怪物トランプの「一文無し時代」とは? 高橋洋一『勇敢な日本経済論』を読み解く

今回は書籍『勇敢な日本経済論』(講談社)を紹介します。トランプ大統領に関する本音の話のほか、表には出てこない情報がたくさん載っていて興味深い内容です。(『投資コンフィデンシャル・レポート』)

トランプほど優秀な男はいない。ニュースの見え方が一変する良書

『勇敢な日本経済論』 著:高橋 洋一&ぐっちーさん/講談社

勇敢な日本経済論
著:高橋 洋一&ぐっちーさん/講談社

私が読んで気になった箇所まとめ

本書は、経済学者の高橋洋一氏投資家ぐっちーさんとの共著です。下記、要旨になります。

かつて、ドナルド・トランプが一文無しになったとき、一緒に仕事をした。トランプと電話でやり取りして、彼が徹夜でドキュメントを書き直したりしていた。

ビジネスマンは、そういうときに本当の実力が出る。プレゼン資料の作り方とか数字のまとめ方について、きわめてよくトレーニングされていた

トランプがプレゼンする場にも同席したけど、立派の一言に尽きる。

マスコミは「トランプはバカだ」なんて書くけど、選挙のやり方ひとつ見ても、むしろプロフェッショナルだなあと感心した。

彼の友人も「トランプはすごく頭がいい」と言っていた。逆に「バカなふりをしているのに、なんでみんな気づかないのかな?」みたいな言い方をしていた。

トランプの経済政策って、案外悪くない。ポール・クルーグマンが大のトランプ嫌いで、選挙中はボコボコに叩いていた。だけど、「経済政策は良い」と言っちゃった(笑)。積極財政と規制緩和

ヒラリーに比べるとトランプの英語って、小学生が使うような言葉だから、日本人にも理解しやすい。あれは意図的にやっている。完全に計算だ。

1987年に会ったときは、あんなじゃなかった。ものすごく上品で丁寧、かつ格調の高い知的英語を話していた。きわめて洗練されたビジネスマンだ。

トランプは「バトル・オブ・ザ・ビリオネアーズ」という、2人の億万長者が代理人のプロレスラーに戦わせるという番組に出演していた。ここでトランプは白人貧困層を鼓舞する言葉を身につけた。小学生でもわかる英語でないと、教養がない層の心をつかめないと気づいた。

基本は小学校レベルの英語で、中学生レベルの単語が少し入る程度の言葉づかいに徹している。

トランプ大統領と安倍首相は、気が合うような気がする。地獄を見たもの同士で、言外に通じ合うものがある。

トランプなんて4回も破産しているから、根性がある。どん底から毎回毎回、這い上がってきているところも凄い。批判されることに慣れているから、あれだけ叩かれても動じていない。

トップの仕事は信頼醸成。

トップ同士で信頼関係を作っておけば、「あとは部下に任せた」ばかりになる。その後の交渉もスムーズに運ぶわけ。だから、まずはゴルフで親しくなる。そこを野党やマスコミは全くわかっていない

アメリカ人とのビジネスってそういう感じ。よくアメリカでは分厚い契約書を作るとかいうけど、僕なんか、いつもA4の紙1枚だけ。仲のいいやつとしか仕事しないから、それで十分。トップ同士が信頼関係を作るって、そういう意味。

人間関係の構築を考えても、長期政権って重要日本の総理はコロコロ変わるから、外交がうまくいかない。プーチンは6年を2期で12年やるつもりだと思う。習近平も10年やる。トランプだって、経済政策がうまくいけば8年やるかもしれない。

どうせすぐ辞める相手だと思ったら、絶対に秘密なんかバラさないし、リスクも冒さない。表面的な付き合いに終わる。

トランプ大統領に関する本音の話が書かれていておもしろい。世の中には表に出てこない情報がたくさんある。それがよくわかり、興味深かった。

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投資コンフィデンシャル・レポート』(2017年7月7日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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