や投資信託の分配金だけで生活をしてみたい…。そんなブログ記事を時々見かけます。

結論から言うと、配当金や分配金だけで生活するのは普通は無理です。そもそも、日本企業の配当金は年率3%あれば、よい方です。

月25万円の配当をもらうには、年率3%の配当でしたら、1億円ほどの株を保有していなくてはなりません。価格が不安定な株にそれほどの金額をつぎ込むのは、非常に不安です。毎月分配型の投資信託も同様です。

恐ろしいのは、金融機関の窓口では、「投資信託は株に比べて安全なので」と言って、ポンと1000万円単位で購入させているケースもあることです。

退職するご家族に注意喚起を

特に、退職金相続などで大金を手にして、金融機関に相談する時は要注意です。

私の親もそうだったのですが、退職金の一部を毎月分配型の投資信託にしていたのです。退職金運用の優遇金利を受けるため、抱き合わせで購入したものでした。

金融機関は、金融商品の販売店です。例えば、おもちゃ屋さんを例に考えてみてください。人気のゲームソフトと売れないゲームソフトがあったなら、人気商品と抱き合わせにして、売れないゲームソフトを販売します。それと同じなのです。

毎月分配金が出る投資信託は、自分の資産を切り崩して分配金を受け取っているようなものです。特に退職が近づいているご両親には、注意喚起してくださいね。

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教育貧困にならないために』(2017年6月29日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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