9月9日も要注意
さらに危ない日として注目されるのが9月9日です。昨年のこの日にも北朝鮮は建国記念として5度目の核実験を行なっていますし、これまでも長距離ミサイルの発射実験の2ヶ月から3ヶ月後に核実験を必ず実施していることから、この日も相当リスクが高まることになります。弾道ミサイルに装着できるようにした核弾頭の性能を最終的に確認する実験となれば、核ミサイルが飛んでくる可能性も十分にあるという嫌な予測が成り立ちます。
8月21日に何も起こらなければ、この9月9日に何らかの実験が実施される可能性はますます高まることになります。
9月9日は土曜日ですから、週明けの相場は大荒れ必至で、このあたりは少なくとも土日をはさんでポジションを保有しているのは自殺的な行為になりかねませんから、相当な注意が必要となりそうです。
自身は戦争嫌いでも周辺が軍人だらけのトランプ政権
トランプは決して戦争が好きではないと言われますが、世論や自らの支持率をアップさせるためには材料として利用する可能性は十分に残されています。
エクソンモービルのCEOも務め、政権内ではかなり実務的で現実派とされているティラーソン国務長官は北朝鮮への戦闘をかなり止めにかかっているようですが、マティス国防長官はバリバリの軍人出身、マクマスター国家安全保障担当補佐官も陸軍中将出身、ケリー新大統領補佐官は海兵隊大将の経験をもつということで、気がつけば人材不足を軍人出身者でかなり補っている恐るべき内閣であることを忘れてはなりません。
また中国と戦争したらどうなるかなどという物騒な本を出版しているピーター・ナヴァロも側近にいるわけですから、トランプが勢い込んでこのタイミングに予防戦争をしかけるリスクもそう可能性の低いものではなくなっていることがわかります。