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「半値戻しは全値戻し」のウソ~あくまで中間反騰と考えればどうなるか?=山崎和邦

メルマガ愛読者Hさんからの質問

初めてメールを差し上げます。佐賀県のHと申します。よろしくお願いします。 先生の著書『賢者の投資、愚者の投資』でメルマガ『投機の流儀』を知り、拝見するようになりました。

さて、現在米国大統領選が終わり、予想外の結果から、米国内の財政投融資が拡大すると予想されNY株価が急伸し、これに引っ張られるように東京市場も大幅に上昇しております。

しかし、東京市場を米国ドル換算のチャートに置き換えてみて驚きました。 円ベースでのチャートは急上昇しているものの、ドルベースのチャートは横ばいないしはやや右下がりとなっています。これは急激なドル高によるためですが、外国の投資家はこれをどのように判断するでしょうか?

NY市場は高値更新したといえ横ばいになっていますし、東京市場は25日騰落レシオも140%に近づこうとしています。またドルベースのチャートでは上ヒゲもかなり目立ちます。海外投資家の売却による急激な下降が起こるのではと感じております。先生のお考えをお教えください。

山崎和邦氏の回答

海外から見れば、ドル安だった大統領選挙前のドル建て日経平均株価は、決して割安なレベルではありませんでした。為に、ご存知の通り売り越してきましたが、現在は当時より割安に見えましょう。以下にチャートを示します。

ドル建て日経平均

ドル建て日経平均

また、私が以前から述べてきたとおり、NY株式市場は決して若くはありません。長期で見れば三段上げを終えているはずで、逆ソーサ型大天井の可能性もあり得ましょう。

そして、海外投資家の売りによる急落の可能性は常にあり得ましょう。 ただ言えることは、下値はそんなに深くはないでしょうということです。25日騰落レシオは140%→150%と進む時が相場も勢いよく上昇するものです。ただ問題は、25日線との乖離が浅いく整理局面を読みにくいことです。

年足陽線となれば5年連続陽線に

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山崎和邦 週報「投機の流儀(罫線・資料付)」』(2016年11月27日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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