万一、安倍首相が18年9月に3選を果たしたとしても…
ほとんどあり得ないことだが、仮に安倍が18年9月に3選を果たしたとして、衆参で3分の2を確保できているのは同年12月13日の衆院議員の任期切れまでなので、それまでに慌ただしく発議しなければならず、ましてや衆議院選挙と国民投票をダブルでやろうとすれば、発議後60~180日で投票と定められているので、10月前半に発議しなければならない。これは、政権によほど力が溢れていても突破するのが難しい難局で下り坂の政権では到底無理だろう。
こうして見ると、安倍改憲は、
- 自民党内が安倍の「9条加憲論」というフォークボールのような案でまとまるのか
- それに公明党や野党は乗ってくるのか
- 民進党はじめ野党4党はこの案では乗ってこないので、その場合、強行採決で発議に持ち込むのか
- 発議しないうちに自民党総裁選が来てしまって3選できるのか
- 仮にできたとして衆院選前に発議できるのか
等々、いくつもの高いハードルを乗り越えなくては実現しない――というか、この(1)か(2)あたりでもう引っかかって立ち往生することになる可能性が大きい。
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大日本主義の徒花 「安倍政治」に対抗するヴィジョンとは
無謀な突撃こそ記者の本源
※本記事は有料メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2017年8月7日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した全文もすぐ読めます。
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『高野孟のTHE JOURNAL』(2017年8月7日号)より一部抜粋
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