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ウクライナのビットコイン採掘者はなぜ逮捕されたのか?与党議員「大量保有」の怪

ウクライナでビットコイン採掘者が逮捕されたとの報道がありました。別の報道では、同国の大統領グループがビットコインを大量保有しているとのことです。(『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』)

※本記事は、『いつも感謝している高年の独り言(有料版)』2017年8月24日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

逮捕劇の裏で、ウクライナの大統領グループがBTCを大量保有?

3つの不審なニュース

まず、ウクライナのロケットエンジン技術が北朝鮮に流れたとの情報があります。

さらに同国では、ビットコイン関係者が逮捕されたようです。現在、ウクライナでは、ビットコインは違法ではないものの合法でもないようです。

そして、さらにもう1つのニュース。ロシア系メディアの報道によると、大統領グループがビットコインを大量に保有しているとのことです。

ただし、北朝鮮に流出したエンジン、またはエンジン技術の対価にビットコインが使用され、大統領グループに流れたという証拠はまったくありません。どのように想像するかは、皆様のご自由にしてください。大手メディアは報道していませんし、偽情報かもしれないと考えてくださってもよいと思います。

ただ間違いないのは、今後、米国などの監視が厳しくなる可能性があるということです。

ビットコイン採掘者、数人を逮捕

まずは、ウクライナの暗号通貨関連で逮捕者が出たという記事です。
※参考:https://news.bitcoin.com/arrests-bitcoin-miners-ukraine-questions-legality/

報道のポイントを解説します。

ウクライナ国家警察は、ビットコイン採掘者(投資家)数人を逮捕

容疑者達は、首都キエフのPaton電子溶接研究所の娯楽センターの使われていない水泳プールに、200台のコンピューターを設置していた。

この逮捕劇以前に、キエフの地方裁判所は、ウクライナの法律に抵触するビットコインを見つけ、ウクライナ安全保障局に命じて関係する電子装置・文書を捜索押収させた。

キエフの新聞報道によると、ウクライナ中央銀行の法律に違反し、「資金洗浄目的で文書を偽造し代替通貨を発信した」容疑だそうである。

ウクライナ中央銀行によれば、同国の通貨のみが正式通貨であり、それ以外の代替通貨を発行したり、支払い手段として使用してはならない(※ただし違法とされる代替通貨の定義はされていない)。

2014年時点でウクライナ中央銀行は、ビットコインに関しての警告を出していた。

それによると、「暗号通貨は代理通貨であり、真の価値は内在しておらず、ウクライナ国内で支払い手段として個人並びに合法組織が用いてはならない」と規定されている。

しかし、同国の複数の法律専門家のうち全員が、ウクライナ国内での暗号通貨の採掘は違法ではないと考えている。

このような異論に対し、ウクライナ中央銀行は公式声明で「現在ビットコインはウクライナ国内では合法的立場を得ていない」とし、その理由として、「全世界的な合意、すなわちビットコインの分類・管理への国際協調的な取り組みが欠如しているという難しい問題がある」と述べている。

現在、国家によってビットコインの定義はまちまちとなっている。例えば、幻想通貨、代理通貨、無形の資産価値を持つもの、幻想商品などと定義が複数存在しているのである。

現在ウクライナ中央銀行は、上記の定義のいかなる定義も、公式には支持していない。

この問題については、8月末までのウクライナ金融安定化委員会会議で討議される予定である。

Next: 「ウクライナ与党議員3名がビットコインを大量保有」のスクープ

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