米国一強時代の終焉。イランとイラクが軍事協力で合意
米国一強の時代は終焉し、各国は力の均衡を求めるべく流動化しています。イランとイラク「軍事協力の合意」の報道を紹介します。
※参考:https://www.rt.com/news/397268-iran-iraq-defense-deal/
報道のポイントは下記の通りです。
2017年7月23日、イラン・イラク間の軍事協力の合意文書に、両国の代表としてイラクのErfan al-Hiyali防衛相とイランのHossein Dehqan防衛相が署名を交わした。
イスラム国との戦闘において、イラン・イラク両国は協力して軍事行動を取ってきた経験を活かして、今後もさらに国境防衛、訓練、兵站、技術、軍事的支援等の軍事的同盟関係を強化するとのことである。
イラクのNouri al-Maliki副大統領は、イスラム国討伐、モスルでの勝利は米国が達成したものではなく、イラク兵士及びイラク空軍が勝ち得たものであると発言。これは米国のモスルで勝利したという主張を、真っ向から否定するものである。
また、Maliki副大統領は、米国が軍事的影響を維持するためにイラク国内に複数の軍事基地を設営する計画に対しても拒否し、「今後もイラク国内に米軍基地を設営することに反対する」と述べた。
これは米国が、モスル奪還後も米国軍のイラク駐留プランを公言していることに反発したものである。
下記の地図は、イラク国内の米軍基地の位置を示すものです。
イラクとしては、戦乱が収まれば「さっさと外国軍は帰国して欲しい」との気持ちでしょう。搾取されるのが、明々白々だからです。