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前川さんが通いつめた歌舞伎町の「恋活バー」に行ってみて感じたこと=ちだい

声をかけたい女性がいない。まさに地獄絵図

店に入った時には、男性客6人、女性客6人ぐらいが座っていました。話したい女の子がいたら、店員に「あの子と話がしたい」と申告するシステム。

店員はすぐさま女の子に声をかけ、「話したい男性がいるので移動して!」と伝え、女の子が隣の席にやってきます。ただ、私が店に入った時に男女で話している人は1人もいなかったんです。なぜかと言うと、女の子がどいつもこいつもブスだから。声をかけたい気持ちが湧かないレベルなのです。

歌舞伎町のド真ん中にありながら、トロピカルな店内は男性席と女性席に分かれているのですが、女性席には鏡や充電器があり、3人組のトロール系のブスがダラダラと化粧しているところに始まり、その隣ではお風呂に入っているとは思えないベッタベタの髪をした30代中盤の顔のデカいメガネをかけた女がノートパソコンを開き、2ちゃんねるのまとめを見て、時折、「フフッ」と笑っている。

このワンコーナーだけで既に立派な地獄絵図ができあがっているのです。6人中4人は「終わっている」。客の男性たちが誰にも声をかけず、ひたすら新しい可能性を求めて待機している理由がよくわかりました。

この独特の地獄感は、それまでお坊ちゃまとして何不自由なく生きてきた前川前事務次官にはセンセーショナルな光景だったことでしょう。こういう場所に慣れている私でさえ、「地獄だわ!」とツッコミそうになったので。

偶然にもハズレの時間帯を引いてしまったのかもしれませんが、このまま「ブスだから」と帰るわけにはいきません。どんな女の子たちが「出会い系バー」に来ているのか。ジャーナリストよろしく探ってみようと思い、さっそく店員さんに女の子を呼んできてもらうことにしました。

1人目の女の子

1人目の女の子は、遠くから見ると、なでしこジャパンの岩渕真奈ちゃんに似ていて、そこそこ可愛いのですが、近くで見ると歯茎がガッタガタな女の子でした。

話してみると、インテリジェンスの欠片もないような女の子で、「今日は何していたの?」と質問したら、普通に昼ぐらいに起きて、ちょっと散歩して、前日に知り合った人からもらったお菓子を食べて、そこから3時間くらい空白の時間(出会い系バーで知り合った男性とLINEを交換していたので会ってセックスした)があって、そこからの出会い系バーだそうです。

しかも、何の前フリもなく、「ねぇねぇ、誰かに似ているよね! ほら、芸人さん! 名前、何だっけ?」と言い出し、何を言うかと思ったら「アレに似てるよね、大西ライオン!」と言いました。

大きな声で「心配ないさー!」と言ってあげようとしましたが、最初のトークで褒めるわけでもなく、ただ大西ライオンに似ているという喜びづらいトークをしてしまう、この女が心配だらけ!

話していて何も面白くない上に、「外に出ようって言うなら外に出るよ」という感じで、「その時が楽しければ何も考えていない」と語る女の子でした。とりあえずホテルに泊まれるというなら、行き場を失うよりはマシだから泊まりに行こうかなと言ってしまう女の子。郊外に実家があるようで、住む所やお金に困っているというわけではなさそうですが、毎日をダラダラとセックスでもらったお金で生活しているという感じでした。

まだまだ時間があるので、別の女の子と話してみようと思い、歯茎ガッタガタの岩渕真奈似の女性にお別れを告げ、新しく入ってきた女の子に声をかけてみることにしました。

Next: 2人目は、なでしこジャパンのあの子に似たプライドの高い女

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