fbpx

「史上最大のボロ儲け」天才ポールソンの手法から個人投資家が学ぶべきこと=田渕直也

「非対称の収益機会」を最大として、ポジションサイズを調整せよ

とはいえ、「非対称の収益機会に大きなポジションをとる」という考え方自体はとても有用です。

ソロスやポールソンが見つけたような収益機会がいつもごろごろしているわけではありませんし、一般投資家がそれをフルに利用できる環境にいられるとも限りません。でも、収益機会の大きさに応じて、取るべきポジションの大きさは変わってくるはずです。

大して自信があるわけではないけど試し打ちでやってみるディールは、小さめのポジションでやるべきです。でも、ここぞという機会を見つけたら、(絶対に致命傷を負わない範囲内で)できるだけ大胆に取り組むべきです。

ポジションの大きさは、非対称の収益機会を見つけたときを最大として、状況に応じて変化させていかなければなりません。こうしたポジションの大きさの調整は、トレードにおいて極めて大切なポイントであると思います。
(この回終わり)


※田渕直也さんのその他の記事は、無料・有料作品を記事単位で読めるサービス『mine(マイン)』で連載されています。興味のある方はぜひこの機会に講読をお願いいたします。

<田渕直也のトレードの科学~マネーボイスで無料公開中の記事>

トレードとは何か、その成功の要因とは何か~人がコントロールできるのは期待リターンだけ
トレーダーの利益の源泉~効率的市場仮説の「つけ入る隙」を考える
トレーダーを惑わせる「2つのランダム」 アルゴ取引は決定論の夢を見るか?
「OTMオプションの大量売り」ができるプロとできない一般投資家の“差”
言い訳をするサル。投資に向いていない「ヒト」という生き物の弱点
「99%の投資家は小さく勝って大きく負けてしまう…」その一歩先へ!
ヘッジファンドはこれで儲ける!アービトラージ戦略の様々なアイデア
心地よすぎて破滅する。コントラリアン(逆張り投資家)が嵌る罠
人間はAIに敗れるか?投資の世界に訪れるシンギュラリティ(技術的特異点)

1 2 3 4 5
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー